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公開番号2025072688
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2023182887
出願日2023-10-25
発明の名称自律試験装置、自律試験方法、及び自律試験プログラム
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人クロスボーダー特許事務所
主分類G06F 8/70 20180101AFI20250501BHJP(計算;計数)
要約【課題】モデル検査において、時相論理式の中に記載されるオブジェクト記述を生成し、生成したオブジェクト記述を用いて自律的に試験を行うことにより、試験対象が変更された場合に試験を自律的に実施したい。
【解決手段】モデル検査を実行する自律試験装置100は、試験実行判断部90と時相論理式生成部50とを備える。試験実行判断部90は、対象機能に対する試験の実施状況と、対象機能のバージョンを示す情報である製品更新情報とを用いて、試験対象に対する試験を実行するか否かを判断する。時相論理式生成部50は、試験対象が含む各製品に対応する各ステレオタイプの多重度を示す多重度情報と、各オペランド名と各ステレオタイプとの関係を示すメタモデル情報と、時相論理式のテンプレートと時相論理式のオブジェクトの記述ルールとの関係を示すパターン情報とを用いて、時相論理式のオブジェクト記述を生成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の製品を含む試験対象に対するモデル検査を実行する自律試験装置であって、
前記試験対象が含む対象製品と通信可能に接続している他製品が有する対象機能に対する試験が実行された時点における前記対象機能のバージョンを示す試験状況と、前記対象機能の更新状況を示す情報であって、前記対象機能のバージョンを示す情報である製品更新情報とを用いて、前記試験対象に対する試験を実行するか否かを判断する試験実行判断部と、
前記試験対象に対する試験を実行すると判断された場合に、前記試験対象が含む各製品に対応する各ステレオタイプの多重度を示す多重度情報と、各オペランド名と各ステレオタイプとの関係を示すメタモデル情報と、時相論理式のテンプレートと時相論理式のオブジェクトを記述するルールである記述ルールとの関係を示すパターン情報とを用いて、時相論理式のオブジェクト記述を生成する時相論理式生成部と
を備える自律試験装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記時相論理式生成部は、生成したオブジェクト記述に基づいて、前記試験対象に対するモデル検査において用いられる時相論理式を生成する請求項1に記載の自律試験装置。
【請求項3】
前記自律試験装置は、さらに、
生成された時相論理式と、モデル検査を実行するモデル検査ツールとを用いて前記試験対象に対するモデル検査を実行する試験実行部
を備える請求項1又は2に記載の自律試験装置。
【請求項4】
前記自律試験装置は、さらに、
前記対象製品と、前記試験対象に含まれる製品のうち前記対象製品以外の各製品との関係を示すクラス図と、前記対象製品の状態遷移とを示す試験用モデルに基づいて前記多重度情報を生成する試験用モデル解析部
を備える請求項1又は2に記載の自律試験装置。
【請求項5】
前記自律試験装置は、さらに、
時相論理式パターンと、時相論理式メタモデルとを示す試験パターンに基づいて前記メタモデル情報を生成する試験パターン解析部
を備え、
前記時相論理式パターンは、試験内容に対応する時相論理式のパターン式と、同一種類のオペランドが複数存在する場合において、時相論理演算子と、各オペランドとを組み合わせて時相論理式のオブジェクトを生成するルールとを示し、
前記時相論理式メタモデルは、前記試験対象が含む各製品に対応するステレオタイプと、時相論理式のオペランドとの対応関係と、各対応関係に対応する多重度とを示す請求項1又は2に記載の自律試験装置。
【請求項6】
複数の製品を含む試験対象に対するモデル検査を実行するコンピュータである自律試験装置が実行する自律試験方法であって、
前記自律試験装置が、前記試験対象が含む対象製品と通信可能に接続している他製品が有する対象機能に対する試験が実行された時点における前記対象機能のバージョンを示す試験状況と、前記対象機能の更新状況を示す情報であって、前記対象機能のバージョンを示す情報である製品更新情報とを用いて、前記試験対象に対する試験を実行するか否かを判断し、
前記自律試験装置が、前記試験対象に対する試験を実行すると判断された場合に、前記試験対象が含む各製品に対応する各ステレオタイプの多重度を示す多重度情報と、各オペランド名と各ステレオタイプとの関係を示すメタモデル情報と、時相論理式のテンプレートと時相論理式のオブジェクトを記述するルールである記述ルールとの関係を示すパターン情報とを用いて、時相論理式のオブジェクト記述を生成する自律試験方法。
【請求項7】
複数の製品を含む試験対象に対するモデル検査を実行するコンピュータである自律試験装置が実行する自律試験プログラムであって、
前記試験対象が含む対象製品と通信可能に接続している他製品が有する対象機能に対する試験が実行された時点における前記対象機能のバージョンを示す試験状況と、前記対象機能の更新状況を示す情報であって、前記対象機能のバージョンを示す情報である製品更新情報とを用いて、前記試験対象に対する試験を実行するか否かを判断する試験実行判断処理と、
前記試験対象に対する試験を実行すると判断された場合に、前記試験対象が含む各製品に対応する各ステレオタイプの多重度を示す多重度情報と、各オペランド名と各ステレオタイプとの関係を示すメタモデル情報と、時相論理式のテンプレートと時相論理式のオブジェクトを記述するルールである記述ルールとの関係を示すパターン情報とを用いて、時相論理式のオブジェクト記述を生成する時相論理式生成処理と
を前記自律試験装置に実行させる自律試験プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、自律試験装置、自律試験方法、及び自律試験プログラムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年の計算機システムの構成は、モバイル端末と、IoT(Internet of Things)と、人工衛星によるコンステレーション等の発達により、流動性を増している。そのため、製品出荷後にソフトウェア及びシステム構成が連続的に変化する場合がある。
【0003】
一般的な製品開発における試験工程では、出荷前にシステムの様々なバリエーションを想定して試験を実施する。
ここで、製品出荷後に変化するシステムではバリエーションが膨大となる。そのため、想定範囲全てに対する網羅的な試験の実施は実施コストの観点から現実的ではない。従って、出荷後に計算機システム構成に合った試験を実施することが望まれている。
【0004】
モデル検査は、試験対象の振る舞いを与えることにより、起き得る全てのシナリオを仮想的に試験する技術である。
モデル検査では、試験対象に対して確認したい事項を時相論理式により記述する。
時相論理式は、順序関係を表現することが可能な論理式である。具体例として、時相論理式によって「事象pが真ならば、いつか必ず事象qは真になる」ということを意味する文を表現することができる。
【0005】
モデル検査では、試験対象の変更内容に合わせて各事象(オペランド:真又は偽を示す値が入る変数)と、時相論理演算子とを組み合わせて時相論理式を作成する必要がある。しかしながら、時相論理式は直感的に理解しがたい場合が多いため、時相論理式の作成に手間がかかる。具体例として、「事象qが真になり、その後事象rが真となるまでに、事象pは真となる」という試験対象の振る舞いを表す時相論理式は以下となる。
[]((q&<>r)->(!rUp))
【0006】
ここで、時相論理演算子の意味は次の通りである。
[]p:pは常に真である。
p&q:p及びq両方とも真である。
q->p:qが真ならばpは真である。
!p:pは偽である。
pUq:qが真になるまでpは真である。
【0007】
特許文献1は、モデル検査において、シーケンス記述に基づいて時相論理式を生成する技術を開示している。具体的には、データ送受信のシーケンスが記述されているシーケンス記述と、時相論理式テンプレートとを用いて時相論理式が生成される。
【0008】
特許文献2は、該当機能が試験済みであるか確認し、該当機能が試験されていない場合に、「試験ケース要求」を出力し、試験ケースを取得することにより試験を実行する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2013-228780号公報
特開2018-77697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来技術には、試験対象が変更された場合に試験を自律的に実施することができないという課題がある。
具体的には、特許文献1が開示している技術では、試験対象の変更に合わせて時相論理式を生成することはできない。特許文献2が開示している技術では、自律的に試験を実行することができない。
(【0011】以降は省略されています)

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