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公開番号2025089656
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204411
出願日2023-12-04
発明の名称燃料電池用接着封止フィルム
出願人ZACROS株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 8/0284 20160101AFI20250609BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】引張破壊応力の低下を抑制することが可能な樹脂組成物を用いた燃料電池用接着封止フィルムを提供する。
【解決手段】樹脂を形成材料とする基材層11と、基材層11の両面にそれぞれ中間層12を介して積層された接着層13とを有する燃料電池用接着封止フィルム10であって、基材層11は、液晶ポリマー以外のポリエステル樹脂と、結晶融解温度が250℃以下である低融点液晶ポリマーと、酸変性ポリエチレン樹脂と、を含有する樹脂組成物から形成され、中間層12は、酸変性ポリエチレン樹脂またはイミン変性ポリオレフィン樹脂から形成され、接着層13は、酸変性ポリプロピレン樹脂から形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
樹脂を形成材料とする基材層と、前記基材層の両面にそれぞれ中間層を介して積層された接着層とを有する燃料電池用接着封止フィルムであって、
前記基材層は、液晶ポリマー以外のポリエステル樹脂と、結晶融解温度が２５０℃以下である低融点液晶ポリマーと、酸変性ポリエチレン樹脂と、を含有する樹脂組成物から形成され、
前記中間層は、酸変性ポリエチレン樹脂またはイミン変性ポリオレフィン樹脂から形成され、
前記接着層は、酸変性ポリプロピレン樹脂から形成されている、燃料電池用接着封止フィルム。
続きを表示（約 280 文字）【請求項２】
前記基材層が、相溶化材として、酸変性ポリオレフィン化合物を含有する、請求項１に記載の燃料電池用接着封止フィルム。
【請求項３】
前記中間層が、相溶化材として、酸変性ポリオレフィン化合物を含有する、請求項１に記載の燃料電池用接着封止フィルム。
【請求項４】
前記基材層は、前記樹脂組成物の全体を１００重量部として、前記液晶ポリマー以外のポリエステル樹脂が４０～６０重量部、前記低融点液晶ポリマーが２０～４０重量部、前記酸変性ポリエチレン樹脂が５～３０重量部の割合である、請求項１に記載の燃料電池用接着封止フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、燃料電池用接着封止フィルムに関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
ポリエステル樹脂の中でも、液晶ポリマーは耐加水分解性が良好だが、結晶融解温度が２８０℃以上の液晶ポリマーは、他の樹脂と混錬してポリマーアロイとすることが困難である。そこで、結晶融解温度が２５０℃以下の低融点液晶ポリマーと他の樹脂とをポリマーアロイ化した樹脂組成物が市販されている（例えば特許文献１，２を参照）。
また、特許文献３には、ホットメルト接着性樹脂積層体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－２１４６７７号公報
特開２０２２－８３１０３号公報
特開２０１９－１３７８５３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
結晶融解温度が２５０℃以下の低融点液晶ポリマーを微分散させた樹脂組成物は、液晶ポリマーの耐加水分解性が低くなることが影響し、多湿条件下で保管したり、使用したりすると、樹脂組成物の引張破壊応力が低くなるという課題があった。
【０００５】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、引張破壊応力の低下を抑制することが可能な樹脂組成物を用いた燃料電池用接着封止フィルムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
第１の態様は、樹脂を形成材料とする基材層と、前記基材層の両面にそれぞれ中間層を介して積層された接着層とを有する燃料電池用接着封止フィルムであって、前記基材層は、液晶ポリマー以外のポリエステル樹脂と、結晶融解温度が２５０℃以下である低融点液晶ポリマーと、酸変性ポリエチレン樹脂と、を含有する樹脂組成物から形成され、前記中間層は、酸変性ポリエチレン樹脂またはイミン変性ポリオレフィン樹脂から形成され、前記接着層は、酸変性ポリプロピレン樹脂から形成されている。
【０００７】
第２の態様は、第１の態様において、前記基材層が、相溶化材として、酸変性ポリオレフィン化合物を含有する。
第３の態様は、第１又は第２の態様において、前記中間層が、相溶化材として、酸変性ポリオレフィン化合物を含有する。
第４の態様は、第１～３のいずれか１の態様において、前記基材層は、前記樹脂組成物の全体を１００重量部として、前記液晶ポリマー以外のポリエステル樹脂が４０～６０重量部、前記低融点液晶ポリマーが２０～４０重量部、前記酸変性ポリエチレン樹脂が５～３０重量部の割合である。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、引張破壊応力の低下を抑制することが可能な樹脂組成物を用いた燃料電池用接着封止フィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施形態の燃料電池用接着封止フィルムを例示する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、好適な実施形態に基づいて、本発明を説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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