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公開番号
2025090016
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-16
出願番号
2024205250
出願日
2024-11-26
発明の名称
エピタキシャルシリコンウェーハ及びその製造方法
出願人
株式会社SUMCO
代理人
個人
,
個人
主分類
C30B
29/06 20060101AFI20250609BHJP(結晶成長)
要約
【課題】BMD密度の面内分布の均一性を高めることが可能なエピタキシャルシリコンウェーハ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明によるエピタキシャルシリコンウェーハ1は、最外縁P
E
から内側2mmまでのエッジ領域Eを除外した全面がCOP領域からなるシリコンウェーハ2と、シリコンウェーハ2の表面に形成されたエピタキシャルシリコン膜3とを備えている。シリコンウェーハ3の最外縁P
E
から5mm内側の外周部P
X
における平均COPサイズは75nm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
直径300mmのエピタキシャルシリコンウェーハであって、
最外縁から内側2mmまでのエッジ領域を除外した全面がCOP領域からなるシリコンウェーハと、
前記シリコンウェーハの表面に形成されたエピタキシャルシリコン膜とを備え、
前記シリコンウェーハの最外縁から5mm内側の外周部における平均COPサイズが75nm以下であることを特徴とするエピタキシャルシリコンウェーハ。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
ウェーハ中心における平均COPサイズが100nmを超えている、請求項1に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項3】
前記ウェーハ中心における平均COPサイズが120nm以下である、請求項2に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項4】
780℃×3時間及び1000℃×16時間の酸素析出評価熱処理を施した後の、前記エッジ領域を除外した領域における前記シリコンウェーハのバルク部のBMD密度が5×10
8
/cm
3
以上であり、
前記BMD密度の面内ばらつきが0.6以下である、請求項1に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項5】
前記酸素析出評価熱処理を施した後の、前記エッジ領域を除外した領域における前記シリコンウェーハのバルク部のBMD密度が7×10
9
/cm
3
以下である、請求項4に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項6】
前記BMD密度の面内ばらつきが0.5以下である、請求項4に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項7】
ウェーハ中心から径方向に0mm以上139mm以下の範囲では前記ウェーハ中心を起点にして径方向に5mm間隔で前記BMD密度を測定し、
前記ウェーハ中心から径方向に139mm以上148mm以下の範囲では径方向に1mm間隔で前記BMD密度を測定する、請求項4に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項8】
前記酸素析出評価熱処理を施した後の、ウェーハ中心から径方向に130mm以上148mm以下の範囲において、前記BMD密度が5×10
8
/cm
3
以上であり、
前記BMD密度の面内ばらつきが0.35以下である、請求項4に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項9】
前記酸素析出評価熱処理を施した後の、前記ウェーハ中心から径方向に130mm以上148mm以下の範囲において、前記BMD密度が7×10
9
/cm
3
以下である、請求項8に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
【請求項10】
前記エッジ領域を除外した領域における前記シリコンウェーハのOi濃度(ASTM_F121, 1979)が10×10
17
atoms/cm
3
以上14×10
17
atoms/cm
3
以下である、請求項1に記載のエピタキシャルシリコンウェーハ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エピタキシャルシリコンウェーハ及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの基板材料としてエピタキシャルシリコンウェーハが広く使用されている。エピタキシャルシリコンウェーハは、シリコンウェーハ上にシリコンエピタキシャル膜を形成したものであり、結晶の完全性が高いという特長を有している。
【0003】
エピタキシャルシリコンウェーハ中の重金属不純物は、半導体デバイスの特性不良を引き起こす原因となるため、極力少ないことが望ましい。重金属不純物の影響を低減させる技術の一つとしてゲッタリング技術があり、このゲッタリング技術の一つとして、シリコンウェーハ内に酸素析出物(BMD:Bulk Micro Defect)を形成し、そこに重金属不純物を捕獲させるイントリンシックゲッタリング(IG)が知られている。ゲッタリング能力を高めるため、近年のエピタキシャルシリコンウェーハには1×10
8
個/cm
3
以上のBMD密度が求められている。
【0004】
特許文献1には、窒素がドープされたシリコンウェーハを用いてエピタキシャル成長処理を行う前に、700~900℃の温度で15分~4時間の熱処理を予め施すことにより、BMD密度が3×10
4
/cm
2
以上であるエピタキシャルシリコンウェーハを製造することが記載されている。
【0005】
また特許文献2には、窒素濃度が1×10
12
~1×10
13
atoms/cm
3
に調整され、かつCOP領域からなるシリコンウェーハ表面上にエピタキシャルシリコン膜が形成されたエピタキシャルシリコンウェーハが記載されている。このエピタキシャルシリコンウェーハは、評価熱処理が施されたシリコンウェーハの内部のBMD密度がウェーハの径方向全域に亘って1×10
8
~3×10
9
/cm
3
である。また、シリコンウェーハの最外周から内方に1~10mmの外周部領域内のBMDの平均密度が中心部領域内のBMDの平均密度よりも低く、外周部領域におけるBMD密度のばらつき度は3以下であり、外周部領域における残存酸素濃度は8×10
17
atoms/cm
3
以上である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第3760889号公報
特許第6493105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
エピタキシャルシリコンウェーハの基板材料となるシリコン単結晶の多くはチョクラルスキー法(CZ法)により製造される。従来、エピタキシャルシリコンウェーハ用シリコン単結晶の製造では、結晶品質よりも生産性を優先して、結晶が変形しない最大の引上速度でシリコン単結晶を引上げていた。シリコン基板の表面にはエピタキシャルシリコン膜が形成され、シリコン基板の結晶品質が半導体デバイスの品質に与える影響は極めて小さいと考えられていたからである。
【0008】
しかし、引上速度が速いほどシリコン単結晶中にはより多くのCOP(Crystal Originated Particle)が発生し、COPサイズも大きくなる。COPは点欠陥である空孔が凝集して形成されたボイド欠陥であり、COPサイズが大きいほどシリコン単結晶中の空孔の消費が多くなり、残留空孔が少なくなるため、特にシリコン単結晶の外周部においてBMD密度が低下する傾向がある。BMD密度の低下によるゲッタリング能力の低下は、半導体デバイスの歩留まりの低下につながる。
【0009】
したがって、本発明の目的は、BMD密度の面内分布の均一性を高めることが可能なエピタキシャルシリコンウェーハ及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明によるエピタキシャルシリコンウェーハは、最外縁から内側2mmまでのエッジ領域を除外した全面がCOP領域からなるシリコンウェーハと、前記シリコンウェーハの表面に形成されたエピタキシャルシリコン膜とを備え、前記シリコンウェーハの最外縁から5mm内側の外周部における平均COPサイズが75nm以下であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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