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公開番号2025085305
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023199088
出願日2023-11-24
発明の名称バッテリパック及びバッテリ組立体
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類H01M 50/367 20210101AFI20250529BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電池セルの熱暴走時におけるケース内の圧力上昇を緩和させることができるバッテリパック及びバッテリ組立体を提供する。
【解決手段】バッテリパック10は、安全弁44を有する電池セル40が複数積層されたセル積層体30と、安全弁44を繋ぎ、複数の電池セル40の積層方向に延在する排気ダクト46と、セル積層体30及び排気ダクト46が収容されるケース20と、を備える。ケース20には、排気ダクト46とケース20の外側の開放空間とに連通し、電池セル40の安全弁44から放出されたガスを開放空間に排気可能な圧力開放弁13と、ケース20の外側の密閉空間に連通し、ガスを密閉空間に排気可能な逆止弁15と、が設けられている。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
安全弁を有する電池セルが複数積層されたセル積層体と、
各電池セルの前記安全弁を繋ぎ、前記複数の電池セルの積層方向に延在する排気ダクトと、
前記セル積層体及び前記排気ダクトが収容されるケースと、を備えるバッテリパックであって、
前記ケースには、
前記排気ダクトと前記ケースの外側の開放空間とに連通し、前記電池セルの前記安全弁から放出されたガスを前記開放空間に排気可能な圧力開放弁と、
前記ケースの外側の密閉空間に連通し、前記ガスを前記密閉空間に排気可能な逆止弁と、が設けられている、バッテリパック。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載のバッテリパックであって、
前記圧力開放弁は、前記セル積層体に対して前記積層方向の位置に設けられ、
前記逆止弁は、前記セル積層体に対して前記積層方向と直交する方向の位置に設けられている、
バッテリパック。
【請求項3】
請求項2に記載のバッテリパックであって、
前記密閉空間は、前記バッテリパックと他のバッテリパックとを電気的に接続する第1導電部材が配置される導電部材収容部である、
バッテリパック。
【請求項4】
請求項3に記載のバッテリパックであって、
各電池セルは、
前記積層方向と直交する方向において中央部に設けられた前記安全弁と、
前記積層方向と直交する方向の両端部に設けられた端子部と、を有する、
バッテリパック。
【請求項5】
請求項4に記載のバッテリパックであって、
前記端子部と前記導電部材収容部に配置された前記第1導電部材とを電気的に接続する第2導電部材をさらに備え、
前記逆止弁は、前記第2導電部材の近傍に設けられている、
バッテリパック。
【請求項6】
請求項5に記載のバッテリパックであって、
前記ケースには、
底壁部及び該底壁部から立設された縦壁部を有するケース本体と、
前記ケース本体を上方から覆うケースカバーと、を有し、
前記縦壁部と前記ケースカバーとの間には、前記端子部から前記導電部材収容部に向かって前記第2導電部材が挿通された開口部が設けられており、
前記逆止弁は、シール材を介して前記開口部を覆うように設けられている、
バッテリパック。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載のバッテリパックであって、
前記逆止弁は、
前記ケースの内側と前記密閉空間とを連通する開口部を覆う略L字形状のプレート部材であり、一端側が前記ケースに固定され、他端側がシール材を介して前記開口部を覆い、
前記電池セルの前記安全弁から前記ガスが放出されたとき、前記一端側と前記他端側との間に設けられた屈曲部周りに前記他端側が回動する、
バッテリパック。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか1項に記載のバッテリパックであって、
前記セル積層体は、前記ケースに対して前記複数の電池セルの積層方向に押圧されて前記ケースに収容されている、
バッテリパック。
【請求項9】
複数のバッテリパックと、
前記複数のバッテリパックを液密に接続し、前記複数のバッテリパックを電気的に接続する第1導電部材が配置される導電部材収容部と、を備えるバッテリ組立体であって、
各バッテリパックは、
安全弁を有する電池セルが複数積層されたセル積層体と、
各電池セルの前記安全弁を繋ぎ、前記複数の電池セルの積層方向に延在する排気ダクトと、
前記セル積層体及び前記排気ダクトが収容され、前記導電部材収容部に接続されるケースと、を有し、
前記ケースには、
前記排気ダクトと前記ケースの外側の開放空間とに連通し、前記電池セルの前記安全弁から放出されたガスを前記開放空間に排気可能な圧力開放弁と、
前記導電部材収容部に連通し、前記ガスを前記導電部材収容部に排気可能な逆止弁と、が設けられている、バッテリ組立体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電池セルが複数積層されたセル積層体を備えるバッテリパック及びバッテリ組立体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する二次電池に関する研究開発が行われている。
【0003】
車両の駆動源の電動化に伴って、車両にはモータ等に電力を供給するバッテリが搭載される。バッテリは、例えば、複数の電池セルが積層されて構成される。電池セルには、異常等により内部で発生した高温且つ高圧のガスを電池セルの外部へ排出する弁が設けられている(例えば、特許文献1、2)。
【0004】
また、特許文献2には、防爆弁を備えるセルを複数積層したセルユニットと、セルユニットを収納したモジュールケースと、モジュールケースに貫通配置されて、内部に溜まったガスを外部に放出する内圧開放部と、セルユニットと内圧開放部との間に配置した隔壁と、を備える電池モジュールのガス排出構造が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-178740号公報
特許第5939307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2では、ケースに内圧開放部が設けられているものの、熱暴走によりセルの防爆弁からガスがケース内に放出されるとケース内が一時的に高圧になる。ケース内の圧力上昇に伴う外部への影響を少なくするために、ケース内の圧力上昇を適切に緩和させることができる構成が要望される。
【0007】
本発明は、電池セルの熱暴走時におけるケース内の圧力上昇を緩和させることができるバッテリパック及びバッテリ組立体を提供する。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
安全弁を有する電池セルが複数積層されたセル積層体と、
各電池セルの前記安全弁を繋ぎ、前記複数の電池セルの積層方向に延在する排気ダクトと、
前記セル積層体及び前記排気ダクトが収容されるケースと、を備えるバッテリパックであって、
前記ケースには、
前記排気ダクトと前記ケースの外側の開放空間 とに連通し、前記電池セルの前記安全弁から放出されたガスを前記開放空間に排気可能な圧力開放弁と、
前記ケースの外側の密閉空間に連通し、前記ガスを前記密閉空間に排気可能な逆止弁と、が設けられている。
【0009】
また、本発明は、
複数のバッテリパックと、
前記複数のバッテリパックを液密に接続し、前記複数のバッテリパックを電気的に接続する導電部材が配置される導電部材収容部と、を備えるバッテリ組立体であって、
各バッテリパックは、
安全弁を有する電池セルが複数積層されたセル積層体と、
各電池セルの前記安全弁を繋ぎ、前記複数の電池セルの積層方向に延在する排気ダクトと、
前記セル積層体及び前記排気ダクトが収容され、前記導電部材収容部に接続されるケースと、を有し、
前記ケースには、
前記排気ダクトと前記ケースの外側の開放空間とに連通し、前記電池セルの前記安全弁から放出されたガスを前記開放空間に排気可能な圧力開放弁と、
前記導電部材収容部に連通し、前記ガスを前記導電部材収容部に排気可能な逆止弁と、が設けられている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電池セルの熱暴走時におけるケース内の圧力上昇を緩和させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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