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公開番号
2025078038
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2024190761
出願日
2024-10-30
発明の名称
SARS-CoV-2変異株特異的認識抗体
出願人
株式会社ファーマフーズ
,
国立大学法人神戸大学
代理人
弁理士法人レクシード・テック
主分類
C07K
16/10 20060101AFI20250509BHJP(有機化学)
要約
【課題】SARS-CoV-2に結合可能な新たな抗体を提供する。
【解決手段】本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質に対する抗体またはその抗原結合断片であって、
前記抗体は、下記(Ca)および(Cb)からなる群から選択される:
(Ca)それぞれ、特定の配列に示される重鎖CDR1、重鎖CDR2および重鎖CDR3と、それぞれ、前記とは別の特定の配列に示される軽鎖CDR1、軽鎖CDR2および軽鎖CDR3のアミノ酸配列を含む抗体;
(Cb)前記重鎖CDR1、前記重鎖CDR2、前記重鎖CDR3、前記軽鎖CDR1、前記軽鎖CDR2、および/または前記軽鎖CDR3に、1または数個の置換、挿入、付加もしくは欠失を含む(a)抗体の変異体。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
SARS-CoV-2のスパイクタンパク質に対する抗体またはその抗原結合断片であって、
前記抗体は、下記(Ca)および(Cb)からなる群から選択される、抗体またはその抗原結合断片:
(Ca)それぞれ、配列番号1、2および3に示される重鎖CDR1、重鎖CDR2および重鎖CDR3と、それぞれ、配列番号4、5および6に示される軽鎖CDR1、軽鎖CDR2および軽鎖CDR3とのアミノ酸配列を含む抗体;
(Cb)前記重鎖CDR1、前記重鎖CDR2、前記重鎖CDR3、前記軽鎖CDR1、前記軽鎖CDR2、および前記軽鎖CDR3の全体に、1個の置換、挿入、付加もしくは欠失を含む(Ca)抗体の変異体。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記抗体は、下記(Va)、(Vb)、および(Vc)からなる群から選択される、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合断片:
(Va)配列番号7に示される重鎖可変領域と、配列番号8に示される軽鎖可変領域とのアミノ酸配列を含む抗体;
(Vb)配列番号7に示されるアミノ酸配列において、1~11個の置換、挿入、付加もしくは欠失を含む重鎖可変領域と、配列番号8に示されるアミノ酸配列において、1~10個の置換、挿入、付加もしくは欠失を含む重鎖可変領域とのアミノ酸配列を含む(Va)抗体の変異体;
(Vc)配列番号7に示されるアミノ酸配列に対して90%以上の同一性を有する重鎖可変領域と、配列番号8に示されるアミノ酸配列に対して90%以上の同一性を有する軽鎖可変領域とのアミノ酸配列を含む(Va)抗体の変異体。
【請求項3】
前記抗体は、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、二重特異性またはオリゴ特異性(oligo specific)抗体、単鎖抗体、一本鎖抗体(scFv)、ダイアボディー、sc(Fv)
2
、およびscFv-Fcから選択される抗体である、請求項1または2に記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項4】
SARS-CoV-2起源株のスパイクタンパク質に対する結合が抑制されている、請求項1または2に記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項5】
SARS-CoV-2オミクロン株のスパイクタンパク質に対して特異的に結合する、請求項1または2に記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項6】
請求項1または2に記載の抗体またはその抗原結合断片を含む、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質の検出試薬。
【請求項7】
請求項1または2に記載の抗体またはその抗原結合断片を含む、SARS-CoV-2の罹患の可能性の試験に用いるための試薬。
【請求項8】
サンプルと、請求項1または2の抗体またはその抗原結合断片を接触させる接触工程と、
前記サンプル中のSARS-CoV-2のスパイクタンパク質と前記抗体またはその抗原結合断片との複合体を検出する検出工程とを含む、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質の検出方法。
【請求項9】
対象者の生体試料と、請求項1または2に記載の抗体またはその抗原結合断片を接触させる接触工程と、
前記生体試料におけるSARS-CoV-2のスパイクタンパク質の発現量を測定する測定工程とを含む、SARS-CoV-2の罹患の可能性の試験方法。
【請求項10】
前記生体試料におけSARS-CoV-2のスパイクタンパク質の発現量を、基準値と比較する比較工程を含む、請求項9に記載の試験方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質に対する抗体またはその抗原結合断片およびその用途に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
SARS-CoV-2(severe acute respiratory syndrome coronavirus 2、以下、「SARS2」ともいう。)は、2019年11月に、中国の武漢市付近で発生が確認された後、世界的に流行している。また、SARS2については、オミクロン株等の変異株が発生し、流行を繰り返している。SARS2の罹患の検出方法としては、抗体を用いたスパイクタンパク質の抗原検査が一般的に行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本開示は、SARS-CoV-2に結合可能な新たな抗体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記目的を達成するため、本開示の抗体またはその抗原結合断片は、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質に対する抗体またはその抗原結合断片であって、
前記抗体は、下記(Ca)および(Cb)からなる群から選択される:
(Ca)それぞれ、配列番号1、2および3に示される重鎖CDR1、重鎖CDR2および重鎖CDR3と、それぞれ、配列番号4、5および6に示される軽鎖CDR1、軽鎖CDR2および軽鎖CDR3とのアミノ酸配列を含む抗体;
(Cb)前記重鎖CDR1、前記重鎖CDR2、前記重鎖CDR3、前記軽鎖CDR1、前記軽鎖CDR2、および前記軽鎖CDR3の全体に、1個の置換、挿入、付加もしくは欠失を含む(Ca)抗体の変異体。
【0005】
本開示のSARS-CoV-2のスパイクタンパク質の検出試薬は、本開示の抗体またはその抗原結合断片を含む。
【0006】
本開示のSARS-CoV-2の罹患の可能性の試験に用いるための試薬は、本開示の抗体またはその抗原結合断片を含む。
【0007】
本開示のSARS-CoV-2のスパイクタンパク質の検出方法は、サンプルと、請求項1から5のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片を接触させる接触工程と、
前記サンプル中のSARS-CoV-2のスパイクタンパク質と前記抗体またはその抗原結合断片との複合体を検出する検出工程とを含む。
【0008】
本開示のSARS-CoV-2の罹患の可能性の試験方法は、対象者の生体試料と、請求項1から5のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片を接触させる接触工程と、
前記生体試料におけるSARS-CoV-2のスパイクタンパク質の発現量を測定する測定工程とを含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、SARS-CoV-2に結合可能な新たな抗体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施例1における抗血清の各抗原に対する抗体価を示すグラフである。
図2は、実施例1における各パニング段階のライブラリの各抗原に対する結合性を示すグラフである。
図3は、実施例1における精製した抗体の各抗原に対する抗体価の結果を示すグラフである。
図4は、実施例1における精製した抗体の結合性を示すウエスタンブロッティングの写真である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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