TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025073162
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2023183681
出願日
2023-10-26
発明の名称
DC/DCコンバータ
出願人
株式会社オリジン
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02M
3/28 20060101AFI20250502BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】回路の大型化とコストアップを生じることなく損失を低減できる同期整流制御を実現できるDAB方式のDC/DCコンバータを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るコンバータの制御回路3は、DAB方式のスイッチング動作時に、スイッチング回路2に対し、スイッチング回路1の第1又は第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上アーム又は下アームのスイッチング素子(S1/S2)をオンするタイミングに基づいて、スイッチング回路2の第1又は第2コンデンサ(Cc/Cd)が並列に接続されていない下又は上アームのスイッチング素子(S8/S7)をオンし、スイッチング素子(S8/S7)のオフタイミングをスイッチング回路1の第1又は第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上又は下アームのスイッチング素子(S1/S2)をオフするより先とする、同期整流制御を行う。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
1次巻線と2次巻線とを有するトランスと、
逆並列ダイオードと並列コンデンサとがそれぞれ並列に接続されたスイッチ素子を有するスイッチング素子を上下アームとして2つの端子との間にそれぞれ並列に接続された第1レグと第2レグと、前記第1レグもしくは第2レグの上下アームの一方のスイッチング素子又は前記第1レグ及び第2レグの上アームもしくは下アームの一方のスイッチング素子に並列に接続される第1コンデンサと、前記第1レグもしくは第2レグの上下アームの他方のスイッチング素子又は前記第1レグ及び第2レグの上アームもしくは下アームの他方のスイッチング素子に並列に接続される第2コンデンサとを有し、それぞれ前記トランスの前記1次巻線側及び前記トランスの前記2次巻線側に接続される2つのスイッチング回路と、
前記トランスの前記1次巻線側又は前記2次巻線側で、前記第1レグの上下アームの接続点側と前記第2レグの上下アームの接続点側との間に前記1次巻線 又は前記2次巻線を介して接続されるインダクタンス手段と、
前記スイッチング回路のスイッチング制御を行う制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、
一方の前記スイッチング回路に対し、前記第1又は第2レグの上アームのスイッチング素子と前記第2又は第1レグの下アームのスイッチング素子とを組にして交互にオンオフさせて前記2つの端子側から入力される直流を交流に変換させて前記スイッチング回路から出力させ、前記組となるスイッチング素子を交互にオンオフ制御するにあたり、オン状態にある前記組となる前記第1又は第2レグの上アームのスイッチング素子と前記第2又は第1レグの下アームのスイッチング素子のうち、前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続された前記スイッチング素子を先にオフする、ゼロボルトスイッチング制御と、
他方の前記スイッチング回路に対し、一方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子をオンするタイミングに基づいて、他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない下アーム又は上アームの前記スイッチング素子をオンし、当該スイッチング素子のオフタイミングを一方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子をオフするより先とする、同期整流制御と、
を行うことを特徴とするDC/DCコンバータ。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記制御回路は、
他方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から出力される電圧、電流もしくは電力の検出値又は一方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から入力される電圧、電流又は電力の検出値が目標値に近づくように、一方の前記スイッチング回路において前記組となるスイッチング素子がオン状態にある期間に前記2つの端子側から入力されるエネルギーを前記インダクタンス手段に蓄積させるように他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されている前記スイッチング素子を順方向に導通させ、前記先にオフさせる一方の前記スイッチング回路のスイッチング素子をオフする前に前記順方向に導通させていた他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されている前記スイッチング素子をオフさせる、昇圧動作制御を行う際に、
前記同期整流制御の前記オフタイミングを、前記先にオフさせる一方の前記スイッチング回路のスイッチング素子をオフするタイミングに基づいて決定する
ことを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項3】
前記制御回路は、
他方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から出力される電圧、電流もしくは電力の検出値又は一方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から入力される電圧、電流又は電力の検出値が目標値に近づくように、一方の前記スイッチング回路において前記組となるスイッチング素子がオン状態にある期間に前記2つの端子側から入力されるエネルギーを前記インダクタンス手段に蓄積させるように他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されている前記スイッチング素子を順方向に導通させ、前記先にオフさせる一方の前記スイッチング回路のスイッチング素子をオフする前に前記順方向に導通させていた他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されている前記スイッチング素子をオフさせる、昇圧動作制御を行う際に、
前記同期整流制御の前記オフタイミングを、他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されている前記スイッチング素子をオフするタイミングに基づいて決定する
ことを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項4】
前記制御回路は、前記同期整流制御の前記オフタイミングを、前記先にオフさせる一方の前記スイッチング回路のスイッチング素子をオフするタイミングから、一方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子をオフするタイミングまでの期間であって、他方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から出力される電圧を一方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から入力される電圧より低くする降圧比で定められるタイミングとする
ことを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、DAB(Dual Active Bridge)方式のDC/DCコンバータに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
入力側と出力側をトランスで絶縁するDC/DCコンバータにおいて、2次側のスイッチ素子に同期整流制御を適用するとき、同期整流制御を適用するスイッチング素子のボディダイオードに流れる電流を検出し、その値がある閾値を上回った場合にゲート(スイッチ素子)をオン、下回った場合にゲート(スイッチ素子)をオフする方式が一般的である(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5818235号
特開2014-075944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
DC/DCコンバータには、双方向に電力変換が可能なDAB方式のDC/DCコンバータが存在する(例えば、特許文献2を参照。)。このようなDAB方式のDC/DCコンバータに同期整流制御を適用することが考えられる。ここで、同期整流制御を行うために特許文献1のようにボディダイオードに流れる電流を検出するための専用回路をDAB方式のDC/DCコンバータに設けようとした場合、回路の大型化とコストアップが生じることになる。
さらに、電流検出方式の同期整流制御の場合、電流検出の閾値を低く設定したほうがスイッチング素子のボディダイオードに電流が流れる期間が短くなり損失を低減できるが、電流検出の遅延によりゲートのオフタイミングに遅れが発生する可能性もある。このため、電流検出遅延を考慮し、電流検出の閾値を低く設定することに限界があり、整流動作における損失をより低減することが困難という課題もある。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、回路の大型化とコストアップを生じることなく整流動作における損失を低減できる同期整流制御を実現できるDAB方式のDC/DCコンバータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るDC/DCコンバータは、同期整流に使用するスイッチング素子のオンオフタイミングを他のスイッチング素子をオンオフさせる信号や入出力電圧の計測値を利用して決定することとした。
【0007】
具体的には、本発明に係るDC/DCコンバータは、
1次巻線と2次巻線とを有するトランス(11)と、
逆並列ダイオード(D1-D4)と並列コンデンサ(C1-C4)とがそれぞれ並列に接続されたスイッチ素子(Q1-Q4)を有するスイッチング素子(S1-S4)を上下アームとして2つの端子(Ter1&Ter2)との間にそれぞれ並列に接続された第1レグ(12)と第2レグ(13)と、前記第1レグもしくは第2レグ(12/13)の上下アームの一方のスイッチング素子(S1/S2/S3/S4)又は前記第1レグ及び第2レグ(12&13)の上アームもしくは下アームの一方のスイッチング素子(S1/S2/S3/S4)に並列に接続される第1コンデンサ(Ca)と、前記第1レグもしくは第2レグ(12/13)の上下アームの他方のスイッチング素子(S1/S2/S3/S4)又は前記第1レグ及び第2レグ(12&13)の上アームもしくは下アームの他方のスイッチング素子(S1/S2/S3/S4)に並列に接続される第2コンデンサ(Cb)とを有し、それぞれ前記トランスの前記1次巻線(11a)側及び前記トランスの前記2次巻線(11b)側に接続される2つのスイッチング回路(1&2)と、
前記トランスの前記1次巻線(11a)側又は前記2次巻線(11b)側で、前記第1レグ(12)の上下アームの接続点側と前記第2レグ(13)の上下アームの接続点側との間に前記1次巻線(11a) 又は前記2次巻線(11b)を介して接続されるインダクタンス手段(L)と、
前記スイッチング回路(1&2)のスイッチング制御を行う制御回路(3)と、
前記制御回路は、
一方の前記スイッチング回路(1/2)に対し、前記第1又は第2レグ(12/13)の上アームのスイッチング素子(S1/S3)と前記第2又は第1レグ(13/12)の下アームのスイッチング素子(S4/S2)とを組にして交互にオンオフさせて前記2つの端子(Ter1&Ter2)側から入力される直流を交流に変換させて前記スイッチング回路(1/2)から出力させ、前記組となるスイッチング素子(S1&S4/S3&S2)を交互にオンオフ制御するにあたり、オン状態にある前記組となる前記第1又は第2レグ(12/13)の上アームのスイッチング素子(S1/S3)と前記第2又は第1レグ(13/12)の下アームのスイッチング素子(S4/S2)のうち、前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続された前記スイッチング素子(S3/S4)を先にオフする、ゼロボルトスイッチング制御と、
他方の前記スイッチング回路(2/1)に対し、一方の前記スイッチング回路(1/2)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子(S1/S2)をオンするタイミングに基づいて、他方の前記スイッチング回路(2/1)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb[Cc/Cd])が並列に接続されていない下アーム又は上アームの前記スイッチング素子(S2/S1[S8/S7])をオンし、当該スイッチング素子(S2/S1[S8/S7])のオフタイミングを一方の前記スイッチング回路(1/2)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子(S1/S2)をオフするより先とする、同期整流制御と、
を行うことを特徴とする。
【0008】
本DC/DCコンバータは、スイッチング素子をオンオフさせる信号や入出力電圧の計測値を利用して同期整流制御に使用するスイッチング素子を動作させるので、スイッチング素子のボディダイオードを流れる電流の検出回路(すなわち、同期整流制御用の電流検出回路)が不要である。このため、本DC/DCコンバータは、同期整流制御の導入に伴う回路の大型化とコストアップを回避することができる。
【0009】
また、本DC/DCコンバータは、スイッチング素子のボディダイオードを流れる電流の検出を同期整流制御に利用しないため検出遅延を考慮する必要がなく、同期整流に使用するスイッチング素子のゲートオン期間を長くすることができる。このため、本DC/DCコンバータは、整流動作における損失を低減することができる。
【0010】
従って、本発明は、回路の大型化とコストアップを生じることなく整流動作における損失を低減できる同期整流制御を実現できるDAB方式のDC/DCコンバータを提供することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社オリジン
蒸着用電子銃装置
6日前
株式会社オリジン
DC/DCコンバータ
17日前
個人
発電システム
17日前
マグネデザイン株式会社
ロータ
10日前
西芝電機株式会社
回転電機
20日前
株式会社豊田自動織機
モータ冷却装置
10日前
トヨタ自動車株式会社
予測方法
4日前
株式会社ダイヘン
充電装置
12日前
日産自動車株式会社
発電機
16日前
トヨタ自動車株式会社
充電システム
19日前
住友電装株式会社
電気接続箱
17日前
マツダ株式会社
電力変換装置
17日前
住友電装株式会社
電気接続箱
5日前
住友電装株式会社
電気接続箱
5日前
ダイハツ工業株式会社
曲げ加工装置
6日前
住友電装株式会社
電気接続箱
17日前
新光電子株式会社
発振器
19日前
ミネベアミツミ株式会社
モータ
19日前
株式会社ダイヘン
電圧調整装置
12日前
株式会社ミツバ
回転電機
17日前
トヨタ自動車株式会社
ステータ
17日前
ミネベアミツミ株式会社
発電装置
19日前
ミネベアミツミ株式会社
発電装置
19日前
株式会社デンソー
電気機器
19日前
株式会社ゲットクリーンエナジー
モーター
17日前
株式会社デンソー
携帯機
10日前
トヨタ自動車株式会社
電磁鋼板の成形方法
11日前
日本精工株式会社
モータ
18日前
トヨタ自動車株式会社
駆動ユニット
2日前
株式会社力電
配線スペース低減型の切替盤
9日前
トヨタ紡織株式会社
電機子の製造装置
13日前
株式会社日立製作所
回転電機
19日前
株式会社明電舎
ドローン
12日前
トヨタ自動車株式会社
ステータ
6日前
株式会社TMEIC
電力変換装置
20日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
9日前
続きを見る
他の特許を見る