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公開番号
2025035692
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2023142911
出願日
2023-09-04
発明の名称
分析装置、分析方法、及びプログラム
出願人
日本電信電話株式会社
,
個人
代理人
弁理士法人ITOH
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G06Q
50/10 20120101AFI20250307BHJP(計算;計数)
要約
【課題】人間同士の対話における共通基盤の構築にあたって、作業環境及び作業者に関する各種条件が、共通基盤の構築過程に与える影響を調査して分析するための手法を提供することを目的とする。
【解決手段】対話の参加者の間で共有される知識を含む共通基盤の構築過程に与える影響を分析する分析装置であって、タスクの実行時における前記参加者の対話内容に関するコーパスデータを取得する取得部と、前記コーパスデータから、対話のモダリティ及び前記参加者の社会的関係性に関する組の条件に分類した統計データを出力する統計データ抽出部と、前記統計データをタスク成功パターン又はタスク失敗パターンに分類して分類結果を出力するタスクパターン分類部と、前記分類結果を分析することで当該分類結果を可視化した可視化情報を生成する分析部と、前記可視化情報を出力する出力部と、を有する分析装置である。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
対話の参加者の間で共有される知識を含む共通基盤の構築過程に与える影響を分析する分析装置であって、
タスクの実行時における前記参加者の対話内容に関するコーパスデータを取得する取得部と、
前記コーパスデータから、対話のモダリティ及び前記参加者の社会的関係性に関する組の条件に分類した統計データを出力する統計データ抽出部と、
前記統計データをタスク成功パターン又はタスク失敗パターンに分類して分類結果を出力するタスクパターン分類部と、
前記分類結果を分析することで当該分類結果を可視化した可視化情報を生成する分析部と、
前記可視化情報を出力する出力部と、
を有する分析装置。
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【請求項2】
前記対話のモダリティの条件は音声又は音声付き映像を示す条件であり、前記参加者の社会的関係性の条件は、初対面又は知人を示す条件である、請求項1に記載の分析装置。
【請求項3】
前記タスクパターン分類部は、前記統計データにおける前記タスクの実行時の図形配置画像のデータと前記タスクの成功又は失敗を示すラベルデータとをペアとした機械学習済みの学習モデルを用いて、前記統計データ抽出部から抽出された前記統計データに基づき、前記統計データをタスク成功パターン又はタスク失敗パターンに分類する、請求項2に記載の分析装置。
【請求項4】
前記分析部は、前記タスクとしての共同図形配置課題における任意の2つの図形オブジェクト間で定義されるベクトルの差の距離の総和である図形配置間距離を算出し、前記条件毎に前記共同図形配置課題における操作単位での推移パターン及び時間推移パターンを可視化した前記可視化情報を生成する、請求項3に記載の分析装置。
【請求項5】
前記分析部は、前記タスクパターン分類部による分類結果を分析して、前記参加者のターンテイクのタイミングの比較結果、前記参加者の確認の対話行為を伴う問いかけに対し具体的な返答が行われた対話が生じた割合の比較結果、又は前記問いかけに対する発話内容別の前記参加者の視線の有無を示す統計情報を出力する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の分析装置。
【請求項6】
対話の参加者の間で共有される知識を含む共通基盤の構築過程に与える影響を分析する分析装置が実行する分析方法であって、
前記分析装置は、
タスク実行時における前記参加者の対話内容に関するコーパスデータを取得する取得処理と、
前記コーパスデータから、対話のモダリティ及び前記参加者の社会的関係性に関する組の条件に分類した統計データを出力する統計データ抽出処理と、
前記統計データをタスク成功パターン又はタスク失敗パターンに分類して分類結果を出力するタスクパターン分類処理と、
前記分類結果を分析することで当該分類結果を可視化した可視化情報を生成する分析処理と、
前記可視化情報を出力する出力処理と、
を実行する分析方法。
【請求項7】
コンピュータに、請求項6に記載の方法を実行させるプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、対話システムを用いた対話の参加者の間で共有される知識を含む情報である共通基盤の構築状況を可視化及び時系列に分析する技術に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、対話システムにおいて、人間はスマートスピーカ等のコンピュータと対話を行い、種々の情報を得たり、要望を満たしたりすることができる。また、Ai対話型接客システム等の所定のタスクを達成する対話システムだけではなく、日常会話(雑談対話)を行うぬいぐるみ型ロボット等の対話システムも存在する。これらによって、人間は精神的な安定を得たり、承認欲を満たしたり、信頼関係を築いたりすることができる。対話システムの類型については非特許文献1に記載されている。
【0003】
また、非特許文献2では、近年の大規模言語モデルを用いても、長期のやり取りが困難な旨が書かれており、ユーザの満足度が低いという問題がある。この問題を解決するための手段として、共通基盤と呼ばれる情報を対話システムに持たせる方法がある。「共通基盤」は、対話において、対話の参加者の間で共有される知識及び信念などの情報を示し、「相互信念」と呼ばれる場合もある。コンピュータが対話内容を処理するためには、コンピュータによって扱われる共通基盤は重要な概念の一つとされて来たが、非特許文献3には、共通基盤が構築される過程を分析した研究は少ない旨が開示されている。
【0004】
また、非特許文献4には、共通基盤を構築するための試みとして、2名の作業者が課題を達成するテキストチャットを収集し、これを分析した研究内容が開示されている。非特許文献5には、同じく2名の作業者が課題を達成する過程を動画データとして収集及び分析した研究内容が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
「自然言語処理シリーズ7 対話システム」,奥村学 監修,中野幹生,駒谷和範,船越孝太郎,中野有紀子 共著 発行2015.2.13
Sparks of Artificial General Intelligence: Early experiments with GPT-4 <https://arxiv.org/abs/2303.12712>
「対話システムにおける基盤化処理」,中野幹生, 言語・音声理解と対話処理研究会SIG-SLUD-B901-01, 2019.
「共同図形配置課題における対話の共通基盤構築過程の分析」,光田航,東中竜一郎,大賀悠平,杵渕哲也, 言語処理学会 第27回年次大会発表論文集(NLP2021),2021.3
Furuya, Yuki, Saito, Koki, Ogura, Kosuke, Mitsuda, Koh, Higashinaka, Ryuichiro and Takashio, Kazunori, Dialogue Corpus Construction Considering Modality and Social Relationships in Building Common Ground, Language Resources and Evaluation Conference (LREC2022), 2022.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ロボットやバーチャルエージェントが人と自然に対話するためには、ユーザとの共通基盤を構築することが不可欠である。人間同士の対話における共通基盤の構築過程の詳細を分析した事例は少なく、作業環境及び作業者に関する各種条件が共通基盤の構築過程に与える影響を調査して分析する手法は確立されていない。
【0007】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであって、人間同士の対話における共通基盤の構築にあたって、作業環境及び作業者に関する各種条件が、共通基盤の構築過程に与える影響を調査して分析するための手法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、対話の参加者の間で共有される知識を含む共通基盤の構築過程に与える影響を分析する分析装置であって、タスクの実行時における前記参加者の対話内容に関するコーパスデータを取得する取得部と、前記コーパスデータから、対話のモダリティ及び前記参加者の社会的関係性に関する組の条件に分類した統計データを出力する統計データ抽出部と、前記統計データをタスク成功パターン又はタスク失敗パターンに分類して分類結果を出力するタスクパターン分類部と、前記分類結果を分析することで当該分類結果を可視化した可視化情報を生成する分析部と、前記可視化情報を出力する出力部と、を有する分析装置である。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本発明によれば、人間同士の対話における共通基盤の構築にあたって、作業環境及び作業者に関する各種条件が共通基盤の構築過程に与える影響を調査して分析するための手法を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る分析装置の機能構成図である。
共同図形配置課題に用いたタスクツール示す図である
コーパスデータの一部であり、任意の対話における共同図形配置のコーパスデータの一例を示す図である。
共同図形配置のコーパスデータにおける対話例(発話例)部分を示す図である。
コーパスデータの一部により生成され、図形オブジェクトの操作と発話に関するデータを示す図である。
コーパスデータの一部により生成され、4条件毎に、7種類のタスクパターンの分類結果を示す図である。
可視化情報の一例であり、4条件におけるタスク成功パターンの図形配置間距離の平均値を示す図である。
可視化情報の一例であり、4条件におけるタスク失敗パターンの図形配置間距離の平均値を示す図である。
統計情報の一例である非言語行動の分析結果を示し、モダリティ及び社会的関係性を考慮した4条件毎のターンテイクのタイミングの比較結果を示す図である。
統計情報の一例である言語行動の分析結果を示し、確認の対話行為を伴う問いかけに対し具体的な返答が行われた対話が生じた割合の比較結果を示す図である。
統計情報の一例である非言語行動の分析結果を示し、問いかけに対する発話内容別の視線の有無を示す図である。
実施形態に係る分析装置の電気的なハードウェア構成図である。
実施形態に係る分析装置の処理又は動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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