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公開番号
2025084308
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023198102
出願日
2023-11-22
発明の名称
長距離夜行バスのシート構造
出願人
有限会社タカギ
,
株式会社高知駅前観光
,
高知駅前トラベル株式会社
,
高知駅前ハイヤー株式会社
代理人
個人
主分類
B60N
2/34 20060101AFI20250527BHJP(車両一般)
要約
【課題】昼間着座時及び夜間就寝時の双方において走行中,駐・停車中を問わず急ブレーキや事故等に起因する衝撃に対して高い安全性を確保した長距離夜行バスのシート構造を提供する。
【解決手段】それぞれ座面と背もたれを有する前シートと後シートからなる一対のシートを所定のフレーム内に組付けてシートユニット110とし、一対のシートを水平方向の略同列上に水平設置可能とし、前シートを後シートの上部空間に移動させるとともに、一対のシートの背もたれを水平状態にリクライニングさせて、一対のシートを鉛直方向の略同列上に鉛直設置可能とし、鉛直設置時において、一対のシートの背もたれの開放端部に頭部防護柵170を鉛直方向・上向きに起立させて設置する長距離夜行バスのシート構造を提供する。
【選択図】図56
特許請求の範囲
【請求項1】
それぞれ座面と背もたれを有する前シートと後シートからなる一対のシートを所定のフレーム内に組付けてシートユニットとし、
一対のシートを水平方向の略同列上に水平設置可能とし、
前シートを後シートの上部空間に移動させるとともに、一対のシートの背もたれを水平状態にリクライニングさせて、一対のシートを鉛直方向の略同列上に鉛直設置可能とし、
鉛直設置時において、一対のシートの背もたれの開放端部に頭部防護柵を鉛直方向・上向きに起立させて設置することを特徴とする長距離夜行バスのシート構造。
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【請求項2】
頭部防護柵を、背もたれの開放端部に回動自在に軸着するとともに、鉛直設置時において鉛直方向・上向きに固定可能とする請求項1記載の長距離夜行バスのシート構造。
【請求項3】
頭部防護柵は、左右両方向の下端に、先端が開放した左右一対の防護枠端杆を突設してなり、該防護枠端杆を背もたれの開放端部に回動自在に軸支してなる請求項2記載の長距離夜行バスのシート構造。
【請求項4】
背もたれの開放端部の左右両端に防護枠フランジを突設し、該防護枠フランジに防護枠端杆を回動自在に軸支する請求項3記載の長距離夜行バスのシート構造。
【請求項5】
左右一対の防護枠端杆間に防護枠固定杆を架設し、頭部防護柵を背もたれの開放端部に鉛直方向・上向きに起立させた状態において、防護枠固定杆を背もたれの開放端部に付設した固定手段に固定することによって、頭部防護柵を固定する請求項4記載の長距離夜行バスのシート構造。
【請求項6】
固定手段として、ラッチ機構を使用する請求項5記載の長距離夜行バスのシート構造。
【請求項7】
頭部防護柵は、所定形状の防護枠本体と、防護枠本体の左右両方向の下端に突設した左右一対の防護枠端杆と、防護枠本体の一面を覆蓋して固定した防護パネルと、防護パネルを覆蓋して固定した防護緩衝材を有する請求項6記載の長距離夜行バスのシート構造。
【請求項8】
頭部防護柵によって、一対のシートの背もたれを水平状態にリクライニングさせて使用する鉛直設置時における乗客の頭部への衝撃を緩和可能とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の長距離夜行バスのシート構造。
【請求項9】
水平設置時において、一対のシートの背もたれを起立させるとともに、頭部防護柵を回動させて、背もたれの背面に設置する請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の長距離夜行バスのシート構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は路線バスや貸切バス等として、夜間に就寝を伴って長時間乗車をする各種の長距離夜行バスにおいて、シート数を減らすことなく、かつ、周辺乗客、特には後席の乗客に気兼ねをすることなく、シートをフラットにして横たわることが可能で、快適な夜間就寝を実現するとともに、昼間着座時及び夜間就寝時の双方において、危険回避のための急ブレーキや、走行中,駐・停車中を問わず故障や事故に巻き込まれたり、他車との接触事故や衝突事故等の様々な原因による種々の衝撃に対して高い安全性を確保したシート構造に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
高速道路の全国的な整備拡充と相俟って、時間の有効活用が可能な夜間を利用した各種の長距離夜行バスが広く普及している。これらの就寝を前提として夜間に長時間乗車をする長距離夜行バスを利用する乗客の主たる選択基準は、「運賃」,「快適性」,「運行スケジュール」である。
【0003】
快適性の有無は、疲労度や到着地での活動に影響する重要な要素であり、特に夜間就寝時において後席の乗客に負担や我慢を強いたり気兼ねをすることなく、又自らも我慢を強いられることなくリラックスするため、よりフラットに近い状態までリクライニング可能なシートへの要望が大きい。この要望を満たすためにシートのサイズや間隔に余裕を持たせ、フラットに近い状態のシートを実現可能なリクライニング機構を装備すれば、シートの快適性は向上するものの、必然的に1シート当たり設置面積の拡大を伴うこととなり、設置可能なシート数が減少することとなる。
【0004】
これを具体的に検証すると、現状の前後のシートSの間隔Dは図67(a)に示すように、900mm~970mm程度に留まるため、前席のシートSのリクライニング角度αは図67(b)に示すように120度程度が殆どであり、フラット(180度)になるものは存在せず、如何に足置き台や背もたれの構造を工夫したとしても快適な夜間就寝を可能とするシート構造を実現することができなかった。そのため、長時間乗車となる長距離夜行バスでは、シートSをリクライニングさせて足を伸ばしたとしても、根本的なシート構造に起因して足先位置と頭部位置が水平とならず、足先を下方として斜めに着座することとなり、常に身体が下方向にずり落ちようとするため、睡眠が取りにくかったり、足がむくんでしまうこととなる。また、場合によってはエコノミークラス症候群を発症するのではないかとの不安も生じてしまう。
【0005】
加えて、後席の乗客BPは、前席の乗客FPがシートSをリクライニングさせることによって、活動が制約されることとなり、不快な思いをすることもあって、快適性が損なわれることとなる。近時はこのリクライニングが原因となって、乗客間の争いに発展することも複数件報告されている。
【0006】
仮に図67(a)に示す現状の900mm~970mm程度の前後のシートSの間隔Dを、図68(b)に示すように、1900mm~2000mm程度の前後のシートSの間隔D1に広げれば、図68(c)に示すように、後席の乗客に気兼ねすることなく、足を伸ばし、シートSをフラットに近い状態までリクライニングさせることも可能となる。しかしながら、その場合は1シート当たり設置面積の拡大を招くこととなり、図68(a)に示す現状のシートSが長距離夜行バスの長さ方向に6席設置可能なスペースに、図68(b)に示すように半数の3席しか設置することができない。そのため、長距離夜行バスに設置可能なシート数は半減することとなる。
【0007】
長距離夜行バスは、他の交通機関に比べて割安な運賃が他の交通手段と差別化するための大きなセールスポイントとなっており、市場経済の下にバス会社間の熾烈な価格競争に曝されている現状では、安易な運賃の値上げは客離れを招いてしまう。運賃を一定とすれば、収益性は「シート数×乗車率」によって決定されるため、快適性を向上させるためにシート数を減らせば、直ちに収益性が悪化することとなり、採用することは困難である。
【0008】
上記した長距離夜行バス事情に鑑み、本発明者らは十分なリクライニングを可能とするために必要なシートの設置スペース(バスの床面積)に着目し、同一の設置スペースを複数のシートで共用して利用することについての着想を得た。この着想に基づき鋭意研究の結果、特許文献1に示す、それぞれ座面と背もたれを有する前シートと後シートからなる一対のシートを所定のフレーム内に組付け、一対のシートを水平方向の略同列上に水平設置可能とするとともに、前シートを後シートの上部空間に移動させて、一対のシートを鉛直方向の略同列上に鉛直設置可能としたシートユニットを、バスの床面に敷設したレール上に摺動可能に設置する長距離夜行バスのシート構造の発明(以下、「文献1発明」という)を提供している。
【0009】
文献1発明によれば、一対のシートを鉛直方向に設置することによって、一対のシートの設置エリアを前シート及び後シート双方の専用エリアとして共用することが可能となる。即ち、シートを設置するスペースを一対のシートで共有することによって、シート数を犠牲とすることなく、夜間の就寝状態において一対のシートの背もたれをそれぞれ十分にリクライニングさせてフラットなシートを提供することが可能となり、従来困難視されていた収益性と快適性を同時に達成することができる。
【0010】
この文献1発明を実施して、図66に示す長距離夜行バス1として一般的に使用されている全長L1:11990mm,運転席隔壁6~後部隔壁7までの長さL2:10310mm,運転席隔壁6~非常口ドア5の開放部までの長さL3:8530mm,運転席隔壁6から最前列の一対のシート30aまでの長さL4:460mm,最後部のトイレT部分の寸法(横幅TW×長さTL):1150mm×1700mm,室内幅寸法W1:2310mmを例として、長さ方向に設置可能な文献1発明にかかる一対のシート30のシート数について検証する。
(【0011】以降は省略されています)
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