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公開番号2025041000
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2023148036
出願日2023-09-13
発明の名称炎症性サイトカイン抑制装置及び抑止方法
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61N 5/06 20060101AFI20250318BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】炎症状態にある皮膚や細胞における炎症性サイトカインを抑制する。
【解決手段】波長500～600nmの光を照射する照射機構を有する炎症性サイトカイン抑制装置を用いて、波長500～600nmの光を皮膚に照射する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
波長５００～６００ｎｍの光を照射する照射機構を有する、炎症性サイトカイン抑制装置。
続きを表示（約 130 文字）【請求項２】
波長５００～６００ｎｍの光を皮膚に照射する、炎症性サイトカイン抑制方法。
【請求項３】
前記光を、エネルギー積算量が２．４～７．２Ｊ／ｃｍ
２
となるように照射する、請求項２に記載の炎症性サイトカイン抑制方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、炎症性サイトカイン抑制装置及び炎症性サイトカイン抑止方法に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
サイトカインは、生体内の多彩な細胞間情報を担う可溶性タンパク質の総称であり、炎症性サイトカインは、生体内における様々な炎症症状を引き起こす原因因子（炎症因子）である。
【０００３】
従来の皮膚炎症の改善のために炎症性サイトカインを抑制する方法が求められている。
特許文献１では、光照射を利用した炎症性サイトカインの産生抑制装置が提案されている。特許文献１の実施例には、キセノン放電管の光を中心波長６５０ｎｍ（半値幅４０ｎｍ）のバンドパスフィルタに透過させた透過光を、マウスの耳に照射し、光照射を開始して５日後、１２日後、２０日後に、それぞれ薬剤を塗布して炎症（マウス耳介炎症）を起こさせたところ、光を照射した場合は、照射しなかった場合に比べて、耳厚の増加が軽減された（腫れが抑制された）ことが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１２－１４７８６６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし特許文献１に示された実験では、既に炎症状態にある皮膚や細胞に対するアプローチではなく、予防的な炎症抑制が確認されたにすぎず、その抑制効果も不十分であった。
本発明は、炎症状態にある皮膚や細胞における炎症性サイトカインを抑制できる、炎症性サイトカイン抑制装置及び抑止方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者等は、波長５００～６００ｎｍの光照射が炎症性サイトカインの抑制に有効であることを見出した。
すなわち、本発明は以下の態様を有する。
［１］波長５００～６００ｎｍの光を照射する照射機構を有する、炎症性サイトカイン抑制装置。
［２］波長５００～６００ｎｍの光を皮膚に照射する、炎症性サイトカイン抑制方法。
［３］前記光を、エネルギー積算量が２．４～７．２Ｊ／ｃｍ
２
となるように照射する、［２］に記載の炎症性サイトカイン抑制方法。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、炎症状態にある皮膚や細胞における炎症性サイトカインを抑制できる。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
本発明の炎症性サイトカイン抑制装置は、波長５００～６００ｎｍの光を照射する照射機構を有する。
照射機構は、波長５００～６００ｎｍの範囲内の光を対象に照射できるものであれば、特に限定されない。
対象に照射される光は、波長５００～６００ｎｍの範囲外の光を、本発明の効果を損なわない範囲で含んでもよい。波長５００～６００ｎｍの範囲外の光をカットして対象に照射してもよい。
【０００９】
本発明の炎症性サイトカイン抑制方法は、波長５００～６００ｎｍの光を皮膚に照射する方法である。
本発明の炎症性サイトカイン抑制装置を用いて波長５００～６００ｎｍの光を皮膚に照射することが好ましい。
【００１０】
炎症性サイトカイン抑制装置の照射機構の一態様として、ドミナント波長（主波長）が５００～６００ｎｍのＬＥＤライトを用いることができる。前記ドミナント波長は５２５～６００ｎｍが好ましく、５５０～５８０ｎｍがより好ましい。
ＬＥＤライトとして、市販の緑色ＬＥＤライトを用いてもよい。一般的に緑色ＬＥＤライトのドミナント波長は５２５～５７５ｎｍ程度である。
前記ＬＥＤライトから出射される光を、皮膚の対象部位に照射することにより、炎症性サイトカインを抑制できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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