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公開番号2025082453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023195779
出願日2023-11-17
発明の名称リチウムイオン電池
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 10/052 20100101AFI20250522BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】サイクル特性の向上。
【解決手段】リチウムイオン電池は、正極、負極、および、電解液を含む。正極は、正極活物質層を含む。正極は、平坦部および溝部を含む。溝部における正極活物質層の厚さは、平坦部における正極活物質層の厚さに比して小さい。負極は、負極活物質層を含む。負極活物質層は、第1部および第2部を含む。第1部は、平坦部と対向している。第2部は、溝部と対向している。負極活物質層は、負極活物質を含む。第1部において、負極活物質は、珪素を含む。第2部において、負極活物質は、黒鉛およびチタン酸リチウムからなる群より選択される少なくとも1種である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
正極、負極、および、電解液を含み、
前記正極は、正極活物質層を含み、
前記正極は、平坦部および溝部を含み、
前記溝部における前記正極活物質層の厚さは、前記平坦部における前記正極活物質層の厚さに比して小さく、
前記負極は、負極活物質層を含み、
前記負極活物質層は、第1部および第2部を含み、
前記第1部は、前記平坦部と対向しており、
前記第2部は、前記溝部と対向しており、
前記負極活物質層は、負極活物質を含み、
前記第1部において、前記負極活物質は、珪素を含み、かつ、
前記第2部において、前記負極活物質は、黒鉛およびチタン酸リチウムからなる群より選択される少なくとも1種である、
リチウムイオン電池。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記溝部における前記正極活物質層の厚さは、ゼロである、
請求項1に記載のリチウムイオン電池。
【請求項3】
下記の式(1)の関係が満たされており、
0.05≦C2/C1 (1)
前記式(1)中、
C1は、前記第1部における単位面積あたりの負極容量を示し、かつ、
C2は、前記第2部における単位面積あたりの負極容量を示す、
請求項1または請求項2に記載のリチウムイオン電池。
【請求項4】
下記の式(2)および式(3)の関係の少なくとも一方が満たされており、
30mg/cm
2
≦Ma (2)
100μm≦Ta (3)
前記式(2)中、Maは前記平坦部における前記正極活物質層の目付量を示し、かつ、
前記式(3)中、Taは前記平坦部における前記正極活物質層の厚さを示す、
請求項1または請求項2に記載のリチウムイオン電池。
【請求項5】
前記負極活物質層は、第1層および第2層を含み、
前記第1部は、前記第1層および前記第2層を含み、
前記第1部において、前記第2層は、前記第1層に積層されており、
前記第2部は、前記第1層または前記第2層からなり、かつ、
前記第2層は、前記第1層と異なる組成を有する、
請求項1または請求項2に記載のリチウムイオン電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、リチウムイオン電池に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特開2023-101952号公報は、溝部を有する正極活物質層を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-101952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リチウムイオン電池(以下「電池」と略記され得る。)において、正極活物質層に溝部を設けることが検討されている。溝部は電解液の流通経路を形成し得る。溝部により、電池の製造時、電解液の含浸に要する時間(以下「含浸時間」とも記される。)の短縮が期待される。ところで、電池の高エネルギー密度化のため、珪素(Si)系負極活物質が検討されている。新知見によると、溝部を有する正極活物質層が、Si系負極活物質を含む負極活物質層と組み合わされることにより、サイクル特性が低下する可能性がある。また、電池の高エネルギー密度化に伴い、高い目付量の設計が求められていることから、このような電極を製造する際には、特に改善の余地があった。
【0005】
本開示の目的は、サイクル特性の向上にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1.リチウムイオン電池は、正極、負極、および、電解液を含む。正極は、正極活物質層を含む。正極は、平坦部および溝部を含む。溝部における正極活物質層の厚さは、平坦部における正極活物質層の厚さに比して小さい。負極は、負極活物質層を含む。負極活物質層は、第1部および第2部を含む。第1部は、平坦部と対向している。第2部は、溝部と対向している。負極活物質層は、負極活物質を含む。第1部において、負極活物質は、珪素を含む。第2部において、負極活物質は、黒鉛およびチタン酸リチウムからなる群より選択される少なくとも1種である。
【0007】
以下「単位面積あたりの負極容量」は、「負極容量」と略記され得る。単位面積あたりの正極容量についても同様である。正極活物質層において、溝部の正極容量は、平坦部(非溝部)の正極容量に比して低い。そのため、負極活物質層において、正極活物質層の溝部と対向する部分(第2部)は、正極活物質層の平坦部と対向する部分(第1部)に比して、低い充電状態を有することになる。Si系負極活物質の放電カーブは、スロウピィな形状を有する傾向がある。すなわち、放電に伴って徐々に電位が上昇する。そのため、第1部と第2部との間の電位差が増大しやすい傾向がある。電位差の増大により、第1部から第2部へのリチウム(Li)イオンの拡散が促進され得る。第1部から第2部へのLiイオンの拡散量が多いことが、サイクル特性低下の一因であると考えられる。
【0008】
上記の「1」に記載の電池においては、第1部と第2部との間で、負極活物質が異なっている。第1部は、Si系負極活物質を含む。第2部は、黒鉛およびチタン酸リチウム(Li
4
Ti
5

12
,LTO)からなる群より選択される少なくとも1種を含む。黒鉛およびLTOの放電カーブは、プラトーを含む。すなわち、放電カーブが平坦な部分を含む。そのため、第1部から第2部にLiイオンが拡散しても、第2部内におけるLiイオンの拡散速度は、顕著に低下することが期待される。その結果、第1部から第2部へのLiイオンの拡散が鈍化し得る。よって、サイクル特性の向上が期待される。
【0009】
2.上記の「1」に記載のリチウムイオン電池は、例えば、次の構成を含んでいてもよい。溝部における正極活物質層の厚さは、ゼロである。
【0010】
溝部は、ブランクであってもよい。すなわち、溝部に、正極活物質層が存在していなくてもよい。溝部がブランクであることにより、含浸時間の短縮が期待される。
(【0011】以降は省略されています)

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