TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025034449
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140838
出願日2023-08-31
発明の名称浴室機器システム
出願人TOTO株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02H 3/08 20060101AFI20250306BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電源ボックスでの検知により複数の浴室関連機器の各々に対する柔軟な制御を可能にすること。
【解決手段】実施形態に係る浴室機器システムは、複数の浴室関連機器と、動作用電源部及び過電流保護部を有する電源ボックスと、を備え、前記複数の浴室関連機器の各々は、前記電源ボックスから供給される前記動作電力を制御する複数の電力制御部を有し、前記過電流保護部は、前記複数の電力制御部の各々に流れる電流を検知する検知部と、前記検知部による検知結果に基づき前記複数の電力制御部に流れる電流を監視する電流監視遮断部とを有し、前記電流監視遮断部は、前記複数の浴室関連機器の各々の故障が予兆される電流値である予兆監視用電流値を記憶する記憶部を有し、前記検知部による検知結果が前記予兆監視用電流値の範囲外の電流値である場合に、前記予兆監視用電流値に対応する浴室関連機器の電力制御部に通電を遮断する信号を送信する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
複数の浴室関連機器と、
住宅に設けられる分電盤を介して供給される交流電力から前記複数の浴室関連機器を動作させるための動作電力を生成する動作用電源部、及び過電流保護部を有する電源ボックスと、
を備え、
前記複数の浴室関連機器の各々は、
前記電源ボックスから供給される前記動作電力を制御する複数の電力制御部を有し、
前記過電流保護部は、
前記複数の電力制御部の各々に流れる電流を検知する検知部と、前記検知部による検知結果に基づき前記複数の電力制御部に流れる電流を監視し、前記複数の電力制御部の各々に電力の通電または通電の遮断を指示する信号を送信する電流監視遮断部とを有し、
前記電流監視遮断部は、
前記複数の浴室関連機器の各々の故障が予兆される電流値である予兆監視用電流値を記憶する記憶部を有し、
前記検知部による検知結果が前記予兆監視用電流値の範囲外の電流値である場合に、前記予兆監視用電流値に対応する浴室関連機器の電力制御部に通電を遮断する信号を送信する
ことを特徴とする浴室機器システム。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記電流監視遮断部は、
前記検知部により前記複数の電力制御部各々に流れる電流を順次検知した検知結果を取得する監視モードを有し、
前記監視モードにおける前記検知部による検知結果が前記予兆監視用電流値の範囲外の電流値である場合に、前記電力制御部に通電を遮断する信号を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の浴室機器システム。
【請求項3】
前記電源ボックスと前記複数の浴室関連機器との間に配置される通信ボックス、
を備え、
前記複数の浴室関連機器の各々は、
前記電力制御部と接続された通信部を有し、
前記電流監視遮断部は、
前記検知部による検知結果が前記予兆監視用電流値の範囲外の電流である場合に、前記通信ボックスおよび前記通信部を介して、前記電力制御部に通電を遮断する信号を送信する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の浴室機器システム。
【請求項4】
前記浴室機器システムに関する操作を受け付けるリモコン、
を備え、
前記電流監視遮断部は、
前記複数の浴室関連機器のいずれかの通電が遮断された場合、前記リモコンの表示部に通電を遮断された浴室関連機器を表示させる信号を前記リモコンに送信する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の浴室機器システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、浴室機器システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、浴室ユニットの天井裏に、漏電遮断器を有する電源ボックスを配置する浴室機器システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、このような浴室機器システムでは、複数の浴室関連機器への通電をそれぞれ遮断可能な複数の過電流保護装置を設け、複数の過電流保護装置の各々における電力の検知に応じて、過電流が流れた機器以外の機器の動作停止を抑制する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-158735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の従来技術は、改善の余地がある。例えば、上述の従来技術では、電源ボックスから電力が供給される複数の浴室関連機器のうち、どの浴室関連機器に過電流が流れたか等の異常を特定するために浴室関連機器ごとに過電流保護装置が必要となる。また、例えば、上述の従来技術では、浴室関連機器に過電流が流れる等の異常(故障)が発生しないと、浴室関連機器の異常に関する兆候を認識できないという課題もあった。このように、上述の従来技術では、システム構成の点で改善の余地があり、電源ボックスでの検知により複数の浴室関連機器の各々に対する柔軟な制御を可能にすることが望まれている。
【0005】
実施形態の一態様は、電源ボックスでの検知により複数の浴室関連機器の各々に対する柔軟な制御を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る浴室機器システムは、複数の浴室関連機器と、住宅に設けられる分電盤を介して供給される交流電力から前記複数の浴室関連機器を動作させるための動作電力を生成する動作用電源部、及び過電流保護部を有する電源ボックスと、を備え、前記複数の浴室関連機器の各々は、前記電源ボックスから供給される前記動作電力を制御する複数の電力制御部を有し、前記過電流保護部は、前記複数の電力制御部の各々に流れる電流を検知する検知部と、前記検知部による検知結果に基づき前記複数の電力制御部に流れる電流を監視し、前記複数の電力制御部の各々に電力の通電または通電の遮断を指示する信号を送信する電流監視遮断部とを有し、前記電流監視遮断部は、前記複数の浴室関連機器の各々の故障が予兆される電流値である予兆監視用電流値を記憶する記憶部を有し、前記検知部による検知結果が前記予兆監視用電流値の範囲外の電流値である場合に、前記予兆監視用電流値に対応する浴室関連機器の電力制御部に通電を遮断する信号を送信する。
【0007】
実施形態の一態様に係る浴室機器システムによれば、複数の浴室関連機器に流れる電流を監視し流れる電流に応じて、複数の浴室関連機器の各々に電力の供給を制御する信号を送信する。例えば、浴室機器システムは、複数の機器、リモコン、通信装置を動かすための電流を監視し、記憶部に記憶された浴室関連機器の各々の故障が予兆される所定の電流範囲と比較を行う。これにより、浴室機器システムは、故障した電力制御部箇所を特定し、特定の電力制御部の通電を遮断することで、浴室関連機器が故障する前に、早期の修理・復旧、及び故障個所の判断が可能となる。また、浴室機器システムは、事前に故障が予兆される部位の通電を遮断することで、他への拡大被害も防止することができるため、流れる電流に異常のない電力制御部への通電は遮断されることがなく、異常のない電力制御部から電力供給される機器は、そのまま使い続けることが可能となる。このように、浴室機器システムは、例えば、機器のいずれかの電力を供給する動作用電源部に故障が予兆される範囲外の電流が流れ、その機器への通電が遮断されても、通信装置への通電は遮断されないようにすることが可能である。これにより、浴室機器システムでは、例えばユーザが住宅の外に居ながら機器の故障を把握することが可能になり、故障に対する対処を早く行うことができ、帰宅しても入浴できないといった事態の発生を抑制することできる。したがって、浴室機器システムは、電源ボックスでの検知により複数の浴室関連機器の各々に対する柔軟な制御を可能にすることができる。
【0008】
例えば、従来の浴室機器システムでは、各機器の制御部毎に保護機構を設けて、機器のいずれか1つに過電流が流れた場合でも、電源ボックスの保護機構より先に、制御部の保護を動作させ浴室機器システム全体が停止する。これにより、従来の浴室機器システムでは、電源ボックスから電力が供給される機器のいずれか1つに過電流が流れた場合に、全ての機器に対し電力の供給が停止され、全ての機器が動作停止することを抑制する。
【0009】
しかしながら、従来の浴室機器システムでは、過電流が流れた箇所を特定することができず、修理の際に天井裏に配置している機能部なのか、浴室空間に配置している機能部なのかを特定するのに時間を要してしまい復旧までに時間を要する場合がある。また、従来の浴室機器システムでは、機器の保護機構の閾値以下で過電流が流れている場合は、過電流が流れている機器の動作が不安定な状態になることや、他機器との同時動作時に電源の定格以上の電流が流れることで電源に負荷がかかる場合があり、電源の故障の際は、全ての機器が動作停止してしまう場合がある。一方で、実施形態の一態様に係る浴室機器システムは、上述した処理により、過電流での故障に対して短期間での修理・復旧を可能とし、ユーザがより安心して使用可能な浴室機器システムを提供することが可能することができる。
【0010】
実施形態の一態様に係る浴室機器システムにおいて、前記電流監視遮断部は、前記検知部により前記複数の電力制御部各々に流れる電流を順次検知した検知結果を取得する監視モードを有し、前記監視モードにおける前記検知部による検知結果が前記予兆監視用電流値の範囲外の電流値である場合に、前記電力制御部に通電を遮断する信号を送信する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

TOTO株式会社
部材
今日
TOTO株式会社
部材
1日前
TOTO株式会社
部材
21日前
TOTO株式会社
部材
今日
TOTO株式会社
浴槽装置
7日前
TOTO株式会社
吐水装置
1日前
TOTO株式会社
構造部材
1日前
TOTO株式会社
吐水装置
1日前
TOTO株式会社
構造部材
2日前
TOTO株式会社
構造部材
2日前
TOTO株式会社
浴槽装置
7日前
TOTO株式会社
浴槽装置
7日前
TOTO株式会社
浴槽装置
7日前
TOTO株式会社
便座装置
1日前
TOTO株式会社
浴槽装置
7日前
TOTO株式会社
浴槽装置
7日前
TOTO株式会社
浴槽装置
7日前
TOTO株式会社
水栓装置
15日前
TOTO株式会社
衛生陶器
21日前
TOTO株式会社
洗い場床
21日前
TOTO株式会社
便座装置
1日前
TOTO株式会社
構造部材
2日前
TOTO株式会社
便座装置
1日前
TOTO株式会社
吐水装置
1日前
TOTO株式会社
便座装置
1日前
TOTO株式会社
構造部材
1日前
TOTO株式会社
便座装置
1日前
TOTO株式会社
便座装置
1日前
TOTO株式会社
水洗大便器
1日前
TOTO株式会社
水洗大便器
1日前
TOTO株式会社
水洗大便器
1日前
TOTO株式会社
水洗大便器
今日
TOTO株式会社
水洗大便器
29日前
TOTO株式会社
水洗大便器
29日前
TOTO株式会社
水洗大便器
29日前
TOTO株式会社
水洗大便器
29日前
続きを見る