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公開番号2025094819
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210589
出願日2023-12-13
発明の名称印刷システム、印刷機、測色機、色材安定化判断方法、及び、プログラム
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類G01J 3/52 20060101AFI20250618BHJP(測定;試験)
要約【課題】印刷物の内容や印刷条件の違いに影響されずに、短い時間で印刷物の色材が安定化したか否かを判断する。
【解決手段】印刷システム10は、任意の印刷物を印刷媒体に印刷する印刷機100と、印刷物を測色する測色機200と、を備える。印刷機は、印刷部103と、印刷物の情報に基づいて、印刷部に、印刷物の色材の安定化の測定に用いる測定パッチと印刷物とを印刷媒体に印刷させる印刷制御部110と、を有する。測色機は、測色部203と、測色部に、測定パッチを測色させて、測定パッチの色の変化量に基づいて印刷物の色材が安定化したか否かを判断する測色制御部211と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
任意の印刷物を印刷媒体に印刷する印刷機と、
前記印刷物を測色する測色機と、を備え、
前記印刷機は、
印刷部と、
前記印刷物の情報に基づいて、前記印刷部に、前記印刷物の色材の安定化の測定に用いる測定パッチと前記印刷物とを前記印刷媒体に印刷させる印刷制御部と、を有し、
前記測色機は、
測色部と、
前記測色部に、前記測定パッチを測色させて、前記測定パッチの色の変化量に基づいて前記印刷物の色材が安定化したか否かを判断する測色制御部と、を有する、
印刷システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記印刷制御部は、前記印刷部に、同一印刷物内の最大の色材付着量と同等の付着量で、前記測定パッチを前記印刷媒体に印刷させる、
請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記測色制御部は、前記測定パッチの色の変化量に基づいて前記印刷物の色材が安定化したと判断した場合に、前記測色部に、前記印刷物の測色を開始させる、
請求項1に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記測色制御部は、前記測色部に、前記測定パッチを定期的に測色させて、前記測定パッチの色の変化量が予め設定した所定の閾値以内に収まるか否かを判断することにより、前記印刷物の色材が安定化したか否かを判断する、
請求項1に記載の印刷システム。
【請求項5】
情報を表示する表示装置をさらに備え、
前記印刷制御部又は前記測色制御部は、前記印刷物の色材の安定化を判断する基準として用いる閾値を設定するための閾値設定画面を前記表示装置に表示させる、
請求項1に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記色材としてUV硬化型の色材が用いられる場合に、
前記測色制御部は、前記測定パッチの色の測定座標空間における色材の黄色成分の変化量が予め設定した所定の閾値以内に収まるか否かを判断することにより、前記印刷物の色材が安定化したか否かを判断する、
請求項1に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記印刷制御部は、前記印刷部に、前記印刷物に対して設定された複数の特定の測色ポイントの中の最大の色材付着量と同等の付着量で、前記測定パッチを前記印刷媒体に印刷させる、
請求項1に記載の印刷システム。
【請求項8】
前記測色制御部は、
前記印刷物の測色開始時と測色完了時に前記測色部に前記測定パッチを測色させ、
測色開始時と測色完了時の測定パッチの色の変化量に基づいて、前記測定パッチの測色中に色の変動が発生したか否かを判断し、色の変動が発生していた場合に、前記測定パッチの測色結果を破棄する、
請求項1に記載の印刷システム。
【請求項9】
前記測色制御部は、前記測定パッチの色の変化量に基づいて前記印刷物の色材が安定化していないと判断される場合に、前記測定パッチの測色を一時的に中止する、
請求項1に記載の印刷システム。
【請求項10】
情報を表示する表示装置をさらに備え、
前記測色制御部は、前記測色部に前記測定パッチを定期的に測色させて、前記測定パッチの色の変化量を定期的に取得し、
前記測色制御部によって前記測定パッチの色の変化量に基づいて前記印刷物の色材が安定化していないと判断される場合に、前記印刷制御部又は前記測色制御部は、色が安定化していない旨の警告メッセージを前記表示装置に表示させる、
請求項1に記載の印刷システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システム、印刷機、測色機、色材安定化判断方法、及び、プログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
印刷システムでは、印刷媒体に印刷された印刷物の色材(インク)が乾燥して色が安定するまでの間に待ち時間が発生する。色材が安定しないうちに、印刷媒体に新たに印刷したり、印刷媒体を重ねて配置したりすると、印刷媒体を汚してしまう可能性がある。
【0003】
そこで、従来、印刷してからどの程度の経過時間で色材が安定するのかを管理して、色材が安定したと見なされる時間まで待機することが行われている。例えばこの種の技術に関連して、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1には、所定の色材(インク)及び所定の環境条件において、事前の検証により、測色機により色材の色の変化を測定しておき、色材の色が安定するまでの安定化時間を決定する技術が記載されている。特許文献1に記載された従来技術は、印刷時に、事前の検証で決定された安定化時間の経過を待ってから、測色を実施する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-259203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された従来技術は、印刷ジョブの印刷内容や印刷条件の違いを考慮せずに、全ての印刷物に対して事前の検証で決定された一様な安定化時間の経過を待ってから、測色を実施する。しかしながら、色材(インク)の安定化までにかかる時間は、印刷ジョブの印刷内容や印刷条件によって異なる。そのため、特許文献1に記載された従来技術は、色材によっては、色材の測色と、色材を安定化させるための待機とを繰り返し実施する。これにより、特許文献1に記載された従来技術は、一部の印刷で、必要以上の待ち時間が発生してしまう、という課題がある。
【0006】
また、例えばインクジェット機の中には、色材としてUVインク(紫外線硬化型インク)を用いるものがある。UVインクは、UV(紫外線)の照射によりインクを硬化させる、光重合開始剤と呼ばれる成分を含んでいる。光重合開始剤は、UV照射により黄色に変色する現象(黄変)を発現し、その後に時間の経過と共に黄色成分が退色する、という特性を持つ。このような光重合開始剤を含むUVインク等の色材は、印刷してから色が安定するまでに、特に時間が掛かる。このような色材に対して、測色を実施した場合に、正確な測色値を得られない可能性がある。そのため、誤った安定時間を決定してしまい、必要以上の待ち時間が発生してしまう可能性がある、という課題がある。
【0007】
本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものである。本発明は、印刷物の内容や印刷条件の違いに影響されずに、短い時間で印刷物の色材が安定化したか否かを判断する印刷システム、印刷機、測色機、色材安定化判断方法、及び、プログラムを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記課題は、下記の手段により解決される。
【0009】
(1)印刷システムであって、任意の印刷物を印刷媒体に印刷する印刷機と、前記印刷物を測色する測色機と、を備え、前記印刷機は、印刷部と、前記印刷物の情報に基づいて、前記印刷部に、前記印刷物の色材の安定化の測定に用いる測定パッチと前記印刷物とを前記印刷媒体に印刷させる印刷制御部と、を有し、前記測色機は、測色部と、前記測色部に、前記測定パッチを測色させて、前記測定パッチの色の変化量に基づいて前記印刷物の色材が安定化したか否かを判断する測色制御部と、を有する、印刷システム。
【0010】
(2)前記印刷制御部は、前記印刷部に、同一印刷物内の最大の色材付着量と同等の付着量で、前記測定パッチを前記印刷媒体に印刷させる、上記(1)に記載の印刷システム。
(【0011】以降は省略されています)

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