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公開番号2025093686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209487
出願日2023-12-12
発明の名称タイヤ成型ドラム
出願人株式会社ブリヂストン
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B29D 30/24 20060101AFI20250617BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】トレッド部材の周方向の先端部と後端部の接合の際に、トレッド部材のうちベルト部材からはみ出したトレッド端同士を加圧装置で自動的に接合できるようにする。
【解決手段】タイヤ成型ドラム4は、ドラム40の外周面にリング状のタイヤ部材を成型し、ドラム40は、トレッド部材22の巻き付け時の先端部22Fが配置される第1セグメント31と、トレッド部材22の後端部22Rが配置される第2セグメント32とを有し、第1セグメント31及び第2セグメント32は、ベルト部材24が巻回される中央セグメント41,42と端部セグメント51,52とをそれぞれ有し、端部セグメント51は、トレッド部材22の先端部22Fに刺し込まれる複数の針54とトレッド部材22を支える段部55を有する針付きセグメント51Aと、針なしセグメント51Bとを有し、端部セグメント52と針なしセグメント51Bは、トレッド部材22の下面を支える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
略円筒状のドラムの外周面にタイヤ材料を巻回してリング状のタイヤ部材を成型するタイヤ成型ドラムであって、
前記ドラムは、その周方向に分割された複数のセグメントを有し、
前記セグメントは、前記タイヤ材料としてのトレッド部材の巻き付け時の先端部が配置される第１セグメントと、前記トレッド部材の巻き付け時の後端部が配置される第２セグメントとを有し、
前記第１セグメント及び前記第２セグメントは、前記ドラムの軸方向中央側に位置し前記タイヤ材料としてのベルト部材が巻回される中央セグメントと、前記軸方向において前記中央セグメントの外側に隣接する端部セグメントとをそれぞれ有し、
前記第１セグメントにおける前記端部セグメントは、前記ドラムに対する前記トレッド部材の巻付け時に径方向内側から径方向外側に延びて前記トレッド部材の前記先端部に刺し込まれる複数の針、及び前記針と一体的に設けられ前記針が延びるときに前記トレッド部材を支える段部を有する針付きセグメントと、前記針を有しない針なしセグメントとを有し、
前記第２セグメントにおける前記端部セグメントと、前記第１セグメントにおける前記針なしセグメントとは、前記ドラムに対する前記トレッド部材の巻付け時に前記トレッド部材の下面を支えるように構成されている、タイヤ成型ドラム。
続きを表示（約 320 文字）【請求項２】
前記ドラムに対する前記トレッド部材の巻付け時における前記針の前記段部の位置、前記第１セグメントにおける前記針なしセグメントの位置、前記第２セグメントにおける前記端部セグメントの位置は、前記ベルト部材の最外面の位置に対応する、請求項１に記載のタイヤ成型ドラム。
【請求項３】
前記針が延び出した状態での前記ドラムの径方向における前記針の先端の位置が、前記ドラムの周方向位置によって異なる、請求項１に記載のタイヤ成型ドラム。
【請求項４】
前記端部セグメントは、前記ドラムの軸方向における前記中央セグメントの幅に合わせて該軸方向に移動可能とされている、請求項１に記載のタイヤ成型ドラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、タイヤ成型ドラムに関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
タイヤのベルト及びトレッドを製造するためのドラムが開示されている（特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６５５４４６７号公報
特許第７２９１８５６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来のトラック・バス用（ＴＢＲ）タイヤの成型機におけるベルト部材及びトレッド部材の巻付け用のドラムには、異なるタイヤサイズに対応して拡縮可能とするため、周方向に複数のセグメントを配置して構成されている。そして、このセグメントの表面は、ドラム軸方向の断面においてフラットな形状をしている。このドラムに複数層のベルト部材が巻き付けられ、その外側にトレッド部材が巻き付けられる。ドラムの軸方向において、トレッド部材の幅はベルト部材の幅よりも大きく、トレッド部材の幅方向両端は、ベルト端より外側、つまりベルト部材による支えのない領域にはみ出した状態となる。特に、ＴＢＲタイヤでは、乗用車用（ＰＳＲ）タイヤと比較してベルト部材の枚数が多いため、ベルト端からはみ出したトレッド部材とドラム表面との隙間が大きくなる。
【０００５】
また、トレッド部材は複数のゴム種を組み合せて構成されており、ゴム腫が部位毎に複雑な形状をしている。このため、トレッド部材の収縮条件は、部位によって異なる。また、トレッド部材の収縮条件は、そのサイズによっても異なる。
【０００６】
トレッド部材は、所定長さに切り出されてドラムに巻き付けられる。その際、トレッド部材の周方向の先端部と後端部は、ドラム上で互いに重ねられた状態で加圧装置に押圧されて接合される。このとき、トレッド端とドラム表面との間の隙間やトレッド部材の各部の収縮条件の違いが存在することから、トレッド端における周方向の後端部の位置を先端部の位置に一致させるように制御することが難しかった。
【０００７】
本発明は、トレッド部材の周方向の先端部と後端部の接合の際に、トレッド部材のうちベルト部材に支えられた部分だけでなく、ベルト部材からはみ出したトレッド端同士をも加圧装置で自動的に接合できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
第１の態様に係るタイヤ成型ドラムは、略円筒状のドラムの外周面にタイヤ材料を巻回してリング状のタイヤ部材を成型するタイヤ成型ドラムであって、前記ドラムは、その周方向に分割された複数のセグメントを有し、前記セグメントは、前記タイヤ材料としてのトレッド部材の巻き付け時の先端部が配置される第１セグメントと、前記トレッド部材の巻き付け時の後端部が配置される第２セグメントとを有し、前記第１セグメント及び前記第２セグメントは、前記ドラムの軸方向中央側に位置し前記タイヤ材料としてのベルト部材が巻回される中央セグメントと、前記軸方向において前記中央セグメントの外側に隣接する端部セグメントとをそれぞれ有し、前記第１セグメントにおける前記端部セグメントは、前記ドラムに対する前記トレッド部材の巻付け時に径方向内側から径方向外側に延びて前記トレッド部材の前記先端部に刺し込まれる複数の針、及び前記針と一体的に設けられ前記針が延びるときに前記トレッド部材を支える段部を有する針付きセグメントと、前記針を有しない針なしセグメントとを有し、前記第２セグメントにおける前記端部セグメントと、前記第１セグメントにおける前記針なしセグメントとは、前記ドラムに対する前記トレッド部材の巻付け時に前記トレッド部材の下面を支えるように構成されている。
【０００９】
このタイヤ成型ドラムは、トレッド部材の巻き付け時の先端部が配置される第１セグメントと、トレッド部材の巻き付け時の後端部が配置される第２セグメントとを有している。第１セグメントと第２セグメントは、中央セグメントと端部セグメントをそれぞれ有している。中央セグメントには、ベルト部材が巻き付けられる。ベルト部材の上にはトレッド部材が巻き付けられる。トレッド部材の幅は、ベルト部材の幅よりも大きく、トレッド端はベルト部材からはみ出した状態となる。
【００１０】
第１セグメントにおける端部セグメントは、針付きセグメントと、針を有しない針なしセグメントとを有している。ドラムに対するトレッド部材の巻付け時に、針付きセグメントから複数の針が径方向内側から径方向外側に延び、トレッド端の先端部に刺し込まれる。これにより、トレッド部材のうちベルト部材からはみ出したトレッド端の先端部の位置を安定させることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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