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公開番号
2025073350
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2023184054
出願日
2023-10-26
発明の名称
ホウ化水素含有シートの製造方法、ホウ化水素含有シート、およびその利用
出願人
国立大学法人 東京大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
35/02 20060101AFI20250502BHJP(無機化学)
要約
【課題】従来よりも大きなホウ化水素含有シートを得ることができるホウ化水素含有シートの製造方法およびホウ化水素含有シートを提供する。
【解決手段】実施形態に係るホウ化水素含有シートの製造方法は、ホウ化金属とイオン交換材料とを接触させてホウ化水素を得ることと、前記得られたホウ化水素と液状媒体とを含む混合液を基板上で加熱することによって、前記基板上でホウ化水素含有シートを形成することと、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ホウ化水素含有シートの製造方法であって、
ホウ化金属とイオン交換材料とを接触させてホウ化水素を得ることと、
前記得られたホウ化水素と液状媒体とを含む混合液を基板上で加熱することによって、前記基板上でホウ化水素含有シートを形成することと、
を含む、方法。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記基板上での加熱の前に、前記得られたホウ化水素の分析によって当該ホウ化水素を評価することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記評価は、前記得られたホウ化水素の分光スペクトルが所定の位置に十分な大きさのピークを含むか否かを判定することを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記基板上での加熱は、前記液状媒体の沸点以上、200℃以下の温度で行われる、
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
ホウ化水素を得た後、前記基板上での加熱前に、
前記得られたホウ化水素を乾燥させることと、
前記乾燥したホウ化水素を、前記液状媒体と混合することと、
をさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記得られたホウ化水素を粉末の形態になるように乾燥させることは、
前記得られたホウ化水素を第1温度で加熱することと、
前記得られたホウ化水素を前記第1温度より大きい第2温度で加熱することと、
を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
サイズが増大したホウ化水素含有シートの製造方法であって、
ホウ化水素含有シートを含む原料と液状媒体とを含む混合液を、基板上で加熱することを含む、方法。
【請求項8】
前記加熱は、
前記液状媒体を前記基板上で気化させることと、
前記液状媒体が気化した後に残ったホウ化水素含有シートをさらに加熱することと、
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
少なくとも一方向の長さが100μm以上である、ホウ化水素含有シート。
【請求項10】
平坦な形状を有する、請求項9に記載のホウ化水素含有シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ホウ化水素含有シートの製造方法、ホウ化水素含有シート、およびその利用に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ホウ化水素(HB)
n
は、ホウ素原子が水素原子を介して二次元ネットワークを形成した構造を有する材料であり、軽量かつ資源が豊富であることから注目を集めている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/074518号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、これまでに合成されたホウ化水素シートのサイズは、大きくても10μmのオーダーであり、実用化に向けてより大きなサイズのホウ化水素シートが必要とされている。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、従来よりも大きなホウ化水素含有シートを得ることができるホウ化水素含有シートの製造方法およびホウ化水素含有シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の態様を含み得る。
[1]ホウ化水素含有シートの製造方法であって、ホウ化金属とイオン交換材料とを接触させてホウ化水素を得ることと、前記得られたホウ化水素と液状媒体とを含む混合液を基板上で加熱することによって、前記基板上でホウ化水素含有シートを形成することと、を含む、方法。
[2]前記基板上での加熱の前に、前記得られたホウ化水素の分析によって当該ホウ化水素を評価することをさらに含む、[1]に記載の方法。
[3]前記評価は、前記得られたホウ化水素の分光スペクトルが所定の位置に十分な大きさのピークを含むか否かを判定することを含む、[2]に記載の方法。
[4]前記基板上での加熱は、前記液状媒体の沸点(減圧などで大気圧と異なる圧力下においては、その圧力下の沸点を意味する。以下同じ。)以上、200℃以下の温度で行われる、[1]~[3]のいずれかに記載の方法。
[5]ホウ化水素を得た後、前記基板上での加熱前に、前記得られたホウ化水素を乾燥させることと、前記乾燥したホウ化水素を、前記液状媒体と混合することと、をさらに含む、[1]~[4]のいずれかに記載の方法。
[6]前記得られたホウ化水素を粉末の形態になるように乾燥させることは、前記得られたホウ化水素を第1温度で加熱することと、前記得られたホウ化水素を前記第1温度より大きい第2温度で加熱することと、を含む、[5]に記載の方法。
[7]サイズが増大したホウ化水素含有シートの製造方法であって、ホウ化水素含有シートを含む原料と液状媒体とを含む混合液を、基板上で加熱することを含む、方法。
[8]前記加熱は、前記液状媒体を前記基板上で気化させることと、前記液状媒体が気化した後に残ったホウ化水素含有シートをさらに加熱することと、を含む、[7]に記載の方法。
[9]少なくとも一方向の長さが100μm以上である、ホウ化水素含有シート。
[10]平坦な形状を有する、[9]に記載のホウ化水素含有シート。
[11]ホウ化水素の含有量が10質量%以上である、[9]または[10]に記載のホウ化水素含有シート。
[12][9]~[11]に記載のホウ化水素含有シートを含む、水素吸蔵材料、触媒、電子材料、通信材料、電極材料、または燃料材料。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ホウ化水素含有シートのサイズを増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係るホウ化水素含有シート10を示す模式図。
一実施形態に係るホウ化水素含有シートの製造方法を示すフローチャート。
一実施形態に係るホウ化水素含有シートの形成工程を示す模式図。
一実施形態に係るホウ化水素含有シートの形成工程を示す模式図。
一実施形態に係るホウ化水素含有シートの形成工程を示す模式図。
実施例1において生成したホウ化水素の赤外吸収スペクトル。
実施例1において生成したホウ化水素含有シートの写真。
実施例1において生成したホウ化水素含有シートの写真。
実施例1において生成したホウ化水素含有シートのX線回折(XRD)パターン。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態のホウ化水素含有シートの製造方法およびホウ化水素含有シートについて説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、本発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、実施形態の各構成および各特徴は、任意に組み合わせることが可能である。
【0010】
<1.ホウ化水素含有シート>
一実施形態に係るホウ化水素含有シートは、少なくとも一方向の長さが100μm以上である、ホウ化水素含有シートである。
(【0011】以降は省略されています)
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