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公開番号2025035996
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023217346
出願日2023-12-22
発明の名称除雪作業意思決定システムおよび方法
出願人リテック株式会社,スカイオートネット株式会社,ジョン,ソク ジン
代理人弁理士法人共生国際特許事務所
主分類G01W 1/00 20060101AFI20250306BHJP(測定;試験)
要約【課題】正確な除雪作業意思決定システムおよび方法を提供する。
【解決手段】本発明は、各道路の路面温度情報、路面湿気情報、路面塩分濃度情報とともに路面状態情報(路面摩擦力)を獲得およびモニタリングし、道路凍結の路面温度条件、路面湿気条件、路面塩分条件だけでなく、路面状態条件が満たされているか否かによって、融雪剤の散布および後続的に融雪剤を再散布するか否かを決定する。これによって、道路凍結および薄氷(ブラックアイス)に対するさらに正確な判断が可能になり、除雪作業意思決定の正確度が向上し、これにより、無分別な融雪剤の散布を減らして費用の増加、路面腐食、道路周辺土壌汚染などの問題を改善することができる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
各道路に設置され、各道路の路面温度情報、路面湿気情報、路面塩分濃度情報、路面状態情報をリアルタイムで獲得する情報獲得ユニットと、
前記情報獲得ユニットが獲得した各道路の路面温度情報、路面湿気情報、路面塩分濃度情報、路面状態情報が伝達されてリアルタイムでモニタリングする情報モニタリングユニットと、
前記情報モニタリングユニットからモニタリングの結果が伝達されて各道路の道路凍結の路面温度条件、路面湿気条件、路面塩分条件、路面状態条件が満たされているか否かによって、融雪剤を散布するか否かおよび融雪剤を再散布するか否かを決定する意思決定ユニットを含み、
前記意思決定ユニットは、各道路が道路凍結の路面温度条件と路面湿気条件を満たす場合、各道路に融雪剤の散布を決定し、融雪剤を散布した後の道路凍結の路面塩分濃度条件と路面状態条件に基づいて融雪剤を再散布するか否かを決定し、
ここで、前記道路凍結の路面温度条件は路面温度が零下であり、路面湿気条件は路面湿気が発生し、路面塩分濃度条件は融雪剤の塩分濃度が氷点の塩分濃度以下であり、路面状態条件は路面摩擦係数が0.6以下であることを特徴とする除雪作業意思決定システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記情報獲得ユニットは、
各道路の路面に設置され、路面温度を測定する接触式温度センサで構成された路面温度情報獲得部と、
各道路の路面の縁部に取り付けられた柱に設置され、気象状態を測定する霧センサ、粒子状物質センサ、大気温度センサ、大気圧センサ、大気湿度センサ、降雨センサ、降雪センサで構成された路面湿気情報獲得部と、
各道路の路面に設置され、路面に散布された融雪剤の塩分濃度を測定する塩分センサで構成された路面塩分濃度情報獲得部と、
各道路の路面の縁部に取り付けられた柱に設置され、路面摩擦係数を提供する路面状態センサで構成された路面摩擦力情報獲得部を含むことを特徴とする請求項1に記載の除雪作業意思決定システム。
【請求項3】
前記意思決定ユニットは、
融雪剤を散布した後の融雪剤の反応時間が経過した場合、前記路面塩分濃度情報から路面塩分濃度測定の可否を判断し、
路面塩分濃度が測定可能であれば、道路凍結の路面塩分濃度条件が満たされているか否かによって融雪剤を再散布するか否かを決定し、
路面塩分濃度が測定不可能であれば、道路凍結の路面状態条件が満たされているか否かによって、融雪剤を再散布するか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載の除雪作業意思決定システム。
【請求項4】
前記意思決定ユニットは、
道路凍結の路面塩分濃度条件が満たされるか、または道路凍結の路面状態条件が満たされる場合、融雪剤の散布決定過程に戻り、融雪剤を再散布することを特徴とする請求項3に記載の除雪作業意思決定システム。
【請求項5】
各道路の路面温度情報、路面湿気情報、路面塩分濃度情報、路面状態情報をリアルタイムで獲得する第1のステップと、
獲得した各道路の路面温度情報、路面湿気情報、路面塩分濃度情報、路面状態情報をリアルタイムでモニタリングする第2のステップと、
モニタリングの結果から、各道路の道路凍結の路面温度条件、路面湿気条件、路面塩分条件、路面状態条件が満たされているか否かによって、融雪剤を散布するか否かおよび融雪剤を再散布するか否かを決定し、各道路が道路凍結の路面温度条件と路面湿気条件を満たす場合、各道路に融雪剤の散布を決定し、融雪剤を散布した後の道路凍結の路面塩分濃度条件と路面状態条件に基づいて融雪剤を再散布するか否かを決定する第3のステップと、を含み、
ここで、前記道路凍結の路面温度条件は路面温度が零下であり、路面湿気条件は路面湿気が発生し、路面塩分濃度条件は融雪剤の塩分濃度が氷点の塩分濃度以下であり、路面状態条件は路面摩擦力が0.6以下であることを特徴とする除雪作業意思決定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、除雪作業意思決定システムおよび方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
道路凍結は、次の3つの要素およびそれらの相互関係によって発生する。
1.道路表面の温度
2.道路表面の湿気の有無(降雪、降雨、露、霧、除雪作業によってとけた水など)
3.凍結を防止するために散布された融雪剤(塩化物)の濃度
【0003】
また、薄氷(ブラックアイス)は、次の2つの原因により発生する。
1.夜や夜明けに道路表面の温度が低い橋梁のようなところに雨が降って瞬間的な凍結
2.除雪作業を行った後、引き続く降雪または降雨により塩化物の濃度が下がり、再凍結が起こる場合や、夜明けの気温の降下により再凍結
【0004】
このように道路凍結および薄氷(ブラックアイス)の原因を知りながらも、毎年、道路凍結および薄氷によって大型の交通事故が発生する理由として道路表面温度測定の不正確性、道路表面湿気測定の困難性、融雪剤(塩化物)濃度測定の困難性、道路管理者の経験に依存した除雪作業意思決定などが挙げられる。
【0005】
そこで、本出願人の韓国登録特許第10-2380852号は、道路凍結要素をすべて考慮して、これを正確に測定し、これらの相互作用を考慮して道路凍結時点を予測することで除雪作業の遂行の可否、除雪作業の遂行時期、融雪剤の散布量を正確に決定して、除雪作業の経験と関係なく、道路管理者が除雪作業意思を正確且つ迅速に決定することができる除雪作業意思決定システムおよび方法を提示した。
【0006】
しかしながら、本出願人の除雪作業意思決定システムおよび方法は、融雪剤を散布した後に塩分濃度が測定されなくても、路面温度条件と路面湿気条件のみで、凍結危険道路を判断して融雪剤を散布する構造を有していることから、意思決定の正確度が落ちるという問題を有している。従って、本出願人の除雪作業意思決定システムおよび方法もまた依然として改善する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
韓国登録特許第10-2380852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、上述の問題点を解決することができる除雪作業意思決定システムおよび方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するための本発明による除雪作業意思決定システムは、各道路に設置され、各道路の路面温度情報、路面湿気情報、路面塩分濃度情報、路面状態情報をリアルタイムで獲得する情報獲得ユニットと、前記情報獲得ユニットが獲得した各道路の路面温度情報、路面湿気情報、路面塩分濃度情報、路面状態情報が伝達されてリアルタイムでモニタリングする情報モニタリングユニットと、前記情報モニタリングユニットからモニタリングの結果が伝達されて各道路の道路凍結の路面温度条件、路面湿気条件、路面塩分条件、路面状態条件が満たされているか否かによって、融雪剤を散布するか否かおよび融雪剤を再散布するか否かを決定する意思決定ユニットを含み、前記意思決定ユニットは、各道路が道路凍結の路面温度条件と路面湿気条件を満たす場合、各道路に融雪剤の散布を決定し、融雪剤を散布した後の道路凍結の路面塩分濃度条件と路面状態条件に基づいて融雪剤を再散布するか否かを決定し、ここで、前記道路凍結の路面温度条件は路面温度が零下であり、路面湿気条件は路面湿気が発生し、路面塩分濃度条件は融雪剤の塩分濃度が氷点の塩分濃度以下であり、路面状態条件は路面摩擦係数が0.6以下であることを特徴とする。
【0010】
また、前記目的は、各道路の路面温度情報、路面湿気情報、路面塩分濃度情報、路面状態情報をリアルタイムで獲得する第1のステップと、獲得した各道路の路面温度情報、路面湿気情報、路面塩分濃度情報、路面状態情報をリアルタイムでモニタリングする第2のステップと、モニタリングの結果から、各道路の道路凍結の路面温度条件、路面湿気条件、路面塩分条件、路面状態条件が満たされているか否かによって、融雪剤を散布するか否かおよび融雪剤を再散布するか否かを決定し、各道路が道路凍結の路面温度条件と路面湿気条件を満たす場合、各道路に融雪剤の散布を決定し、融雪剤を散布した後の道路凍結の路面塩分濃度条件と路面状態条件に基づいて融雪剤を再散布するか否かを決定する第3のステップと、を含み、ここで、前記道路凍結の路面温度条件は路面温度が零下であり、路面湿気条件は路面湿気が発生し、路面塩分濃度条件は融雪剤の塩分濃度が氷点の塩分濃度以下であり、路面状態条件は路面摩擦力が0.6以下であることを特徴とする、除雪作業意思決定方法によって達成される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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