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公開番号2025035229
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142144
出願日2023-09-01
発明の名称金属表面洗浄剤、塗装体、金属表面洗浄方法及び塗装体の製造方法
出願人株式会社日立製作所
代理人青稜弁理士法人
主分類C23G 5/024 20060101AFI20250306BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】金属表面との密着性に優れた金属表面洗浄剤を提供する。
【解決手段】油分を溶解する炭化水素化合物と、金属を溶解する有機酸水溶液と、炭化水素化合物と有機酸水溶液を混和するための両親媒性溶剤とを有する金属表面洗浄剤。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
金属の表面を洗浄するための金属表面洗浄剤であって、
油分を溶解する炭化水素化合物と、
前記金属を溶解する有機酸水溶液と、
前記炭化水素化合物と有機酸水溶液を混和するための両親媒性溶剤と、
を有することを特徴とする金属表面洗浄剤。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記炭化水素化合物、前記有機酸水溶液及び前記両親媒性溶剤は、それぞれ揮発性であることを特徴とする請求項1に記載の金属表面洗浄溶剤。
【請求項3】
前記炭化水素化合物は、
炭素数5以上20以下の化合物である脂肪族、脂環族及び芳香族のいずれか一つからなることを特徴とする請求項2に記載の金属表面洗浄溶剤。
【請求項4】
前記有機酸水溶液は、
炭素数1以上で1官能基以上のカルボキシル基を有する化合物である有機酸からなり、前記有機酸の濃度が1~100質量%であることを特徴とする請求項2に記載の金属表面洗浄溶剤。
【請求項5】
前記両親媒性溶剤は、
前記炭化水素化合物と前記有機酸水溶液に溶解する溶剤炭素数1以上で1官能基以上の水酸基を有することを特徴とする請求項2に記載の金属表面洗浄溶剤。
【請求項6】
前記金属表面洗浄剤は、
40~95質量%の前記炭化水素化合物と、
1~30質量%の前記有機酸水溶液と、
2~60質量%の前記両親媒性溶剤と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の金属表面洗浄溶剤。
【請求項7】
金属の表面に塗装が施された塗装部を有する塗装体であって、
前記塗装部は、
金属表面洗浄剤により前記表面が洗浄された金属構造物と、
前記金属表面洗浄剤によって洗浄された洗浄面上に設けられた塗装膜と、
を有し、
前記金属表面洗浄剤は、
油分を溶解する炭化水素化合物と、
前記金属を溶解する有機酸水溶液と、
前記炭化水素化合物と有機酸水溶液を混和するための両親媒性溶剤と、
を有することを特徴とする塗装体。
【請求項8】
前記炭化水素化合物、前記有機酸水溶液及び前記両親媒性溶剤は、それぞれ揮発性であることを特徴とする請求項7に記載の塗装体。
【請求項9】
前記金属構造物の前記洗浄面と前記塗装膜との間に表面処理層が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の塗装体。
【請求項10】
前記塗装部を有する塗装体は、鉄道車両であることを特徴とする請求項7に記載の塗装体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属表面洗浄剤、塗装体、金属表面洗浄方法及び塗装体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
建築物や移動体をはじめとする構造物の多くには、意匠性の付与や保護などを目的に塗装が施されている。特に鉄道車両や自動車等の移動体においては、美観の付与や空力抵抗の低減するために、塗膜表面を平滑にする必要がある。このような塗装を行う前に被塗面を処理することが一般的に行われている。例えば、金属に対しては、ブラストや研磨などの物理的処理、リン酸処理やジルコニウム処理等が行われているが、これらの処理前後には脱脂や表面付着異物の除去を目的とした洗浄が必要である。
【0003】
これらの表面処理技術によれば、物理的方法ではブラストに用いる粉体や研磨くずが被塗面に残って塗装膜の剥離等の不具合を引き起こしたり、化成処理では洗浄槽、処理槽、リンス槽などの複数の槽を準備する必要があったりする。特に鉄道車両のような大型製品においては大型槽が必要であり大量の廃液が生ずる。
【0004】
また、これらの表面処理の前後では脱脂や表面付着異物の除去のための表面洗浄を行う必要があるが、その方法として有機溶剤を用いた除去組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、アルミニウム表面の変色を引き起こすことなく汚れおよび染みを除去する効果が期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-031716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したような従来の技術を用いて被塗面である金属の表面洗浄を行う場合、脱脂だけでなく表面付着異物を除去することが重要となる。表面洗浄剤で表面に付着している油分や異物が除去できない場合、その後の塗装膜と金属表面が密着せず塗装の剥離が発生する。
【0007】
本発明の目的は、金属表面との密着性に優れた金属表面洗浄剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様の金属表面洗浄剤は、金属の表面を洗浄するための金属表面洗浄剤であって、油分を溶解する炭化水素化合物と、前記金属を溶解する有機酸水溶液と、前記炭化水素化合物と有機酸水溶液を混和するための両親媒性溶剤とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、金属表面との密着性に優れた金属表面洗浄剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態を示す塗装膜の概略的断面図である。
本発明の他の実施形態を示す塗装膜の概略的断面図である。
塗装部を有する車両を示す図である。
表1-1を示す図である。
表1-2を示す図である。
表1-3を示す図である。
表2を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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