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公開番号
2025075397
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186524
出願日
2023-10-31
発明の名称
エピタキシャルシリコンウェーハ及びその製造方法
出願人
株式会社SUMCO
代理人
弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類
C30B
29/06 20060101AFI20250508BHJP(結晶成長)
要約
【課題】エピタキシャル処理によって形成される環状突起部の剥がれを抑制するエピタキシャルシリコンウェーハ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】面取り部13を有するシリコンウェーハ1の主面上にシリコンエピタキシャル層2を有するエピタキシャルシリコンウェーハ100であって、前記シリコンウェーハ1はボロンを含有し、抵抗率が5~30mΩ・cmであり、前記シリコンエピタキシャル層2の抵抗率は前記シリコンウェーハ1の抵抗率よりも高く、前記シリコンエピタキシャル層2の厚みが0.5~15μmであり、前記シリコンウェーハ1の主面側の面取り部131及び面取り部の端面133の表面は、前記シリコンエピタキシャル層2で覆われ、裏面側の面取り部132に、前記シリコンエピタキシャル層2で覆われた領域R1と前記シリコンエピタキシャル層2で覆われていない領域R2との境界14で構成される環状突起部4を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
面取り部を有するシリコンウェーハの主面上にシリコンエピタキシャル層を有するエピタキシャルシリコンウェーハであって、
前記シリコンウェーハはボロンを含有し、抵抗率が5~30mΩ・cmであり、
前記シリコンエピタキシャル層の抵抗率は前記シリコンウェーハの抵抗率よりも高く、
前記シリコンエピタキシャル層の厚みが0.5~15μmであり、
前記シリコンウェーハの主面側の面取り部及び面取り部の端面の表面は、前記シリコンエピタキシャル層で覆われ、
裏面側の面取り部に、前記シリコンエピタキシャル層で覆われた領域と前記シリコンエピタキシャル層で覆われていない領域との境界で構成される環状突起部を有するエピタキシャルシリコンウェーハ。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記シリコンエピタキシャル層の抵抗率の面内ばらつきが3.5%以下である請求項1に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項3】
エッジ除外領域を1mmとした場合のESFQRの最大値が30nm以下であり、平均値が20nm以下である請求項1に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項4】
前記主面側の面取り部の面取り幅が200~300μmである請求項3に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項5】
前記環状突起部の、前記シリコンウェーハの表面からの高さが、4μm以下である請求項1に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項6】
前記面取り部にノジュールが存在しない請求項1に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項7】
前記シリコンウェーハの裏面の二乗平均平方根粗さRqが0.1~0.3nmである請求項1に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項8】
前記シリコンウェーハの裏面と前記裏面側の面取り部とのなす角度が30~40°である請求項1に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項9】
前記シリコンエピタキシャル層の抵抗率が0.1~1000Ω・cmである請求項1に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項10】
ボロンが添加され、抵抗率が5~30mΩ・cmのシリコンウェーハを準備するウェーハ準備工程と、
前記シリコンウェーハの裏面と、表面側の面取り部、面取り部の端面及び裏面側の面取り部の全てとに酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、
前記シリコンウェーハの裏面上の酸化膜と、前記裏面側の面取り部の酸化膜の一部とが残存するように前記酸化膜を除去する第1の酸化膜除去工程と、
前記第1の酸化膜除去工程の後の前記シリコンウェーハの主面に、前記シリコンウェーハの抵抗率よりも抵抗率が高いシリコンエピタキシャル層を形成するエピタキシャル成長工程と、
前記エピタキシャル成長工程の後の前記シリコンウェーハに存在する前記酸化膜を除去する第2の酸化膜除去工程と、を有するエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エピタキシャルシリコンウェーハ及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
エピタキシャルシリコンウェーハは、バルクシリコン基板の主面にエピタキシャルシリコン膜を形成したウェーハであり、結晶の完全性が高い。そのため、高品質で信頼性が高い半導体デバイスの基板材料として広く用いられている。たとえば、膨大なデータを高速で処理する最先端高集積ロジックデバイスのBSPDN(裏面電源供給ネットワーク)の用途として、ドーパント濃度の高い低抵抗のバルクシリコン基板に、ドーパント濃度が低い高抵抗エピタキシャル膜を成長させた大口径エピタキシャルシリコンウェーハが要求される。
【0003】
このようなエピタキシャルシリコンウェーハを製造する場合、エピタキシャル成長工程で、バルクシリコン基板に含まれるドーパントが揮散してエピタキシャル膜中に取り込まれ、エピタキシャル膜中のドーパント濃度が局所的に高くなる、いわゆるオートドーピングの問題がある。オートドーピングを防止する方法として、バルクシリコン基板の裏面に酸化膜(SiOx)を形成し、ドーパントの揮散を防止する方法が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-182910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、エピタキシャル成長時において、エピタキシャル処理のソースガスが、ウェーハの裏面端部の酸化膜が形成されていない領域まで回り込むので、この領域にエピタキシャル成長がされる一方(いわゆる裏面デポ(Backside Deposition)と称される現象)、ウェーハの裏面の酸化膜が形成された領域にはエピタキシャル成長がされない。そのため、ウェーハの裏面に、酸化膜が形成された領域と形成されていない領域との境界部分に、エピタキシャル膜による環状突起部(エピタキシャル膜による段差が円周方向に沿って環状に形成された部分)が形成される。
【0006】
半導体デバイスの製造工程において、この環状突起部が形成されたエピタキシャルシリコンウェーハをボートなどに搭載する場合、環状突起部がボート又はハンドリング治具などに接触することで剥がれ、これが他のウェーハに付着することで輝点欠陥(Light Point Defect:LPD)が生じるという問題がある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、エピタキシャル処理によって形成される環状突起部の剥がれを抑制するエピタキシャルシリコンウェーハ及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、面取り部を有するシリコンウェーハの主面上にシリコンエピタキシャル層を有するエピタキシャルシリコンウェーハであって、
前記シリコンウェーハはボロンを含有し、抵抗率が5~30mΩ・cmであり、
前記シリコンエピタキシャル層の抵抗率は前記シリコンウェーハの抵抗率よりも高く、
前記シリコンエピタキシャル層の厚みが0.5~15μmであり、
前記シリコンウェーハの主面側の面取り部及び面取り部の端面の表面は、前記シリコンエピタキシャル層で覆われ、
裏面側の面取り部に、前記シリコンエピタキシャル層で覆われた領域と前記シリコンエピタキシャル層で覆われていない領域との境界で構成される環状突起部を有するエピタキシャルシリコンウェーハである。これによって上記課題を解決する。
【0009】
上記発明において、前記シリコンエピタキシャル層の抵抗率の面内ばらつきが3.5%以下であることが好ましい。
【0010】
また上記発明において、エッジ除外領域を1mmとした場合のESFQRの最大値が30nm以下であり、平均値が20nm以下であることが好ましく、そのために前記主面側の面取り部の面取り幅が200~300μmであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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