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公開番号2025070142
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180241
出願日2023-10-19
発明の名称開閉体装置の構造
出願人文化シヤッター株式会社
代理人個人,個人
主分類E06B 9/56 20060101AFI20250424BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】火災などで巻取筒が消失等の際、巻取部の落下を抑止して防火性能を向上させる開閉体装置の構造を提供する。
【解決手段】一方の第1対向面29に固定される第1支軸31に同軸で回転自在に片持ち支持される電動機構部41と、他方の第2対向面33に固定される第2支軸35に同軸で回転自在に片持ち支持されるばねユニット43と、電動機構部41及びばねユニット43を同軸で内側に固定して開口部を開閉するシャッターカーテン17を外周に巻回するアルミ製の巻取筒47と、を備え、電動機構部41は巻取筒47と一体回転する駆動側ホイール51を有し、ばねユニット43は巻取筒47と一体回転する助勢側ホイール53を有し、駆動側ホイール51と助勢側ホイール53との間には、電動機構部41の軸線とばねユニット43の軸線との交差角が所定角度となることを規制する曲り規制部45が設けられている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
開口部を幅方向で挟む一方の第1対向面に固定される第1支軸と、他方の第2対向面に固定される第2支軸と、前記第1支軸に同軸で回転自在に片持ち支持される駆動部と、前記第2支軸に同軸で回転自在に片持ち支持される助勢部と、前記駆動部及び前記助勢部を同軸で内側に固定して前記開口部を開閉する開閉体を外周に巻回する巻取筒と、を備える開閉体装置の構造であって、
前記駆動部は、前記巻取筒と一体回転する駆動側ホイールを有し、
前記助勢部は、前記巻取筒と一体回転する助勢側ホイールを有し、
前記駆動側ホイールと前記助勢側ホイールとの間には、前記駆動部の軸線と前記助勢部の軸線との交差角が所定角度となることを規制する曲り規制部が設けられていることを特徴とする開閉体装置の構造。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記曲り規制部が、水平方向に同軸で挿入される駆動側軸端部と助勢側軸端部とを有し、
前記駆動側軸端部と前記助勢側軸端部とにおいて、軸線方向に所定距離の掛かり代で引っ掛かり、前記交差角が前記所定角度となることが規制されて連結状態に保持されることを特徴とする請求項1に記載の開閉体装置の構造。
【請求項3】
前記駆動側軸端部と前記助勢側軸端部との一方が凸部であり他方が凹部であり、
前記凹部は、少なくとも上下一対の平行な突出部の間に形成され、
前記凸部は、前記凹部に前記掛かり代で挿入されることを特徴とする請求項2に記載の開閉体装置の構造。
【請求項4】
前記凸部が軸部材であり、
前記凹部が軸部材の挿入を可能とするパイプ部材であることを特徴とする請求項3に記載の開閉体装置の構造。
【請求項5】
前記駆動側軸端部が前記軸部材であり、
前記助勢側軸端部が前記パイプ部材であることを特徴とする請求項4に記載の開閉体装置の構造。
【請求項6】
前記軸部材と前記パイプ部材とは、所定の隙間を有して前記掛かり代で挿入されていることを特徴とする請求項4または5に記載の開閉体装置の構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉体装置の構造に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
シャッター装置は、建物躯体にブラケットを介して両端が支持される巻取部を有する。巻取部には、建物の開口部を開閉する開閉体であるシャッターカーテンが巻き取られる。この巻取部は、全長に渡る長尺の軸を備えていれば、両端が軸受に支持できる構造を採れるが、駆動部(電動機構部)と助勢部(バネ機構部)という回転が完全同期しない異なる機構部を同軸に備えている場合には、共通の一軸構造とできない。
【0003】
このような開閉体装置の構造では、駆動部と助勢部とは、一方の駆動部を一方の建物躯体側に片持ち支持し、他方の助勢部を他方の建物躯体側に片持ち支持し、それぞれの軸端を固定されている。そして、左右に分離した駆動部及び助勢部は、これらを同軸で内側に固定して、シャッターカーテンを外周に巻回する巻取筒(「巻取ドラム」とも称される。)により一体的に連結されている。巻取筒は、駆動部と助勢部とのそれぞれに、ホイールを介して固定され、駆動回転力、助勢回転力のそれぞれが伝達されるようになっている。
【0004】
この巻取筒は、内側に固定される複数のホイールと相対回転を規制する係合構造が設けられることから、単なる筒体ではなく複雑な断面形状となる。このため、巻取筒は、軽量化や複雑な断面形状(形状成形性)が付与可能となるアルミ材により成形される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-214282号公報(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、開閉体装置は、シャッターカーテンが全閉時、火災などが発生した場合、シャッターカーテンやガイドレール、収納部などはその素材がスチールなどの耐火性のある素材であることから耐火構造となるが、上記した巻取筒は、軽量化や形状成形性の目的でアルミ素材が用いられているため、熱に対する耐火性能が低い。すなわち、収納部に形成されるスリット状のシャッターカーテン出入口からの熱や火炎の流入で、この収納部内に熱が伝わると、耐火性のシャッターカーテンが全て繰り出されている、つまり開口部を全閉している場合には、巻取筒が露出状態となっていて、巻取筒が直接熱に晒されることになる。巻取筒は、高熱によって軟化、さらには溶融する場合があり、駆動部と助勢部とが片持ち支持構造であることから、それぞれの自重で巻取筒の中央近辺に重力方向の応力が集中し、巻取筒が座屈状に折れ曲がり、最悪の場合には、自重で巻取筒、駆動部、助勢部が落下する虞も生じる。
【0007】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、火災時などの際の火災や熱などで巻取筒が軟化、溶融、或いは消失の際に、巻取部が落下することを抑止して開閉体装置の防火性能を向上させることができる開閉体装置の構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の開閉体装置の構造は、開口部15を幅方向で挟む一方の第1対向面29に固定される第1支軸31と、他方の第2対向面33に固定される第2支軸35と、前記第1支軸31に同軸で回転自在に片持ち支持される駆動部41と、前記第2支軸35に同軸で回転自在に片持ち支持される助勢部43と、前記駆動部41及び前記助勢部43を同軸で内側に固定して前記開口部15を開閉する開閉体17を外周に巻回する巻取筒47と、を備える開閉体装置の構造であって、
前記駆動部41は、前記巻取筒47と一体回転する駆動側ホイール51を有し、
前記助勢部43は、前記巻取筒47と一体回転する助勢側ホイール53を有し、
前記駆動側ホイール51と前記助勢側ホイール53との間には、前記駆動部41の軸線と前記助勢部43の軸線との交差角θが所定角度となることを規制する曲り規制部45が設けられていることを特徴とする。
【0009】
この開閉体装置の構造では、開口部15を幅方向で挟む一方の第1対向面29に第1支軸31が固定され、他方の第2対向面33に第2支軸35が固定される。第1支軸31には、同軸で駆動部41が回転自在に片持ち支持される。第2支軸35には、同軸で助勢部43が回転自在に片持ち支持される。駆動部41と助勢部43とは、アルミ製の巻取筒47の内側に、同軸で固定される。つまり、それぞれが片持ち支持される駆動部41と助勢部43とは、巻取筒47の内側に固定されることで、一体の一軸状ユニットとなって、両端が支持されることになる。この巻取筒47の外周には、開閉体17が巻回される。
駆動部41は、巻取筒47を回転駆動する駆動側ホイール51を同軸に有する。駆動部41は、この駆動側ホイール51の外周が巻取筒47の内周に固定される。助勢部43は、巻取筒47と連れ回りすることにより蓄積させた助勢力を巻取筒47に伝達する助勢側ホイール53を同軸に有する。助勢部43は、この助勢側ホイール53の外周が巻取筒47の内周に固定される。
巻取筒47の軸線に沿う方向の略中央部において、駆動側ホイール51と助勢側ホイール53とは、離間している。すなわち、駆動側ホイール51と助勢側ホイール53とは、非接触・非接続となり、相互が外殻を構成している巻取筒47のみを介して連結される。このため、巻取筒47が火災等の高熱で軟化、溶融すると、駆動部41と助勢部43とが一体の一軸状ユニットではなくなり、それぞれが片持ち支持構造となる。この過程で、巻取筒47の略中央近辺に応力が集中、すなわち重力方向となる落下方向の力がかかると、巻取筒47が座屈状に折れ曲がり、最悪の場合、駆動部41と助勢部43とは、自重で巻取筒47ごと落下する虞も生じる。
開閉体装置の構造では、このような巻取筒47の軟化、溶融の過程で、巻取筒47の略中央近辺に応力が集中し、巻取筒47が座屈状に折れ曲がり、或いは溶けて消失しても、駆動部41の軸線と助勢部43の軸線との交差角θが所定角度となることを規制する曲り規制部45が設けられている。
ここで、所定角度の交差角θは、例えば最大交差角θmaxと称すことができる。最大交差角θmaxは、駆動側ホイール51と助勢側ホイール53とが、片持ち支持構造となる、すなわち分離(分断)される状態ときの曲がり角度である。曲り規制部45は、駆動部41の軸線と助勢部43の軸線との交差角θが所定角度となることを規制することで、巻取筒47の有無にかかわらず、駆動部41と助勢部43を一体の一軸状ユニットとして、すなわち分離しない状態を維持することができる。その結果、開閉体装置の構造では、火災などの熱で巻取筒47が軟化、溶融、或いは消失の際に、駆動部41、助勢部43で構成される巻取部23が落下することを抑止して開閉体装置の防火性能を向上させることができる。
【0010】
本発明の請求項2記載の開閉体装置の構造は、請求項1に記載の開閉体装置の構造であって、
前記曲り規制部45が、水平方向に同軸で挿入される駆動側軸端部と助勢側軸端部とを有し、
前記駆動側軸端部と前記助勢側軸端部とにおいて、軸線方向に所定距離の掛かり代Ksで引っ掛かり、前記交差角θが前記所定角度となることが規制されて連結状態に保持されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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