TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025092855
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208233
出願日2023-12-11
発明の名称自己抗体を検出するためのイムノクロマト検査キット及びそれを用いた自己抗体を検出する方法
出願人学校法人大阪医科薬科大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 33/543 20060101AFI20250616BHJP(測定;試験)
要約【課題】検査対象における既知の神経疾患に関連する自己抗体の存在を高精度に、簡便且つ短時間で検出できるようにすることにある。
【解決手段】本発明に係るイムノクロマト検査キットは、神経疾患に関し、対象の中枢神経系に存在する受容体タンパク質に結合する自己抗体を検出するためキットであって、検体を展開するためのテストストリップ1を含み、前記テストストリップ1には、検体が滴下されるための滴下部2と、標識化抗ヒトIgG抗体が配置された標識部3と、前記受容体タンパク質を認識して結合する抗体が保持された検出部4とが順に配置され、前記検体は、前記対象の脳脊髄液と動物の脳抽出液との混合液であることを特徴とする。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
神経疾患に関し、対象の中枢神経系に存在する受容体タンパク質に結合する自己抗体を検出するためのイムノクロマト検査キットであって、
検体を展開するためのテストストリップを含み、
前記テストストリップには、
前記検体が滴下されるための滴下部と、
標識化抗ヒトIgG抗体が配置された標識部と、
前記受容体タンパク質を認識して結合する抗体が保持された検出部とが順に配置され、
前記検体は、前記対象の脳脊髄液と動物の脳抽出液との混合液である、イムノクロマト検査キット。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記テストストリップには、前記検出部の下流側に、前記標識化抗ヒトIgG抗体を認識して結合する抗体が保持された参照部がさらに配置されている、請求項1に記載のイムノクロマト検査キット。
【請求項3】
前記自己抗体は、自己免疫性脳炎に関連する自己抗体である、請求項1に記載のイムノクロマト検査キット。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載されたイムノクロマト検査キットを用いて、神経疾患に関し、対象の中枢神経系に存在する受容体タンパク質に結合する自己抗体を検出する方法であって、
前記対象の脳脊髄液と動物の脳抽出液とを混合して検体を調製するステップと、
前記検体を前記イムノクロマト検査キットの前記滴下部に滴下するステップと、
前記検出部において前記自己抗体の存在の有無を確認するステップと、を含む自己抗体を検出する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自己抗体を検出するためのイムノクロマト検査キット及びそれを用いた自己抗体を検出する方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
神経疾患の一つである抗N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体脳炎に代表される自己免疫性脳炎は、脳神経細胞のシナプスに発現するイオンチャネル受容体等を特異的に標的とする自己抗体によって、異常行動やてんかん、その他重篤な精神・神経症状が引き起こされることが近年明らかにされてきている。そのような状況から、現在、NMDA受容体、α-アミノ-3-ヒドロキシ-5-メソオキサゾール-4-プロピオン酸(AMPA)受容体、及びγアミノ酪酸(GABA)受容体等の周知の受容体に対する自己抗体の検出方法について多くの研究がなされている。例えば特許文献1には、NMDA受容体に対する自己抗体を検出する方法が提示されている。具体的に、特許文献1では、NMDA受容体に対する自己抗体を含む疑いのある試料を、人工的に構築したNMDA受容体タンパク質コンストラクトと接触させて、それらの結合体を検出することによって自己抗体を検出する方法が提示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2022-540913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、NMDA受容体、AMPA受容体、及びGABA受容体等の周知の受容体に対する自己抗体の検出方法は確立されつつあり、例えば上記特許文献1のような方法によって、NMDA受容体に対する自己抗体の検出が可能ではある。しかしながら、特許文献1の方法では、NMDA受容体タンパク質コンストラクトを準備する必要があって、必ずしも簡便ではなく、数日の時間が必要となる。
【0005】
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、検査対象における既知の神経疾患に関連する自己抗体の存在を高精度に、簡便且つ短時間で検出できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するために、本発明者らは、鋭意研究の結果、検査対象における脳脊髄液と動物の脳抽出液との混合液をサンプルとして、抗ヒトIgG抗体等を備えたイムノクロマト検査キットを利用することにより高精度に、簡便且つ短時間で自己抗体の存在を検出できることを見出して本発明を完成した。
【0007】
具体的に、本発明に係るイムノクロマト検査キットは、神経疾患に関し、対象の中枢神経系に存在する受容体タンパク質に結合する自己抗体を検出するためのイムノクロマト検査キットであって、検体を展開するためのテストストリップを含み、前記テストストリップには、前記検体が滴下されるための滴下部と、標識化抗ヒトIgG抗体が配置された標識部と、前記受容体タンパク質を認識して結合する抗体が保持された検出部とが順に配置され、前記検体は、前記対象の脳脊髄液と動物の脳抽出液との混合液であることを特徴とする。
【0008】
本発明に係るイムノクロマト検査キットにおいて、前記テストストリップには、前記検出部の下流側に、前記標識化抗ヒトIgG抗体を認識して結合する抗体が保持された参照部がさらに配置されていることが好ましい。
【0009】
本発明に係るイムノクロマト検査キットにおいて、前記自己抗体は、自己免疫性脳炎に関連する自己抗体であることが好ましい。
【0010】
本発明に係る自己抗体を検出する方法は、上記イムノクロマト検査キットを用いて、神経疾患に関し、対象の中枢神経系に存在する受容体タンパク質に結合する自己抗体を検出する方法であって、前記対象の脳脊髄液と動物の脳抽出液とを混合して検体を調製するステップと、前記検体を前記イムノクロマト検査キットの前記滴下部に滴下するステップと、前記検出部において前記自己抗体の存在の有無を確認するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本精機株式会社
表示装置
23日前
日本精機株式会社
液面検出装置
1日前
有限会社原製作所
検出回路
21日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
7日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
1日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
1日前
日本無線株式会社
レーダ装置
22日前
個人
フロートレス液面センサー
14日前
株式会社リコー
光学機器
21日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
2日前
日本精機株式会社
二酸化炭素濃度測定器
28日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
13日前
ダイハツ工業株式会社
試験用治具
7日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
23日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
2日前
キヤノン株式会社
放射線撮像装置
16日前
株式会社クボタ
作業車
6日前
大同特殊鋼株式会社
座標系較正方法
16日前
株式会社フジキン
流量測定装置
8日前
旭光電機株式会社
漏出検出装置
13日前
大同特殊鋼株式会社
ラベル色特定方法
16日前
トヨタ自動車株式会社
歯車の検査方法
2日前
TDK株式会社
計測装置
今日
住友化学株式会社
積層基板
13日前
キヤノン株式会社
光学装置
27日前
スズキ株式会社
ECU交換診断システム
27日前
NISSHA株式会社
ガス検出器
26日前
株式会社アステックス
ラック型負荷装置
14日前
大和ハウス工業株式会社
計測用治具
13日前
日本製鉄株式会社
評価方法
14日前
パイオニア株式会社
評価装置
6日前
株式会社イシダ
X線検査装置
20日前
トヨタ自動車株式会社
異音判定装置
15日前
SMC株式会社
位置検出センサ
6日前
株式会社アイシン
電流センサ
27日前
株式会社デンソー
電流センサ
13日前
続きを見る