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公開番号
2025093435
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209069
出願日
2023-12-12
発明の名称
半導体型カーボンナノチューブを用いた赤外線ボロメータ及びその製造方法
出願人
日本電気株式会社
代理人
個人
主分類
G01J
1/02 20060101AFI20250617BHJP(測定;試験)
要約
【課題】
半導体型カーボンナノチューブを用いた赤外線ボロメータの抵抗値を低下する。
【解決手段】
間隔を置いて設けられたソース電極及びドレイン電極、
前記2つの電極の間に存在し、且つ前記2つの電極に少なくとも一部が重なって電気的に接触している光検知部であるカーボンナノチューブ膜、並びに
前記カーボンナノチューブ膜の上又は下に絶縁膜を介して設けられたゲート電極、
を有する赤外線ボロメータ。
【選択図】 図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
間隔を置いて設けられたソース電極及びドレイン電極、
前記2つの電極の間に存在し、且つ前記2つの電極に少なくとも一部が重なって電気的に接触している光検知部であるカーボンナノチューブ膜、並びに
前記カーボンナノチューブ膜の上又は下に絶縁膜を介して設けられたゲート電極、
を有する赤外線ボロメータ。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記ソース電極及び前記ドレイン電極間に電圧が印加され、前記ゲート電極に独立して電圧が印加される、請求項1に記載の赤外線ボロメータ。
【請求項3】
前記ソース電極及び前記ドレイン電極間に電圧が印加され、前記ゲート電極が、前記ソース電極及び前記ドレイン電極のいずれか一方と電気的に短絡している、請求項1に記載の赤外線ボロメータ。
【請求項4】
前記ゲート電極が、第1の絶縁膜を介して前記カーボンナノチューブ膜の下に形成されている、請求項1に記載の赤外線ボロメータ。
【請求項5】
前記ゲート電極が、第2の絶縁膜を介して前記カーボンナノチューブ膜の上に形成されている、請求項1に記載の赤外線ボロメータ。
【請求項6】
前記ソース電極及び前記ドレイン電極、又はこれらの電極に給電する配線が、表面が絶縁性の基板上に形成されている、請求項1に記載の赤外線ボロメータ。
【請求項7】
(i)前記ソース電極及び前記ドレイン電極、又はこれらの電極に給電する配線、並びに(ii)前記ゲート電極が、表面が絶縁性の基板上に形成されている、請求項4に記載の赤外線ボロメータ。
【請求項8】
前記ゲート電極がミラーを兼ねる、請求項1に記載の赤外線ボロメータ。
【請求項9】
少なくとも素子形成表面が絶縁性の基板を準備する工程と、
前記基板上に、ゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上に、カーボンナノチューブ膜を形成する工程と、
を含む、赤外線ボロメータの製造方法。
【請求項10】
少なくとも素子形成表面が絶縁性の基板を準備する工程と、
前記基板上に、カーボンナノチューブ膜を形成する工程と、
前記カーボンナノチューブ膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記第2絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
を含む、赤外線ボロメータの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体型カーボンナノチューブを用いた赤外線ボロメータ及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ボロメータ方式の赤外線センサーは、入射した赤外線を受光部が吸収することにより受光部の温度を変化させ、この受光部に配置した材料の温度変化による抵抗値変化から該赤外線の放射強度を電気信号として検出するものである。現在、ボロメータの素子材料としては、主に酸化バナジウムやアモルファスシリコン等が使用されている。しかしながら、酸化バナジウムは抵抗変化の温度依存性(抵抗温度係数(TCR))が低いことにより、性能が律速されるという課題がある。またアモルファスシリコンは抵抗値が高く、酸化バナジウムを上回る性能が得られるには至っていない。
【0003】
このような技術的背景の中、TCRの絶対値が高いカーボンナノチューブ(CNT)をボロメータ部分に利用することが検討されている。例えば、特許文献1には、受光領域を有する半導体部の表面上に金属部が設けられ、前記受光領域の上面から前記金属部の上面に乗り上げてCNT膜を設けた半導体光検出素子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-148138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、半導体型CNTはTCRが高い一方で抵抗値が大きいため、これをボロメータ部分に利用した赤外線センサーは、信号対雑音比(S/N)が低くなるという問題があった。したがって、カーボンナノチューブを用いた赤外線センサー(CNT非冷却型赤外線センサー)を実用化するためには、TCRの向上に加えて、低抵抗化が必要である。
【0006】
本発明の目的は、上記した課題を鑑み、半導体型カーボンナノチューブを用いた赤外線ボロメータの抵抗値を低下することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するため、本発明の赤外線ボロメータは、
間隔を置いて設けられたソース電極及びドレイン電極、
前記2つの電極の間に存在し、且つ前記2つの電極に少なくとも一部が重なって電気的に接触している光検知部であるカーボンナノチューブ膜、並びに
前記カーボンナノチューブ膜の上又は下に絶縁膜を介して設けられたゲート電極、
を有する赤外線ボロメータである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、抵抗値が低い赤外線ボロメータ及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1Aは、ゲート電極が第1の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の下に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの構造の一例を示す断面図である。
図1Bは、ゲート電極が第1の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の下に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの構造の一例を示す断面図である。
図1Cは、ゲート電極が第1の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の下に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの構造の一例を示す断面図である。
図1Dは、ゲート電極が第1の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の下に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの構造の一例を示す断面図である。
図1Eは、ゲート電極が第1の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の下に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの構造の一例を示す断面図である。
図2は、図1のボロメータの製造方法の工程を示す断面図である。
図3は、ゲート電極が第1の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の下に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの第1実施形態を示す断面図及び平面図である。
図4は、第1実施形態のボロメータのバリエーションを示す断面図である。
図5は、ゲート電極が第1の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の下に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの第2実施形態を示す断面図及び平面図である。
図6は、第2実施形態のボロメータのバリエーションを示す断面図である。
図7は、ゲート電極が第1の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の下に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの第3実施形態を示す断面図及び平面図である。
図8は、第3実施形態のボロメータのバリエーションを示す断面図である。
図9は、ゲート電極が第1の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の下に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの第4実施形態を示す断面図及び平面図である。
図10は、第4実施形態のボロメータのバリエーションを示す断面図である。
図11は、ゲート電極が第2の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の上に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの構造の一例を示す断面図である。
図12は、図11のボロメータの製造方法の工程を示す断面図である。
図13は、ゲート電極が第2の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の上に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの第5実施形態を示す断面図及び平面図である。
図14は、ゲート電極が第2の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の上に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの第6実施形態を示す断面図及び平面図である。
図15は、ゲート電極が第2の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の上に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの第7実施形態を示す断面図及び平面図である。
図16は、ゲート電極が第2の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の上に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの第8実施形態を示す断面図及び平面図である。
図17は、ゲート電極が第2の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の上に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの第9実施形態を示す断面図及び平面図である。
図18は、ゲート電極が第2の絶縁膜を介してカーボンナノチューブ膜の上に形成されている、本発明の赤外線ボロメータの第10実施形態を示す断面図及び平面図である。
図19は、実施例1及び比較例1のボロメータの断面図である。
図20は、実施例1及び比較例1のボロメータの電流/電圧曲線を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(【0011】以降は省略されています)
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