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公開番号2025035189
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142075
出願日2023-09-01
発明の名称転がり軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16C 41/00 20060101AFI20250306BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】コストアップを抑制しつつ組付け時の作業性を改善する。
【解決手段】外方部材1及び内方部材2と、外方部材1の内径面と内方部材2の外径面との間の環状空間に周方向に沿って配置される複数の転動体3と、外方部材1及び内方部材2の一方に設けられた周方向の係止部11及び他方に設けられた周方向の摺接部12と、係止部11及び摺接部12に当接して外方部材1と内方部材2との間を電気的に接続する止め輪20とを備え、止め輪20は導電性を有するとともに弾性変形可能であり、摺接部12に対してアキシアル方向に締め代aをもって接触している転がり軸受とした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外方部材(1)及び内方部材(2)と、
前記外方部材(1)の内径面と前記内方部材(2)の外径面との間の環状空間に周方向に沿って配置される複数の転動体(3)と、
前記外方部材(1)及び前記内方部材(2)の一方に設けられた周方向の係止部(11)及び他方に設けられた周方向の摺接部(12)と、
前記係止部(11)及び前記摺接部(12)に当接して前記外方部材(1)と前記内方部材(2)との間を電気的に接続する止め輪(20)と、を備え、
前記止め輪(20)は導電性を有するとともに弾性変形可能であり、前記摺接部(12)に対してアキシアル方向に締め代(a)をもって接触している転がり軸受。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記外方部材(1)及び前記内方部材(2)の一方は固定側の軌道輪、他方は回転側の軌道輪であり、前記止め輪(20)は前記回転側の軌道輪に対してのみアキシアル方向に締め代(a)をもって接触している請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項3】
前記止め輪(20)は、前記係止部(11)へ係止される第一部分(21)と、前記摺接部(12)へ摺接する第二部分(22)が周方向に沿って交互に配置されている請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項4】
前記外方部材(1)及び前記内方部材(2)の一方は固定側の軌道輪、他方は回転側の軌道輪であり、前記止め輪(20)は前記回転側の軌道輪に対して軸回り相対回転可能である請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項5】
前記止め輪(20)は、無端状のリング状部材である請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項6】
前記止め輪(20)は、その表面に導電性を有する素材からなる表層部を備えている請求項1に記載の転がり軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、電食を防止する機能を備えた転がり軸受に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、電気自動車のモータや鉄道車両の主電動機等、電気を帯びる構造体付近に適用される転がり軸受として、電気絶縁性を有した耐電食転がり軸受が提案されている。耐電食転がり軸受は、電気的に外部に通じる軌道輪から転動体に電流が流れる状態である場合に、軌道輪等の金属製部品に電食現象が起こることを防止するものである。
【0003】
耐電食転がり軸受として、例えば、特許文献1,2に記載の転がり軸受がある。この転がり軸受は、転動体を設置した軸受内部空間に導電性グリースを充填して、その導電性グリースを通じて内外の軌道輪間を導通させている。また、特許文献3に記載の転がり軸受は、一方の軌道輪に固定したシール部材に導電性の細線を埋設し、その細線の先端をシール部材から突出させて対側の軌道輪に摺接させている。さらに、特許文献4に記載の転がり軸受は、シール部材よりも軸受の軸心方向外側に内外の軌道輪間を導通させる通電部材を備え、通電部材はブラシを介して対側の軌道輪に摺接している。
【0004】
また、特許文献5に記載の転がり軸受は、内外の軌道輪のいずれか一方の周面にC字状の金属製ワイヤが嵌合され、他方の周面には、そのワイヤの両端部が折り曲げられた折曲部がそれぞれ摺接して、内外の軌道輪間を導通させている。さらに、特許文献6に記載の転がり軸受は、内外の軌道輪間に螺旋状のばねを配置し、そのばねに外輪の内周面に弾力をもって当接する外周部と、内輪の外周面に弾力をもって当接する内周部を設定して、内外の軌道輪間を導通させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-102200号公報
特開2010-261522号公報
特開2008-286331号公報
特開2019-86152号公報
特開平11-218143号公報
特開平2-110717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1,2では導電性グリースを用いていることから、グリース寿命が短くなるという問題がある。また、特許文献3,4では、シール部材に導電性の細線を埋設し、あるいは、ブラシを備えた通電部材を配置するなど、軸受構造が複雑になりコスト高であるという問題がある。
【0007】
特許文献5,6では、C字状又は螺旋状の線材を使用しているため、比較的安価である。しかし、線材と軌道輪とがラジアル接触のため、線材の内径部と外径部の両方を変形させて軸受に取り付ける必要がある点で、作業性に問題がある。また、線材の端部が開放されている(形状が環状に閉じていない)ため、その線材の端部が他の部材、例えば、止め輪が絡む等、組付け時の作業性に問題がある。
【0008】
そこで、この発明の課題は、コストアップを抑制しつつ組付け時の作業性を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、この発明は、外方部材及び内方部材と、前記外方部材の内径面と前記内方部材の外径面との間の環状空間に周方向に沿って配置される複数の転動体と、前記外方部材及び前記内方部材の一方に設けられた周方向の係止部及び他方に設けられた周方向の摺接部と、前記係止部及び前記摺接部に当接して前記外方部材と前記内方部材との間を電気的に接続する止め輪とを備え、前記止め輪は導電性を有するとともに弾性変形可能であり、前記摺接部に対してアキシアル方向に締め代をもって接触している転がり軸受とした(構成1)。
【0010】
構成1において、前記外方部材及び前記内方部材の一方は固定側の軌道輪、他方は回転側の軌道輪であり、前記止め輪は前記回転側の軌道輪に対してのみアキシアル方向に締め代をもって接触している構成を採用できる(構成2)。
(【0011】以降は省略されています)

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