TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025074095
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2025025904,2020196744
出願日
2025-02-20,2020-11-27
発明の名称
活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤、コーティング剤組成物、物品
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
175/14 20060101AFI20250502BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】細菌低付着性に優れる硬化塗膜が得られる活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤;細菌低付着性に優れる物品を提供する。
【解決手段】多価イソシアネート(a1)のイソシアネート基が、水酸基含有(メタ)アクリレート(a2)の水酸基及びオキシアルキレン基含有化合物(a3)の水酸基の両方とウレタン結合を形成しているウレタン(メタ)アクリレート(A)を含有する、活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤;前記活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤の硬化塗膜を有する、物品。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
多価イソシアネート(a1)のイソシアネート基が、水酸基含有(メタ)アクリレート(a2)の水酸基及びオキシアルキレン基含有化合物(a3)の水酸基の両方とウレタン結合を形成しているウレタン(メタ)アクリレート(A)と、
ウレタン(メタ)アクリレート(A)以外の、ウレタン結合を有するウレタン(メタ)アクリレート(B1)と、
ウレタン(メタ)アクリレート(A)以外の、(メタ)アクリレートモノマー(B2)と、
を含有し、
多価イソシアネート(a1)の少なくとも一部が、イソホロンジイソシアネートであり、
オキシアルキレン基含有化合物(a3)が、下記式(2)で示される化合物であり、
ウレタン(メタ)アクリレート(A)、ウレタン(メタ)アクリレート(B1)及び(メタ)アクリレートモノマー(B2)の総量100質量%に対するオキシアルキレン基含有化合物(a3)の割合が、3~30質量%であり、
下記のRLUが5.0×10
3
未満以下である、活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤。
H-(OX)
n
-OH ・・・式(2)
式(2)中、Xはアルキレン基であり、nは1以上である。
前記RLUは、前記活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤を含有するコーティング剤組成物の硬化塗膜に、大腸菌(NBRC3972)を37℃で一晩培養し、OD600が0.4~0.6の範囲内となるようにリン酸緩衝生理食塩水(pH7.0)を用いて調製した希釈培養液を100mL添加し、37℃で1時間静置した後、希釈培養液を吸引除去し、リン酸緩衝生理食塩水(pH7.0)100mLにてフラスコの内側を3回洗浄した後の発光量である。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
多価イソシアネート(a1)のイソシアネート基が、水酸基含有(メタ)アクリレート(a2)の水酸基及びオキシアルキレン基含有化合物(a3)の水酸基の両方とウレタン結合を形成しているウレタン(メタ)アクリレート(A)と、
ウレタン(メタ)アクリレート(A)以外の、ウレタン結合を有するウレタン(メタ)アクリレート(B1)と、
ウレタン(メタ)アクリレート(A)以外の、(メタ)アクリレートモノマー(B2)と、
を含有し、
多価イソシアネート(a1)の少なくとも一部が、イソホロンジイソシアネートであり、
オキシアルキレン基含有化合物(a3)が、下記式(3)で示される化合物であり、
ウレタン(メタ)アクリレート(A)、ウレタン(メタ)アクリレート(B1)及び(メタ)アクリレートモノマー(B2)の総量100質量%に対するオキシアルキレン基含有化合物(a3)の割合が、3~30質量%であり、
下記のRLUが5.0×10
3
未満以下である、活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤。
H-(OX)
n
-O-C(=O)-CHR=CH
2
・・・式(3)
式(3)中、Xはアルキレン基であり、nは1以上であり、Rは水素原子又はメチル基である。
前記RLUは、前記活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤を含有するコーティング剤組成物の硬化塗膜に、大腸菌(NBRC3972)を37℃で一晩培養し、OD600が0.4~0.6の範囲内となるようにリン酸緩衝生理食塩水(pH7.0)を用いて調製した希釈培養液を100mL添加し、37℃で1時間静置した後、希釈培養液を吸引除去し、リン酸緩衝生理食塩水(pH7.0)100mLにてフラスコの内側を3回洗浄した後の発光量である。
【請求項3】
ウレタン(メタ)アクリレート(B1)及び(メタ)アクリレートモノマー(B2)の合計含有量が、ウレタン(メタ)アクリレート(A)100質量部に対して、25~1,500質量部である、請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤。
【請求項4】
光重合開始剤(C)をさらに含有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤を含有する、コーティング剤組成物。
【請求項6】
請求項5に記載のコーティング剤組成物の硬化塗膜を有する、物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤、コーティング剤組成物、物品に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ウレタン(メタ)アクリレートは活性エネルギー線硬化型樹脂として知られ、木工塗料、プラスチックコーティング剤等に使用されている。
ウレタン(メタ)アクリレートは分子構造中にウレタン構造を含むことから、硬化した塗膜において、内部に水素結合性の凝集力が得られる。そのため、ウレタン(メタ)アクリレートは塗膜に割れにくさ、伸縮性を付与できる。
【0003】
一方で近年、各種工業製品において清潔性が求められている。不特定多数の人間が触れたり近づいたりする工業製品においては、清潔性の要望が特に強い。これら工業製品には、汗、垢、食品かす等の微生物の栄養源が付着しやすく、爆発的に菌が増殖することがある。例えば、医療現場、食品工場、衣料製造工場、学校、駅、銀行、コンビニエンスストア、各種公共施設等における工業製品から日用品に至るまで、清潔性に優れた物品が求められている。
そこで、活性エネルギー線硬化型樹脂と抗菌剤、防かび剤を配合した組成物によって、抗菌性、防かび性を有する硬化塗膜を物品の表面に設けることが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-57855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に抗菌性、防かび性を有する物品においては、表面に付着した菌等が一応死滅はするが、抗菌作用等により生じた微生物等の死骸、残骸等は物品の表面にそのまま残留する。そのため、時間の経過とともにその死骸等に積み重なるように微生物等が新たに付着し、バイオフィルムと呼ばれる微生物、菌の塊が形成される。
このように形成されたバイオフィルムは物品等の表面から除去されにくく、清潔性を損なう。そのため、従来の抗菌剤、抗かび剤を用いた硬化塗膜においては、物品の表面から微生物等の塊を除去しやすくし、微生物等が残存しにくくすること(細菌低付着性)に向上の余地がある。
【0006】
本発明は、細菌低付着性に優れる硬化塗膜が得られる活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤及びコーティング剤組成物;細菌低付着性に優れる物品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は下記の態様を有する。
[1] 多価イソシアネート(a1)のイソシアネート基が、水酸基含有(メタ)アクリレート(a2)の水酸基及びオキシアルキレン基含有化合物(a3)の水酸基の両方とウレタン結合を形成しているウレタン(メタ)アクリレート(A)を含有する、活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤。
[2] オキシアルキレン基含有化合物(a3)が、下記式(2)で示される化合物である、[1]の活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤。
H-(OX)
n
-OH ・・・式(2)
式(2)中、Xはアルキレン基であり、nは1以上である。
[3] オキシアルキレン基含有化合物(a3)が、下記式(3)で示される化合物である、[1]の活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤。
H-(OX)
n
-O-C(=O)-CHR=CH
2
・・・式(3)
式(3)中、Xはアルキレン基であり、nは1以上であり、Rは水素原子又はメチル基である。
[4] ウレタン(メタ)アクリレート(A)以外の(メタ)アクリレート(B)をさらに含有する、[1]~[3]のいずれかの活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤。
[5] (メタ)アクリレート(B)が、ウレタン結合を有するウレタン(メタ)アクリレート(B1)及び(メタ)アクリレートモノマー(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、[4]の活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤。
[6] (メタ)アクリレート(B)の含有量が、ウレタン(メタ)アクリレート(A)100質量部に対して、25~1,500質量部である、[4]又は[5]の活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤。
[7] 光重合開始剤(C)をさらに含有する、[1]~[6]のいずれかの活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤。
[8] [1]~[7]のいずれかの活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤を含有する、コーティング剤組成物。
[9] [8]のコーティング剤組成物の硬化塗膜を有する、物品。
【発明の効果】
【0008】
本発明の活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤及びコーティング剤組成物によれば、細菌低付着性に優れる硬化塗膜が得られる。
本発明の物品は、細菌低付着性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書における下記の用語の意味は、以下の通りである。
(メタ)アクリレートは、メタクリレート及びアクリレートの総称を意味する。
(メタ)アクリロイル基は、メタクリロイル基及びアクリロイル基の総称を意味する。
数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
【0010】
本発明の活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤(以下、「本活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤」と記す。)は、特定のウレタン(メタ)アクリレート(A)を含有する。
本活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤は、特定のウレタン(メタ)アクリレート(A)以外の(メタ)アクリレート(B)、光重合開始剤(C)をさらに含有できる。
また、本活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤は、本発明の効果が得られる範囲内であれば、ウレタン(メタ)アクリレート(A)、(メタ)アクリレート(B)及び光重合開始剤(C)以外の他の成分をさらに含有してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三菱ケミカル株式会社
3次元造形用材料
1日前
三菱ケミカル株式会社
ポリエステル樹脂
15日前
三菱ケミカル株式会社
粘着剤組成物及びその用途
4日前
三菱ケミカル株式会社
粘着剤組成物及びその用途
4日前
三菱ケミカル株式会社
粘着剤組成物及びその用途
4日前
三菱ケミカル株式会社
接合体及び接合体の製造方法
2日前
三菱ケミカル株式会社
接合体及び接合体の製造方法
2日前
三菱ケミカル株式会社
硬化性組成物、及びその硬化物
1日前
三菱ケミカル株式会社
エポキシ樹脂組成物およびその硬化物
15日前
三菱ケミカル株式会社
酸変性ポリエステル系樹脂及び積層体
1日前
三菱ケミカル株式会社
ポリエステルフィルム及びフィルム積層体
1日前
三菱ケミカル株式会社
評価システム、評価方法及び評価プログラム
4日前
三菱ケミカル株式会社
接着剤組成物、接着剤及び接着剤組成物の製造方法
15日前
三菱ケミカル株式会社
多孔質膜
1日前
三菱ケミカル株式会社
SMCの製造方法
16日前
三菱ケミカル株式会社
縮合多環芳香族複素環化合物の製造方法及び縮合多環芳香族複素環化合物
3日前
三菱ケミカル株式会社
感光性樹脂組成物、硬化物、基板、画像表示装置、及び硬化物の製造方法
15日前
三菱ケミカル株式会社
電池集電体用ポリエステルフィルム、電池集電体用フィルム箔及び電池集電体
4日前
国立大学法人信州大学
水分解光触媒シート、その製造方法および水分解装置
4日前
三菱ケミカル株式会社
紫外線硬化性水系組成物の製造方法、及び紫外線硬化性水系インクの製造方法
2日前
三菱ケミカル株式会社
逐次二軸延伸フィルムの製造方法及び逐次二軸延伸ポリビニルアルコールフィルム
2日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物、樹脂複合材、液状封止剤、封止材、封止材の製造方法、及び電子デバイス
3日前
三菱ケミカル株式会社
ハロゲン化炭化水素系樹脂の分解方法及びハロゲン化炭化水素系樹脂分解能を有する微生物
1日前
三菱ケミカル株式会社
活性エネルギー線硬化型細菌低付着剤、コーティング剤組成物、物品
4日前
三菱ケミカル株式会社
ポリエステル系樹脂組成物、ポリエステル系粘着剤組成物、ポリエステル系粘着剤、粘着シート、および電子部材用粘着シート
15日前
三菱ケミカル株式会社
ポリエステル系樹脂組成物、粘着剤組成物、粘着剤、粘着シートおよび両面粘着シート
4日前
個人
消火塗料
1か月前
個人
粘着テープ
25日前
ベック株式会社
被覆材
1か月前
日榮新化株式会社
粘着テープ
1か月前
ぺんてる株式会社
固形描画材
23日前
アイカ工業株式会社
パテ組成物
23日前
三商株式会社
屋外用塗料組成物
1か月前
株式会社エフコンサルタント
被覆材
17日前
アイカ工業株式会社
塗材仕上げ工法
2か月前
日榮新化株式会社
掲示パネルセット
1か月前
続きを見る
他の特許を見る