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公開番号
2025097635
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023213937
出願日
2023-12-19
発明の名称
Sm-Fe-N系磁性材料及びその製造方法
出願人
トヨタ自動車株式会社
,
国立大学法人 東京大学
,
国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01F
1/059 20060101AFI20250624BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】従来よりも、飽和磁化を向上しつつ、Smの使用量が一層削減されているSm-Fe-N系磁性材料及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本開示は、Th
2
Zn
17
型及びTh
2
Ni
17
型の少なくともいずれかの結晶構造を有する主相を備えており、前記主相が、モル比の式(Sm
(1-x-y-z)
La
x
Ce
y
R
1
z
)
2
(Fe
(1-p-q-s)
Co
p
Ni
q
M
s
)
17
N
h
(ただし、R
1
は、Sm、La、及びCe以外の一種以上の希土類元素並びにZrであり、Mは、Fe、Co、Ni、及び希土類元素以外の一種以上の元素並びに不可避的不純物元素)で表され、かつ、0.09≦x≦0.31、0.24≦y≦0.60、0.51≦x+y≦0.75、0≦z≦0.10、0≦p+q≦0.10、0≦s≦0.10、及び2.9≦h≦3.1を満足する、Sm-Fe-N系磁性材料及びその製造方法である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
Th
2
Zn
17
型及びTh
2
Ni
17
型の少なくともいずれかの結晶構造を有する主相を備えており、
前記主相が、モル比の式(Sm
(1-x-y-z)
La
x
Ce
y
R
1
z
)
2
(Fe
(1-p-q-s)
Co
p
Ni
q
M
s
)
17
N
h
(ただし、R
1
は、Sm、La、及びCe以外の一種以上の希土類元素並びにZrであり、Mは、Fe、Co、Ni、及び希土類元素以外の一種以上の元素並びに不可避的不純物元素)で表され、かつ、
0.09≦x≦0.31、
0.24≦y≦0.60、
0.51≦x+y≦0.75、
0≦z≦0.10、
0≦p+q≦0.10、
0≦s≦0.10、及び
2.9≦h≦3.1を満足する、
Sm-Fe-N系磁性材料。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記x及び前記yが、0.16≦x≦0.31及び0.24≦y≦0.45を満足する、請求項1に記載のSm-Fe-N系磁性材料。
【請求項3】
前記主相の体積率が、80%以上、100%以下である、請求項1又は2に記載のSm-Fe-N系磁性材料。
【請求項4】
請求項1に記載のSm-Fe-N系磁性材料の製造方法であって、
モル比の式(Sm
(1-x-y-z)
La
x
Ce
y
R
1
z
)
2
(Fe
(1-p-q-s)
Co
p
Ni
q
M
s
)
17
(ただし、R
1
は、Sm、La、及びCe以外の一種以上の希土類元素並びにZrであり、Mは、Fe、Co、Ni、及び希土類元素以外の一種以上の元素並びに不可避的不純物元素)で表され、かつ、0.09≦x≦0.31、0.24≦y≦0.60、0.51≦x+y≦0.75、0≦z≦0.10、0≦p+q≦0.10、及び0≦s≦0.10を満足する組成を有する結晶相を備える磁性材料前駆体を準備すること、及び、
前記磁性材料前駆体を窒化すること、
を含む、Sm-Fe-N系磁性材料の製造方法。
【請求項5】
前記x及び前記yが、0.16≦x≦0.31及び0.24≦y≦0.45を満足する、請求項4に記載のSm-Fe-N系磁性材料の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、Sm-Fe-N系磁性材料及びその製造方法に関する。本開示は、特に、Th
2
Zn
17
型及びTh
2
Ni
17
型の少なくともいずれかの結晶構造を有する主相を備えているSm-Fe-N系磁性材料及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
高性能磁性材料として、Sm-Co系磁性材料及びNd-Fe-B系磁性材料が実用化されているが、近年、これら以外の磁性材料が検討されている。例えば、Th
2
Zn
17
型及びTh
2
Ni
17
型の少なくともいずれかの結晶構造を有する主相を備えているSm-Fe-N系磁性材料(以下、単に「Sm-Fe-N系磁性材料」ということがある。)が検討されている。
【0003】
Sm-Fe-N系磁性材料は、Th
2
Zn
17
型及びTh
2
Ni
17
型の少なくともいずれかの結晶構造を有する主相を備えている。この主相は、Sm-Fe系の結晶相に窒素が侵入型で導入されていると考えられている。このような主相には、Smが必須であるが、Smの埋蔵量は少ないため、Sm-Fe-N系磁性材料が普及するにつれて、Smの価格が高騰することが予想される。このことから、従来から、Smの使用量を低減する試みがなされている。
【0004】
例えば、特許文献1には、Smの一部を、安価なLa及び/又はCeで置換されているSm-Fe-N系磁性材料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-53187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されたSm-Fe-N系磁性材料では、La及び/又はCeの置換率が最大で50%であり、Smの使用量のさらなる低減が望まれていた。
【0007】
本開示は、従来よりも、飽和磁化を向上しつつ、Smの使用量が一層削減されているSm-Fe-N系磁性材料及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示者らは、上記目的を達成すべく、鋭意検討を重ね、本開示のSm-Fe-N系磁性材料及びその製造方法を完成させた。本開示のSm-Fe-N系磁性材料及びその製造方法は、次の態様を含む。
〈1〉Th
2
Zn
17
型及びTh
2
Ni
17
型の少なくともいずれかの結晶構造を有する主相を備えており、
前記主相が、モル比の式(Sm
(1-x-y-z)
La
x
Ce
y
R
1
z
)
2
(Fe
(1-p-q-s)
Co
p
Ni
q
M
s
)
17
N
h
(ただし、R
1
は、Sm、La、及びCe以外の一種以上の希土類元素並びにZrであり、Mは、Fe、Co、Ni、及び希土類元素以外の一種以上の元素並びに不可避的不純物元素)で表され、かつ、
0.09≦x≦0.31、
0.24≦y≦0.60、
0.51≦x+y≦0.75、
0≦z≦0.10、
0≦p+q≦0.10、
0≦s≦0.10、及び
2.9≦h≦3.1を満足する、
Sm-Fe-N系磁性材料。
〈2〉前記x及び前記yが、0.16≦x≦0.31及び0.24≦y≦0.45を満足する、〈1〉項に記載のSm-Fe-N系磁性材料。
〈3〉前記主相の体積率が、80%以上、100%以下である、〈1〉又は〈2〉項に記載のSm-Fe-N系磁性材料。
〈4〉〈1〉項に記載のSm-Fe-N系磁性材料の製造方法であって、
モル比の式(Sm
(1-x-y-z)
La
x
Ce
y
R
1
z
)
2
(Fe
(1-p-q-s)
Co
p
Ni
q
M
s
)
17
(ただし、R
1
は、Sm、La、及びCe以外の一種以上の希土類元素並びにZrであり、Mは、Fe、Co、Ni、及び希土類元素以外の一種以上の元素並びに不可避的不純物元素)で表され、かつ、0.09≦x≦0.31、0.24≦y≦0.60、0.51≦x+y≦0.75、0≦z≦0.10、0≦p+q≦0.10、及び0≦s≦0.10を満足する組成を有する結晶相を備える磁性材料前駆体を準備すること、及び、
前記磁性材料前駆体を窒化すること、
を含む、Sm-Fe-N系磁性材料の製造方法。
〈5〉前記x及び前記yが、0.16≦x≦0.31及び0.24≦y≦0.45を満足する、〈4〉項に記載のSm-Fe-N系磁性材料の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、Sm、La、及びCeのモル比を最適化することによって、従来よりも、飽和磁化を向上しつつ、Smの使用量が一層削減されているSm-Fe-N系磁性材料及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、Sm、La、及びCeの三元素のモル比と形成エネルギーとの関係を数値計算で求めた結果に、実施例1~6及び比較例1~11でのSm、La、及びCeの三元素のモル比をプロットした形成エネルギーマップである。
図2は、Sm、La、及びCeの三元素のモル比と飽和磁化との関係を数値計算で求めた結果に、実施例1~6及び比較例1~11でのSm、La、及びCeの三元素のモル比をプロットした飽和磁化マップである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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