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公開番号2025091340
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2024101241
出願日2024-06-24
発明の名称繊維処理剤組成物
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類D06M 13/224 20060101AFI20250611BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】肌保湿機能を繊維製品へ付与しつつ、すすぎ水中における分散性や、保存安定性に優れている繊維処理剤を提供する。
【解決手段】(A)(A1)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び/又は(A2)モノグリセリン脂肪酸エステル、(B)アルキレンオキシド付加型ノニオン界面活性剤、及び(C)水溶性溶剤を含有する、繊維処理剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記の(A)~(C)成分:
(A)(A1)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び/又は(A2)モノグリセリン脂肪酸エステル、
(B)アルキレンオキシド付加型ノニオン界面活性剤、及び
(C)水溶性溶剤
を含有する、繊維処理剤組成物。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
(A)成分が、(A1)ポリグリセリン脂肪酸エステルである、請求項1に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項3】
(A)成分が、(A1)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び(A2)モノグリセリン脂肪酸エステルである、請求項1に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項4】
(A1)成分と(A2)成分との質量比(A1/A2)が0.15~8.0である、請求項3に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項5】
(A)成分の含量が、繊維処理剤組成物の総質量に対して30~90質量%である、請求項1~3のいずれか一項に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項6】
(A1)成分が、ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルである、請求項1~3のいずれか一項に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項7】
(A)成分と(B)成分との質量比(A/B)が0.1~30である、請求項2に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項8】
(A)成分と(B)成分との質量比(A/B)が2~30である、請求項3に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項9】
(B)成分と(C)成分との質量比(B/C)が0.1~2.0である、請求項2に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項10】
(B)成分と(C)成分との質量比(B/C)が0.1~4.0である、請求項3に記載の繊維処理剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維処理剤組成物に関する。
続きを表示(約 4,100 文字)【背景技術】
【0002】
繊維処理剤の市場は年々拡大している。柔軟性、抗菌性や静電気防止効果を繊維製品へ付与するという基本的機能に加えて、近年は香りが重視され、様々な香りを持つ繊維処理剤が販売されている。
また、化粧品で採用されているスキンケア成分を配合することで、処理した繊維製品にスキンケア機能(例えば、肌への優しさや着用時の涼感)を付与するという、新たな機能を訴求した繊維処理剤も展開されている。
肌の保湿は重要なスキンケア機能の一つである。肌へ直接塗布する保湿用スキンケア化粧品(化粧水、乳液やクリーム等)は高い保湿効果を容易に得られるが、手のべたつきを生じやすい、全身に塗るには手間がかかる、手の届かない部位(背中等)を保湿できないという課題もある。この課題を解決するために、保湿成分を練りこんだスキンケア繊維を採用した繊維製品が販売されている。しかし、スキンケア繊維には、適用できる繊維製品の種類が制限される、洗濯耐久性に劣る等の課題がある。
繊維製品の種類を問わず、その全体へ肌保湿機能を付与できる繊維処理剤では、これらの課題が解決されている。
その他、ポリグリセリン脂肪酸エステルを含む繊維処理剤が知られている(特許文献1~2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-193653号公報
特表2012-500342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、肌保湿機能を繊維製品へ付与しつつ、すすぎ水中における分散性や、保存安定性に優れている繊維処理剤を提供することを課題として設定した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
肌へ直接塗布する保湿用スキンケア化粧品とは異なり、保湿成分を含む繊維処理剤は、保湿成分の2段階の移行(すなわち、(1)繊維処理剤から繊維製品への移行と、(2)繊維製品から肌への移行)を経て保湿機能を発揮する。前記(1)の移行は、繊維処理剤で繊維製品を処理する工程(洗浄工程後のすすぎ工程)で起こる。
そこで、保湿成分として、すすぎ水に溶解しにくく繊維製品に残留しやすい油性成分に着目して鋭意検討した結果、本発明者は、油性成分としてポリグリセリン脂肪酸エステル及び特定のノニオン界面活性剤を用い、更に水溶性溶媒と組合せると、前記課題を解決できることを見いだした。本発明は、この知見に基づいてなされたものである。
【0006】
すなわち、本発明は、以下の〔1〕~〔11〕に関するものである。
〔1〕下記の(A)~(C)成分:
(A)(A1)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び/又は(A2)モノグリセリン脂肪酸エステル、
(B)アルキレンオキシド付加型ノニオン界面活性剤、及び
(C)水溶性溶剤
を含有する、繊維処理剤組成物。
〔2〕(A)成分が、(A1)ポリグリセリン脂肪酸エステルである、前記〔1〕に記載の繊維処理剤組成物。
〔3〕(A)成分が、(A1)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び(A2)モノグリセリン脂肪酸エステルである、前記〔1〕に記載の繊維処理剤組成物。
〔4〕(A1)成分と(A2)成分との質量比(A1/A2)が0.15~8.0である、前記〔3〕に記載の繊維処理剤組成物。
〔5〕(A)成分の含量が、繊維処理剤組成物の総質量に対して30~90質量%である、前記〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の繊維処理剤組成物。
〔6〕(A1)成分が、ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルである、前記〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の繊維処理剤組成物。
〔7〕(A)成分と(B)成分との質量比(A/B)が0.1~30である、前記〔2〕に記載の繊維処理剤組成物。
〔8〕(A)成分と(B)成分との質量比(A/B)が2~30である、前記〔3〕に記載の繊維処理剤組成物。
〔9〕(B)成分と(C)成分との質量比(B/C)が0.1~2.0である、前記〔2〕に記載の繊維処理剤組成物。
〔10〕(B)成分と(C)成分との質量比(B/C)が0.1~4.0である、前記〔3〕に記載の繊維処理剤組成物。
〔11〕前記〔1〕に記載の繊維処理剤組成物に繊維製品を浸漬する工程を含む、繊維製品の処理方法。
【発明の効果】
【0007】
後述の実施例に示すように、本発明の繊維処理剤組成物は、肌保湿性を繊維製品へ付与でき、処理後の繊維製品を着用した者は保湿実感を持つことができる。更に、本発明の繊維処理剤組成物は、すすぎ水中における分散性及び保存安定性にも優れている。したがって、本発明は、従来製品にはない付加価値を有する繊維処理剤を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
〔(A)成分:ポリグリセリン脂肪酸エステル及び/又はモノグリセリン脂肪酸エステル〕
(A)成分は、肌を保湿する機能(肌保湿性)を繊維製品へ付与するために配合する。
(A)成分は、(A1)ポリグリセリンと脂肪酸とのエステル及び/又は(A2)モノグリセリンと脂肪酸とのエステルである。
【0009】
〔(A1)成分:ポリグリセリン脂肪酸エステル〕
(A1)成分のポリグリセリン部分を構成するグリセリンの重合度は特に制限されないが、例えば2~10、好ましくは2~6、さらに好ましくは2~4である。グリセリンの重合度が2以上であると、すすぎ水中における(A1)成分の分散性が向上する。グリセリンの重合度が10以下であると、繊維製品の肌保湿性が向上する。
(A1)成分の脂肪酸部分を構成する炭素鎖の炭素数は特に制限されないが、例えば8~18、好ましくは12~18、さらに好ましくは15~18である。前記炭素鎖の炭素数が8以上であると、繊維製品の肌保湿性が向上する。炭素鎖の炭素数が18以下であると、すすぎ水中における(A1)成分の分散性が向上する。
脂肪酸部分は、飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸のいずれであってもよい。また、脂肪酸は直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよい。
(A1)成分のHLB(Hydrophilic-Lipophilic Balance)は特に制限されないが、例えば2~16、好ましくは3~12、さらに好ましくは4~6である。HLBが2以上であると、すすぎ水中における(A1)成分の分散性が向上する。HLBが16以下であると、繊維製品の肌保湿性が向上する。
(A1)成分は、分子中に1個のエステル結合を有するポリグリセリンモノ脂肪酸エステルであってもよく、分子中に2個以上(好ましくは2~6個)のエステル結合を有するもの(例えば、ポリグリセリンペンタ脂肪酸エステル)であってもよい。(A1)成分としては、ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルが好ましい。
(A1)成分の例としては、下記の物質が挙げられる。物質名に続く括弧内の数値はHLB値である。
ラウリン酸ポリグリセリル-4(10.4)
ラウリン酸ポリグリセリル-10(15.3)
ミリスチン酸ポリグリセリル-10(15.7)
ステアリン酸ポリグリセリル-2(5.0)
ステアリン酸ポリグリセリル-4(8.4)
ステアリン酸ポリグリセリル-6(11.6)
ステアリン酸ポリグリセリル-10(14.1)
ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2(3.2)
オレイン酸ポリグリセリル-2(5.5)
オレイン酸ポリグリセリル-4(8.8)
オレイン酸ポリグリセリル-6(11.6)
トリステアリン酸ポリグリセリル-4(4.6)
ペンタステアリン酸ポリグリセリル-4(2.6)
ペンタステアリン酸ポリグリセリル-6(4.5)
イソステアリン酸ポリグリセリル-4(8.2)
これらのうち、ステアリン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-2及びペンタステアリン酸ポリグリセリル-4が好ましく、オレイン酸ポリグリセリル-2がさらに好ましい。
【0010】
〔(A2)成分:モノグリセリン脂肪酸エステル〕
(A2)成分は、1分子のグリセリンと脂肪酸とのエステルである。
(A2)成分を構成するグリセリン部分に脱水縮合する脂肪酸の数は特に制限されないが、好ましくは1~3である。
(A2)成分の脂肪酸部分を構成する炭素鎖の炭素数は特に制限されないが、例えば8~18、好ましくは8~14、さらに好ましくは8~10である。前記炭素鎖の炭素数が8以上であると、繊維製品の肌保湿性が向上する。炭素鎖の炭素数が18以下であると、すすぎ水中における(A2)成分の分散性が向上する。
脂肪酸部分は、飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸のいずれであってもよい。また、脂肪酸は直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよい。
(A2)成分の例としては、下記の物質が挙げられる。物質名の括弧内に2種以上の酸が記載されている場合、それら2種以上の酸が(A2)成分の脂肪酸部分を構成する。例えば、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルでは、カプリル酸とカプリン酸が脂肪酸部分を構成する。
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル
トリ2ーエチルヘキサン酸グリセリル
トリイソステアリン酸グリセリル
これらのうち、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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