TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025081976
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-28
出願番号
2023195122
出願日
2023-11-16
発明の名称
場所打ちコンクリート杭の施工方法
出願人
東急建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02D
5/34 20060101AFI20250521BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】安価に高品質の場所打ちコンクリート杭を施工することができる、場所打ちコンクリート杭の施工方法を提供する。
【解決手段】設定余盛高さが施工地盤より上方となる場所打ちコンクリート杭の施工方法であって、施工地盤にケーシングを建て込む、ケーシング建て込み工程と、ケーシング内に場所打ちコンクリート杭の杭孔を削孔する、削孔工程と、杭孔に鉄筋かごを建て込む、鉄筋かご建て込み工程と、ケーシングの外周を包囲する外周キャップを施工地盤上に設置する、外周キャップ設置工程と、ケーシング内の、少なくとも設定余盛高さまでコンクリートを打設する、コンクリート打設工程と、ケーシングを施工地盤から引き抜き、外周キャップにてケーシング内から施工地盤上に広がるコンクリートを受ける、ケーシング引き抜き工程と、外周キャップ内のコンクリートをバキューム処理する、バキューム処理工程と、を有する、場所打ちコンクリート杭の施工方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
設定余盛高さが施工地盤より上方となる場所打ちコンクリート杭の施工方法であって、
前記施工地盤にケーシングを建て込む、ケーシング建て込み工程と、
前記ケーシング内に前記場所打ちコンクリート杭の杭孔を削孔する、削孔工程と、
前記杭孔に鉄筋かごを建て込む、鉄筋かご建て込み工程と、
前記ケーシングの外周を包囲する外周キャップを前記施工地盤上に設置する、外周キャップ設置工程と、
前記ケーシング内の、少なくとも前記設定余盛高さまでコンクリートを打設する、コンクリート打設工程と、
前記ケーシングを前記施工地盤から引き抜き、前記外周キャップにて前記ケーシング内から前記施工地盤上に広がる前記コンクリートを受ける、ケーシング引き抜き工程と、
前記外周キャップ内の杭頭天端上部の前記コンクリートをバキューム処理する、バキューム処理工程と、を有する、
場所打ちコンクリート杭の施工方法。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記外周キャップは、ライナープレートを組み合わせた円筒体であることを特徴とする、
請求項1に記載の場所打ちコンクリート杭の施工方法。
【請求項3】
前記ケーシング引き抜き工程において、前記ケーシングの下端の高さと前記杭頭天端の高さが同一時に、前記ケーシング内の前記コンクリートの高さを計測して余盛高さを求めることを特徴とする、
請求項1に記載の場所打ちコンクリート杭の施工方法。
【請求項4】
前記ケーシング引き抜き工程において、
前記外周キャップで受けたコンクリートの高さを計測して、余盛高さを求めることを特徴とする、
請求項1に記載の場所打ちコンクリート杭の施工方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の場所打ちコンクリート杭の施工方法を繰り返して行い、二本以上の前記場所打ちコンクリート杭を施工する場合に、
最初の一本の前記場所打ちコンクリート杭を施工する際の前記ケーシング引き抜き工程において、前記ケーシングを引き抜くときの前記ケーシング内における前記コンクリートの降下量を計測し、
二本目以降の前記場所打ちコンクリート杭を施工する際の前記コンクリート打設工程において、前記設定余盛部高さよりも計測した前記降下量だけ高く、前記コンクリートを打設することを特徴とする、
場所打ちコンクリート杭の施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、場所打ちコンクリート杭の施工方法に関し、特に、設定余盛高さが施工地盤より上方となる場所打ちコンクリート杭の施工方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、建築物の基礎として、鉄筋コンクリートからなる場所打ちコンクリート杭が用いられている。
場所打ちコンクリート杭は、孔壁を保護する安定液を注入しながら杭孔を削孔し、杭孔に鉄筋かごを建て込み、次いで杭孔にコンクリートを打設して形成する。このとき、打設したコンクリートの上部には土屑等の不純物が混在するため、予め杭頭天端より上方にコンクリートを余分に打ち増しして余盛部を形成し、その後、余盛部をはつり作業により除去する杭頭処理を行うことが一般的である。
【0003】
場所打ちコンクリート杭の杭頭天端が施工地盤に近接する場合、余盛部は施工地盤より高くなる。
このような場合の場所打ちコンクリート杭の杭頭部の施工方法として、特許文献1や2に記載の工法を適用することが考えられる。
特許文献1の工法は、ケーシングの内部に場所打ちコンクリート杭の杭頭部及び余盛部用の型枠を配置し、その型枠内部にコンクリートを打設するものである。
特許文献2の工法は、場所打ちコンクリート杭の上部に余盛型枠を配置するとともに、余盛型枠よりも大径のスタンドパイプを施工地盤に打ち込み、コンクリートを余盛型枠からスタンドパイプ内にオーバーフローさせるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-34396号公報
特開2007-224657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の型枠は、コンクリートの流出を防ぐ金網や樹脂等からなるシートや、異形棒鋼からなる支持部、補強枠等からなる。このため、型枠を作成するのに溶接や番線固定などの手間が非常にかかる。また、現場で作成する際にはそのためのヤードが別途、必要になる。
そして、型枠を取り外すのは根切り後に余盛部を斫り取る場面となるため、その現場では転用することができない。また、取り外したあとの形状がどこまで保たれているか分からないため、別の現場で使用することはできない可能性がある。
この他、斫りの手間や、型枠取り外しの手間がかかると思われるが、それらの作業に関しての明確な記載はない。
【0006】
特許文献2の工法における余盛型枠は、半円筒型鋼板を2枚使用して作成しているが、補強等がされておらず、コンクリートの側圧に耐えられない可能性がある。
また、余盛型枠の外周の施工地盤にスタンドパイプを打ち込むことで、地盤の崩壊を防止するとともに、杭孔掘削時に使用する杭孔内の安定液が外部に溢れないようにしているが、スタンドパイプを打ち込むために重機を使用するため時間、手間がかかる。また、撤去にも重機を用いるために同様に時間、手間がかかる。
そして、特許文献1の工法と同様に、余盛型枠を取り外すのは根切り後に余盛部を斫り取る場面となるため、その現場では転用することができない。また、取り外したあとの形状がどこまで保たれているか分からないため、別の現場で使用することはできない可能性がある。
この他、斫りの手間や、型枠取り外しの手間がかかると思われるが、それらの作業に関しての明確な記載はない。
【0007】
本発明は、安価に高品質の場所打ちコンクリート杭を施工することができる、場所打ちコンクリート杭の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、設定余盛高さが施工地盤より上方となる場所打ちコンクリート杭の施工方法であって、前記施工地盤にケーシングを建て込む、ケーシング建て込み工程と、前記ケーシング内に前記場所打ちコンクリート杭の杭孔を削孔する、削孔工程と、前記杭孔に鉄筋かごを建て込む、鉄筋かご建て込み工程と、前記ケーシングの外周を包囲する外周キャップを前記施工地盤上に設置する、外周キャップ設置工程と、前記ケーシング内の、少なくとも前記設定余盛高さまでコンクリートを打設する、コンクリート打設工程と、前記ケーシングを前記施工地盤から引き抜き、前記外周キャップにて前記ケーシング内から前記施工地盤上に広がる前記コンクリートを受ける、ケーシング引き抜き工程と、前記外周キャップ内の前記コンクリートをバキューム処理する、バキューム処理工程と、を有する。
前記外周キャップは、ライナープレートを組み合わせた円筒体であってもよい。
前記ケーシング引き抜き工程において、前記ケーシングの下端の高さと前記杭頭天端の高さが同一時に、前記ケーシング内の前記コンクリートの高さを計測して実余盛高さを求めてもよいし、前記外周キャップで受けたコンクリートの高さを計測して実余盛高さを求めてもよい。
また、上述の場所打ちコンクリート杭の施工方法を繰り返して行い、二本以上の前記場所打ちコンクリート杭を施工する場合に、最初の一本の前記場所打ちコンクリート杭を施工する際の前記ケーシング引き抜き工程において、前記ケーシングを引き抜くときの前記ケーシング内における前記コンクリートの降下量を計測し、二本目以降の前記場所打ちコンクリート杭を施工する際の前記コンクリート打設工程において、前記設定余盛高さよりも計測した前記降下量だけ高く、前記コンクリートを打設することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、上記した課題を解決するための手段により、次のような効果の少なくとも一つを得ることができる。
(1)打設するコンクリートをケーシング内に収めるため、コンクリートが流出するロスを防ぐことができる。
(2)施工地盤から突出するケーシング内で余盛部を確保するため、杭頭天端が施工地盤に近接する場所打ちコンクリート杭であっても、確実に杭頭への不純物の混入を防ぐことができる。
(3)外周キャップでコンクリートを受けることで、コンクリートが流出することがない。
(4)1本目での実際のコンクリートの下がり量から2本目以降のコンクリートの打設量を調整することができ、適切な余盛高さとなる量のコンクリートを打設することができる。
(5)適切な量にコンクリートを調整することができるため、不必要にコンクリートを打設する必要がなくなり、廃棄物となる所謂、残コン、戻りコンを削減することができる。また、アジテータ車を不必要に手配することがなくなり、アジテータ車の移動により排出される排ガスも削減される。
(6)バキューム処理工程後は、外周キャップを移動することができるため、外周キャップを転用することができ、再度の外周キャップの組み立ても不要である。
(7)外周キャップは、ライナープレートを組み合わせて吊りフックを溶接するのみであり、材料費を押さえることができ、作成も容易である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明を適用する場所打ちコンクリート杭の説明図
本発明の場所打ちコンクリート杭の施工方法の説明図
外周キャップの説明図
場所打ちコンクリート杭の施工方法の工程の説明図(1)
場所打ちコンクリート杭の施工方法の工程の説明図(2)
場所打ちコンクリート杭の施工方法の工程の説明図(3)
ケーシング引き抜き工程におけるコンクリートの高さの概略図
場所打ちコンクリート杭の施工方法の工程の説明図(4)
実施例2の場所打ちコンクリート杭の施工方法の工程の説明図
実施例2のケーシング引き抜き工程におけるコンクリートの高さの概略図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東急建設株式会社
梁部材の部材弾性剛性の評価方法
1か月前
東急建設株式会社
場所打ちコンクリート杭の施工方法
1か月前
個人
耐震原子炉設備
3日前
FKS株式会社
擁壁
8日前
株式会社forch
土採取装置
9日前
鹿島建設株式会社
基礎構造
2日前
株式会社竹中工務店
建築方法
今日
株式会社富田製作所
継手部構造
2日前
株式会社竹中工務店
杭基礎構造
16日前
住友建機株式会社
ショベル
7日前
住友建機株式会社
ショベル
15日前
住友建機株式会社
ショベル
7日前
住友建機株式会社
ショベル
1日前
住友建機株式会社
ショベル
7日前
株式会社クボタ
作業車両
今日
株式会社テノックス九州
地盤改良方法
14日前
日立建機株式会社
作業機械
14日前
住友建機株式会社
電動ショベル
14日前
日立建機株式会社
建設機械
2日前
株式会社クボタ
作業機
2日前
エバタ株式会社
下水道施設の再構築方法
7日前
大仲建設株式会社
スコップ
今日
ナブテスコ株式会社
ショベルカー
14日前
住友重機械工業株式会社
ショベル
8日前
大成建設株式会社
杭基礎構造
8日前
ヤンマーホールディングス株式会社
作業機械
1日前
住友重機械工業株式会社
作業機械の制御装置
今日
日鉄建材株式会社
カゴ枠、及び河川堤防の補強構造
15日前
日立建機株式会社
作業車両
7日前
ジャパンパイル株式会社
杭
10日前
日立建機株式会社
作業機械
7日前
大和ハウス工業株式会社
補強用鉄筋籠および作製方法
7日前
株式会社大林組
基礎梁の再利用方法及び建築物
10日前
日立建機株式会社
作業機械
今日
株式会社ジオベクトル
補強土壁工法
9日前
住友建機株式会社
ショベル及びショベルの制御装置
15日前
続きを見る
他の特許を見る