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公開番号
2025076076
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187748
出願日
2023-11-01
発明の名称
逐次二軸延伸フィルムの製造方法及び逐次二軸延伸ポリビニルアルコールフィルム
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20250508BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】生分解性、リサイクル等の環境対応に優れ、かつ、高強度及び高ガスバリア性を有する逐次二軸延伸フィルムの製造方法、及び、前記の特性を有する逐次二軸延伸ポリビニルアルコールフィルムを提供することを目的とする。
【解決手段】酸性を示す官能基及びニトリル基からなる群より選ばれる1種以上を含む変性基が導入された変性ポリビニルアルコールを成膜してフィルムを得る工程1、前記フィルムを第一の方向に延伸する工程2、及び、前記フィルムを前記第一の方向に対して垂直な第二の方向に延伸する工程3をこの順に含む、逐次二軸延伸フィルムの製造方法、及び、酸性を示す官能基及びニトリル基からなる群より選ばれる1種以上を含む変性基が導入された変性ポリビニルアルコールを含む、逐次二軸延伸ポリビニルアルコールフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
酸性を示す官能基及びニトリル基からなる群より選ばれる1種以上を含む変性基が導入された変性ポリビニルアルコールを成膜してフィルムを得る工程1、
前記フィルムを第一の方向に延伸する工程2、及び、
前記フィルムを前記第一の方向に対して垂直な第二の方向に延伸する工程3をこの順に含む、
逐次二軸延伸フィルムの製造方法。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記変性基の炭素原子数が4以下である、請求項1に記載の逐次二軸延伸フィルムの製造方法。
【請求項3】
前記変性ポリビニルアルコールが、ビニルエステル系単量体と他の単量体とを共重合した後、けん化して得られるものであって、
前記他の単量体が、不飽和酸類又はその塩;アクリロニトリル類;及びオレフィンスルホン酸又はその塩からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の逐次二軸延伸フィルムの製造方法。
【請求項4】
前記他の単量体が、アクリル酸、メタクリル酸及びクロトン酸又はその塩;アクリロニトリル及びメタアクリロニトリル;並びに、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸及びメタアリルスルホン酸又はその塩からなる群より選ばれる1種以上である、請求項3に記載の逐次二軸延伸フィルムの製造方法。
【請求項5】
前記第一の方向への延伸倍率が2~4.5倍であり、前記第二の方向への延伸倍率が2~5倍である、請求項1又は2に記載の逐次二軸延伸フィルムの製造方法。
【請求項6】
前記変性ポリビニルアルコールのけん化度が95~99.99モル%である、請求項1又は2に記載の逐次二軸延伸フィルムの製造方法。
【請求項7】
前記変性ポリビニルアルコールの平均重合度が500~2600である、請求項1又は2に記載の逐次二軸延伸フィルムの製造方法。
【請求項8】
前記変性ポリビニルアルコールの変性度が1~10モル%である、請求項1又は2に記載の逐次二軸延伸フィルムの製造方法。
【請求項9】
前記工程3の後に前記フィルムを熱処理する工程をさらに含む、請求項1又は2に記載の逐次二軸延伸フィルムの製造方法。
【請求項10】
酸性を示す官能基及びニトリル基からなる群より選ばれる1種以上を含む変性基が導入された変性ポリビニルアルコールを含む、逐次二軸延伸ポリビニルアルコールフィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生分解性、リサイクル等の環境対応に優れた、ガスバリア性を有する逐次二軸延伸フィルムの製造方法、及び、前記の特性を有する逐次二軸延伸ポリビニルアルコールフィルムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、サーキュラーエコノミーが求められる情勢の中、材料のリサイクル・リデュース技術の充実が求められている。また、サーキュラーエコノミーの観点では、マテリアルリサイクルや有機リサイクルのために材料のモノマテリアル化や生分解性の付与が重要な要素となっている。
ポリビニルアルコールは生分解性と高いガスバリア性を示す材料である。しかし、ポリビニルアルコールは側鎖にヒドロキシ基を含むため、分子同士のパッキングが強く、延伸時の結晶化速度が速いため、二軸延伸フィルムの獲得が困難である。
【0003】
例えば特許文献1には、ポリビニルアルコールに金属塩を添加することにより、分子間の強い水素結合を緩和できるため、延伸性が改善されたことが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-096617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の方法では、金属塩の添加により、透明性や強度、バリア性などが低下する問題がある。特許文献1に記載の金属塩添加ポリビニルアルコールは酸素透過率が8~25cc/m
2
・day・atmであり、塩の添加量が多い系ほど高い値、すなわち低いバリア性を有することが示されていた。
【0006】
そこで、本発明は、生分解性、リサイクル等の環境対応に優れ、かつ、高強度及び高ガスバリア性を有する逐次二軸延伸フィルムの製造方法、及び、前記の特性を有する逐次二軸延伸ポリビニルアルコールフィルムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことに、所定の基が導入された変性ポリビニルアルコールを成膜してフィルムを得る工程、及び、所定の延伸を行う工程をこの順に含む逐次二軸延伸フィルムの製造方法、又は、酸性を示す官能基及びニトリル基からなる群より選ばれる1種以上を含む変性基が導入された変性ポリビニルアルコールを含む逐次二軸延伸ポリビニルアルコールフィルムにより、生分解性やリサイクル等の環境対応に優れ、かつ、高強度及び高ガスバリア性を有する逐次二軸延伸ポリビニルアルコールフィルムが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は、以下の態様を有する。
【0009】
本発明の態様1は、
酸性を示す官能基及びニトリル基からなる群より選ばれる1種以上を含む変性基が導入された変性ポリビニルアルコールを成膜してフィルムを得る工程1、
前記フィルムを第一の方向に延伸する工程2、及び、
前記フィルムを前記第一の方向に対して垂直な第二の方向に延伸する工程3をこの順に含む、
逐次二軸延伸フィルムの製造方法に関する。
【0010】
本発明の態様2は、態様1の逐次二軸延伸フィルムの製造方法において、
前記変性基の炭素原子数が4以下である、逐次二軸延伸フィルムの製造方法に関する。
(【0011】以降は省略されています)
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