TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025084461
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198381
出願日2023-11-22
発明の名称加工情報取得センシング機能付き治具
出願人ユアサ商事株式会社,有限会社サンメンテナンス工機,株式会社ジェイ・シー・シー,有限会社伸光製作所,株式会社 寿原テクノス
代理人個人,個人,個人
主分類B23Q 17/09 20060101AFI20250527BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】ワークの加工領域が制限されることなく、ワークの微細な変化を検知できる加工情報取得センシング機能付き治具を提供する。
【解決手段】工作機械に設けられる加工情報取得センシング機能付き治具1であって、加工対象となるワークWの加工面と反対側の下面が載置されるワーク載置面100aを備えた治具本体部100と、上端部が検知面12aになっているAEセンサ12を有するAEセンサユニット10とを備え、AEセンサユニット10は、ワーク載置面100a1からAEセンサ12の検知面12aを露出させた状態で、治具本体部100に収容されており、ワーク載置面100a1にワークWの下面が載置されると、AEセンサ12の検知面12aがワークWの下面に当接して、AEセンサ12がワークWの状態を検知するようになっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
工作機械に設けられる加工情報取得センシング機能付き治具であって、
加工対象となるワークの加工面と反対側の下面が載置されるワーク載置面を備えた治具本体部と、
上端部が検知面になっているAEセンサを有するAEセンサユニットとを備え、
前記AEセンサユニットは、前記ワーク載置面から前記AEセンサの検知面を露出させた状態で、前記治具本体部に収容されており、
前記ワーク載置面に前記ワークの下面が載置されると、前記AEセンサの検知面が前記ワークの下面に当接して、該AEセンサが該ワークの状態を検知するようになっていることを特徴とする加工情報取得センシング機能付き治具。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記AEセンサユニットは、前記AEセンサの上端部側を出し入れ自在に収容するセンサケースと、前記センサケースの内部に収容され且つ該AEセンサを支持するとともに、上方向に前記AEセンサを付勢する付勢手段とを有し、
前記AEセンサは、前記付勢手段に付勢されて、前記ワーク載置面に載置された前記ワークの下面に前記検知面が押し当てられるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の加工情報取得センシング機能付き治具。
【請求項3】
前記ワーク載置面には開口部が設けられており、該開口部には、前記AEセンサユニットを構成する前記AEセンサの上端部側が出し入れ自在に挿入されており、
前記ワーク載置面に前記ワークが載置されていない状態のときには、前記AEセンサの上端部分が前記ワーク載置面から上方向に突出するようになっており、
前記ワーク載置面から突出しているAEセンサの上端部に前記ワークの下面を載置すると、前記AEセンサが前記ワークの重さにより下方向の荷重を受け、該AEセンサを支持する前記付勢手段が該AEセンサを介して下方向の荷重を受けて縮んで、それにともない、前記ワーク載置面から突出している該AEセンサの上端部である検知面が、下方に押し込まれて前記ワーク載置面の高さ位置まで引っ込むようになっていることを特徴とする請求項2に記載の加工情報センシング機能付き治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加工情報取得センシング機能付き治具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
現状の工作機械では、ワークの上面(加工面)にAE(Acoustic Emission)センサのセンシング面(検知面)を当接させてAEセンサによりワークの状態を検知しながらワークを加工することが行われている。
【0003】
また、現状の工作機械では、ワークを位置決めして固定する治具にAEセンサのセンシング面(検知面)を当接させ、AEセンサにより治具を介してワークの状態を検知しながらワークを加工することも行われている。
なお、治具に当接させたAEセンサにより治具を介してワークの状態を検知する技術については、例えば、非特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
株式会社ジェイ・シー・シーのWebサイト,「フリクションソナーを説明した(治具に当接させたAEセンサにより治具を介してワークの状態を検知する技術が提示された)Webページ」、[2023年11月14日検索]、インターネット <URL https://j-isb.jp/mechanical_sensing/friction-sonar/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した「ワークの上面(加工面)にAEセンサの検知面を当接させてAEセンサによりワークの状態を検知しながらワークを加工する方法」は、AEセンサが当たっているワークの領域がデッドゾーンになり、ワークの加工領域が制限されるという課題を有している。
また、上述した「治具にAEセンサの検知面を当接させて、AEセンサにより治具を介してワークの状態を検知しながらワークを加工する方法」は、治具を介してワークの状態を検知することになるため、ワークの微細な変化まで検知することができず(微細な変化をつかむことができず)、ワークの微細な加工に対応できないという課題を有している。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワークの加工領域が制限されることなく、ワークの微細な変化を検知できる加工情報取得センシング機能付き治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた本発明は、工作機械に設けられる加工情報取得センシング機能付き治具であって、加工対象となるワークの加工面と反対側の下面が載置されるワーク載置面を備えた治具本体部と、上端部が検知面になっているAEセンサを有するAEセンサユニットとを備え、前記AEセンサユニットは、前記ワーク載置面から前記AEセンサの検知面を露出させた状態で、前記治具本体部に収容されており、前記ワーク載置面に前記ワークの下面が載置されると、前記AEセンサの検知面が前記ワークの下面に当接して、該AEセンサが該ワークの状態を検知するようになっていることを特徴とする。
【0008】
このように、本発明の加工情報取得センシング機能付き治具は、ワークの加工面と反対側の下面にAEセンサの検知面が当接するようになっているため、従来技術の「ワークの上面(加工面)にAEセンサの検知面を当接させてAEセンサによりワークの状態を検知しながらワークを加工する方法」のように、ワークの加工面にデッドゾーンができることがなく、ワークの加工領域が制限されることなく、加工中のワークの状態を検知することができる。
また、本発明の加工情報取得センシング機能付き治具は、AEセンサがワークに直接・当接するため、従来技術の「ワークを支持する治具にAEセンサの検知面を当接させて、AEセンサが治具を介してワークの状態を検知しながらワークを加工する方法」と比べて、ワークの微細な変化まで検知することができ(微細な変化をつかむことができ)、ワークの微細な加工にも対応することができる。
【0009】
また、前記AEセンサユニットは、前記AEセンサの上端部側を出し入れ自在に収容するセンサケースと、前記センサケースの内部に収容され且つ該AEセンサを支持するとともに、上方向に前記AEセンサを付勢する付勢手段とを有し、前記AEセンサは、前記付勢手段に付勢されて、前記ワーク載置面に載置された前記ワークの下面に前記検知面が押し当てられるようになっていることが望ましい。
【0010】
このように、本発明によれば、AEセンサが付勢手段に付勢されて、ワーク載置面に載置された前記ワークの下面に前記検知面が押し当てられるようになっている。そのため、本発明によれば、確実に、ワークにAEセンサの検知面を当接させた状態を維持することができる。すなわち、本発明によれば、高精度にワークの状態を検知することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

ユアサ商事株式会社
工作機械システム
2か月前
新菱冷熱工業株式会社
荷台装置
1日前
個人
タップ
3か月前
個人
加工機
3か月前
麗豊実業股フン有限公司
ラクトバチルス・パラカセイNB23菌株及びそれを筋肉量の増加や抗メタボリック症候群に用いる用途
3か月前
株式会社北川鉄工所
回転装置
2か月前
株式会社不二越
ドリル
3か月前
株式会社不二越
ドリル
4か月前
日東精工株式会社
ねじ締め機
3か月前
日東精工株式会社
ねじ締め機
13日前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
28日前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
1か月前
日東精工株式会社
ねじ締め装置
2か月前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
1か月前
個人
切削油供給装置
10日前
株式会社FUJI
工作機械
2か月前
株式会社FUJI
工作機械
1か月前
エフ・ピー・ツール株式会社
リーマ
4か月前
日進工具株式会社
エンドミル
4か月前
キヤノン電子株式会社
加工システム
23日前
株式会社アンド
半田付け方法
3か月前
株式会社ダイヘン
多層盛り溶接方法
4か月前
株式会社アンド
半田付け方法
3か月前
村田機械株式会社
レーザ加工機
3か月前
株式会社ツガミ
工作機械
2日前
村田機械株式会社
レーザ加工機
3か月前
トヨタ自動車株式会社
接合方法
4か月前
株式会社トヨコー
被膜除去方法
3か月前
大見工業株式会社
ドリル
1か月前
住友重機械工業株式会社
加工装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
溶接マスク
2か月前
トヨタ自動車株式会社
溶接ヘッド
2か月前
株式会社ダイヘン
溶接装置
1か月前
津田駒工業株式会社
センタリングバイス
17日前
トヨタ自動車株式会社
溶接ヘッド
2か月前
株式会社不二越
ブローチ盤
17日前
続きを見る