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公開番号
2025047866
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2023156620
出願日
2023-09-22
発明の名称
複合材およびその製造方法
出願人
株式会社豊田中央研究所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
33/18 20060101AFI20250327BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】機械的強度にも優れる熱伝導性複合材を提供する。
【解決手段】本発明は、樹脂と熱伝導粒子を含む複合材である。樹脂は、ニトリル基を有するポリマーを含む。熱伝導粒子は窒化ホウ素(BN)からなる粒子を含む。ニトリル基がBNと親和的であり、そのポリマーとBN粒子の密着性向上により、複合材の機械的強度も向上したと考えられる。ポリマーは、構成単位の全数(T)に対するニトリル基(-CN)を有する構成単位の数(n)の割合(n/T)が0.02~0.12であるとよい。さらに、樹脂は粒状の島状部を有し、その島状部間に熱伝導粒子が偏在しているとよい。これにより、熱伝導粒子量を抑制しつつ高熱伝導率な複合材が得られる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂と熱伝導粒子を含む複合材であって、
該樹脂は、ニトリル基を有するポリマーを含み、
該熱伝導粒子は、窒化ホウ素からなる粒子を含む複合材。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記ポリマーは、下記の化学構造を有する請求項1に記載の複合材。
TIFF
2025047866000003.tif
64
169
【請求項3】
前記ポリマーは、構成単位の全数(T)に対するニトリル基(-CN)を有する構成単位の数(n)の割合(n/T)が、0.02~0.12である請求項2に記載の複合材。
【請求項4】
前記Rは、直鎖飽和炭化水素からなる請求項2に記載の複合材。
【請求項5】
前記熱伝導粒子は、前記複合材全体に対して5~70体積%ある請求項1に記載の複合材。
【請求項6】
前記樹脂は、粒状の島状部を有し、
前記熱伝導粒子は、扁平状であって該島状部間に偏在する請求項1~5のいずれかに記載の複合材。
【請求項7】
前記島状部は、前記複合材の断面積全体に対して30~80%ある請求項6に記載の複合材。
【請求項8】
前記樹脂は、前記島状部間に介在部を有し、
該介在部は、前記複合材の断面積全体に対して1~10%ある請求項6に記載の複合材。
【請求項9】
樹脂と熱伝導粒子の混合物から成形体を得る成形工程を備え、
該樹脂は、ニトリル基を有するポリマーを含み、
該熱伝導粒子は、窒化ホウ素からなる粒子を含む複合材の製造方法。
【請求項10】
前記ポリマーは、アクリル酸系モノマーとシアノアクリレート系モノマーを重合させて得られる請求項9に記載の複合材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝導性に優れる複合材等に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
高密度化や高性能化等された電子機器(半導体モジュール等)は、その機能や寿命等を維持するために、放熱が必要となる。電子機器の放熱は、通常、金属等からなる放熱部材(ヒートシンク、筐体等)を通じてなされる。この際、電子機器(発熱源)と放熱部材の各表面間にある凹凸やうねり等を吸収する放熱シート(熱伝導シート、熱伝導性絶縁シート等)が介装されることが多い。
【0003】
放熱シートには、例えば、熱伝導率の高いフィラーと、柔軟性(弾力性)に優れる樹脂(エラストマー、ゴム等を含む。)とからなる複合材(組成物を含む。)が用いられる。このような複合材に関する提案は種々なされており、例えば、下記の特許文献に関連した記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-49135
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、略球状の樹脂(PMMA)間に扁平状のフィラ(h-BN粒子)を凝集(偏在)させた複合材を提案している。この複合材によれば、高価なフィラの使用量が抑制され、複合材の低コストと高熱伝導率が両立される。もっとも、特許文献1には、その複合材の機械的な強度に関する記載がない。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みて為されたものであり、新たな熱伝導性複合材等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究した結果、ニトリル基(シアノ基)を有するポリマーは、窒化ホウ素粒子との親和性が高く、複合材の特性を向上させ得ることを新たに見出した。この成果を発展させることにより、以降に述べる本発明を完成するに至った。
【0008】
《複合材》
(1)本発明は、樹脂と熱伝導粒子を含む複合材であって、該樹脂は、ニトリル基を有するポリマーを含み、該熱伝導粒子は、窒化ホウ素からなる粒子を含む複合材である。
【0009】
(2)機序は定かではないが、窒化ホウ素からなる粒子(適宜「BN粒子」という。)は、ニトリル基を有するポリマー(適宜「特定ポリマー」という。)に対する親和性や密着性に優れ、両者の界面付近で剥離等が生じ難い。このようなBN粒子と特定ポリマーを含む複合材は、伝熱性のみならず機械的な強度にも優れ、熱応力が作用する状況下等でも、高特性を安定的に発揮し得る。
【0010】
《複合材の製造方法》
本発明は、複合材の製造方法としても把握される。本発明は、例えば、樹脂と熱伝導粒子の混合物から成形体を得る成形工程を備え、該樹脂は、ニトリル基を有するポリマーを含み、該熱伝導粒子は、窒化ホウ素からなる扁平粒子を含む複合材の製造方法でもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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