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公開番号2025032928
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-12
出願番号2023138457
出願日2023-08-28
発明の名称車輪用軸受装置
出願人NTN株式会社
代理人弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類F16C 33/78 20060101AFI20250305BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】センサによる磁気エンコーダの読み取りを維持した状態で磁気エンコーダの極数を増加可能な車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】車輪用軸受装置1のインナー側密封装置10は、外輪2に固定される芯金11、および芯金11に接合される弾性部材12を有するシール部材13と、内輪4の外周に嵌合される外嵌部141と、外嵌部141から外径側へ延びる円環部142とを有するスリンガ14と、スリンガ14の円環部142に接合される磁気エンコーダ15とを備え、円環部142は、軸方向において外輪2のインナー側端面2hと対向しており、磁気エンコーダ15の外径端151aは、外輪2の内周である開口部よりも外径側、かつ外輪2の外周面2iよりも内径側に位置する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
外周に前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向一側の開口端を塞ぐ密封装置と、を備える車輪用軸受装置であって、
前記密封装置は、
前記外方部材に固定される芯金、および前記芯金に接合される弾性部材を有するシール部材と、
前記内方部材の外周に嵌合される外嵌部と、前記外嵌部から外径側へ延びる円環部とを有するスリンガと、
前記スリンガの前記円環部に接合される磁気エンコーダと、を備え、
前記円環部は、軸方向において前記外方部材の軸方向一側端面と対向しており、
前記磁気エンコーダの外径端は、前記外方部材の内周である一側の開口部よりも外径側、かつ前記外方部材の外径よりも内径側に位置する車輪用軸受装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記弾性部材は、前記芯金から前記円環部側へ向けて延びるシールリップを有し、
前記シールリップは、軸方向において最も前記円環部の近くに位置するリップ部を有し、
前記磁気エンコーダのセンサによる読み取り位置は、最も外径側に位置する前記シールリップの前記リップ部よりも外径側に位置する請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項3】
前記読み取り位置は、前記外方部材の内周である一側の開口部よりも外径側に位置する請求項2に記載の車輪用軸受装置。
【請求項4】
前記弾性部材が有する、前記芯金から前記円環部側へ向けて延びるシールリップは、1枚である請求項2または請求項3に記載の車輪用軸受装置。
【請求項5】
前記スリンガは、前記円環部の外径側端部から軸方向他側へ延び、径方向から見て前記外輪と重なる補強部を有する請求項1~請求項3の何れか一項に記載の車輪用軸受装置。
【請求項6】
前記スリンガは、前記円環部の外径側端部から軸方向他側へ延び、径方向から見て前記外輪と重なる外周部を有し、
前記磁気エンコーダは、前記スリンガにおける前記外周部の外周面に接合されている請求項1~請求項3の何れか一項に記載の車輪用軸受装置。
【請求項7】
前記外輪は、前記磁気エンコーダの外径端よりも外径側において、前記軸方向一側端面よりも軸方向一側へ延び、径方向から見て前記磁気エンコーダと重なる被覆部を有する請求項1~請求項3の何れか一項に記載の車輪用軸受装置。
【請求項8】
前記外輪の外周に嵌合される嵌合部と、前記磁気エンコーダの軸方向一側において前記外嵌部から内径側へ延び、前記磁気エンコーダを覆う保護板部とを有する保護カバーを備える請求項1~請求項3の何れか一項に記載の車輪用軸受装置。
【請求項9】
前記磁気エンコーダと前記保護板部との軸方向における隙間は、0.1mm~0.8mmである請求項8に記載の車輪用軸受装置。
【請求項10】
前記ハブ輪は、軸方向に貫通する貫通孔を有し、
前記ハブ輪の前記貫通孔に嵌合可能なステム部と、前記内方部材に軸方向一側から当接する当接部とを有する等速自在継手を備え、
前記保護カバーは、前記保護板部の内径側端部から軸方向一側へ延び、前記当接部の外周面と隙間をもって対向する鍔部を有する請求項8に記載の車輪用軸受装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車輪用軸受装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、軽自動車から大型SUVまでの自動車等の車両の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。車輪用軸受装置には、外方部材と内方部材とによって形成された環状空間の開口端を塞ぎ、泥水等の異物の入り込みを防止する密閉装置が設けられている。この場合、外方部材と内方部材との環状空間のインナー側の開口端を塞ぐインナー側密封装置としては、例えば磁気エンコーダを備えたパックシールが用いられる。
【0003】
パックシールに備えられる磁気エンコーダは、例えば特許文献1に開示されるように、NBR等のゴム内にフェライト等の強磁性材料の粉末を混入して着磁することにより構成されている。磁気エンコーダに対する着磁は、S極とN極とが回転方向に交互に且つ等間隔で配置されるように行われている。
【0004】
このような磁気エンコーダを備えたパックシールを車輪用軸受装置のインナー側密封装置として用いた場合、磁気エンコーダの極数は、一般的にS極が48極、N極が48極の合計96極となるのが最大である。
【0005】
例えば車両を自動運転する際には、磁気エンコーダにより検出されるタイヤの回転情報を基に車両の位置情報が算出されるため、磁気エンコーダの極数を増加させて、1極当たりの車両の走行距離を短くすることが、算出する車両の位置情報の精度を向上するうえで好ましい。
【0006】
一方、電気自動車は、走行距離を延ばすために多くの電池を搭載するとともに、電池の配置、車両重量配分、運動性能、減速時におけるエネルギーの回生、および荷室スペースの容量確保等の観点から、専用のプラットフォームを採用することが増加している。また、電気自動車の駆動方式としては、後輪駆動(RR)や4輪駆動(4WD)が多く用いられている。このような電気自動車には、コストや成熟度の関係から、従来から内燃機関車に用いられてきたものと同様の車輪用軸受装置が採用される場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平6-281018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、車輪用軸受装置におけるインナー側密封装置は、外方部材と内方部材との間に配置されており、インナー側密封装置に設けられる磁気エンコーダも外方部材と内方部材との間に位置していたため、磁気エンコーダの極数を増加させると、1極当たりの周方向の寸法が小さくなって各極の磁力が低下し、センサによる磁気エンコーダの読み取りが困難となるおそれがある。
【0009】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、外方部材と内方部材との間におけるインナー側密封装置の装着スペースを変えることなく磁気エンコーダの外径を増大させて、センサによる磁気エンコーダの読み取りを維持した状態で磁気エンコーダの極数を増加することが可能な車輪用軸受装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
即ち、車輪用軸受装置は、内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、外周に前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向一側の開口端を塞ぐ密封装置と、を備える車輪用軸受装置であって、前記密封装置は、前記外方部材に固定される芯金、および前記芯金に接合される弾性部材を有するシール部材と、前記内方部材の外周に嵌合される外嵌部と、前記外嵌部から外径側へ延びる円環部とを有するスリンガと、前記スリンガの前記円環部に接合される磁気エンコーダと、を備え、前記円環部は、軸方向において前記外方部材の軸方向一側端面と対向しており、前記磁気エンコーダの外径端は、前記外方部材の内周である一側の開口部よりも外径側、かつ前記外方部材の外径よりも内径側に位置する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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