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公開番号2025033879
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139891
出願日2023-08-30
発明の名称洗浄水タンク装置
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E03D 1/24 20060101AFI20250306BHJP(上水;下水)
要約【課題】発電機により十分な発電量を得ながら、ローシルエット化することができる洗浄水タンク装置を提供する。
【解決手段】本発明は洗浄水タンク装置(1)であって、排水口(18a)が形成された貯水タンク(18)と、供給された洗浄水の水流により電力を生成する発電機(44)と、排水ユニット(22)、及び給水ユニット(20)、を有し、排水ユニットは、排水口を開閉する排水弁(38)と、オーバーフロー管(42)と、を備え、給水ユニットは、発電機によって生成された電力により作動し、洗浄水の給水、停止を行う電磁弁(26)と、貯水タンク内の洗浄水の水位を検出する水位検出部(30)と、この水位検出部によって検出された水位に基づいて電磁弁を制御する給水制御装置(34)と、を備え、発電機、排水ユニット、及び給水ユニットは、上面視において重ならない位置に配置されていることを特徴としている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
自己の発電した電力を使用して、水洗便器への洗浄水の供給を行う洗浄水タンク装置であって、
上記水洗便器に供給すべき洗浄水を貯留すると共に、貯留した洗浄水を上記水洗便器へ排出するための排水口が形成された貯水タンクと、
この貯水タンクの中に配置され、供給された洗浄水の水流により電力を生成する発電機と、
上記貯水タンクの中に配置された排水ユニット、及び給水ユニット、を有し、
上記排水ユニットは、上記貯水タンクの上記排水口を開閉し、上記水洗便器への洗浄水の供給、停止を行う排水弁と、上記貯水タンク内の水位が所定の水位を超えると、上記貯水タンク内の洗浄水を上記水洗便器へ排出するオーバーフロー管と、を備え、
上記給水ユニットは、上記発電機によって生成された電力により作動し、上記貯水タンク内への洗浄水の給水、停止を行う電磁弁と、上記貯水タンク内の洗浄水の水位を検出する水位検出部と、この水位検出部によって検出された水位に基づいて上記電磁弁を制御する給水制御装置と、を備え、
上記発電機、上記排水ユニット、及び上記給水ユニットは、上面視において重ならない位置に配置されていることを特徴とする洗浄水タンク装置。
続きを表示（約 910 文字）【請求項２】
上記排水ユニットは、さらに、供給された洗浄水の給水圧に基づいて、上記排水弁を駆動する排水弁水圧駆動部を備え、上記給水ユニットは、さらに、上記排水弁水圧駆動部に洗浄水を供給する給水路に設けられ、上記排水弁水圧駆動部からの洗浄水の逆流を防止するバキュームブレーカを備えている請求項１記載の洗浄水タンク装置。
【請求項３】
上記発電機は、上記排水弁水圧駆動部の下流側に設けられ、上記排水弁水圧駆動部から流出した洗浄水により電力を生成するように構成され、上記発電機から流出した洗浄水は上記貯水タンク内に流入する請求項２記載の洗浄水タンク装置。
【請求項４】
上記発電機は、上面視において、上記貯水タンクを前後方向に分ける前後中心線の一方の側に配置され、上記排水ユニットの上記オーバーフロー管は、上記前後中心線の他方の側に配置されている請求項１乃至３の何れか１項に記載の洗浄水タンク装置。
【請求項５】
上記発電機は、上面視において、上記貯水タンクを左右方向に分ける左右中心線の一方の側に配置され、上記排水ユニットの上記オーバーフロー管は、上記左右中心線の他方の側に配置されている請求項１乃至３の何れか１項に記載の洗浄水タンク装置。
【請求項６】
上記発電機は、上面視において、上記貯水タンクを前後方向に分ける前後中心線の一方の側に配置され、上記給水ユニットの上記水位検出部は、上記前後中心線の他方の側に配置されている請求項１乃至３の何れか１項に記載の洗浄水タンク装置。
【請求項７】
上記給水ユニットの上記水位検出部は、上記貯水タンクの水位に連動して上下に移動するフロートを備えている請求項１乃至３の何れか１項に記載の洗浄水タンク装置。
【請求項８】
上記排水ユニットの上記オーバーフロー管、及び上記給水ユニットの上記水位検出部は、上面視において、上記貯水タンクを前後方向に分ける前後中心線の一方の側に配置され、上記発電機は、上記前後中心線の他方の側に配置されている請求項１乃至３の何れか１項に記載の洗浄水タンク装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗浄水タンク装置に関し、特に、自己の発電した電力を使用して、水洗便器への洗浄水の供給を行う洗浄水タンク装置に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
特開２０２１－７５９９８号公報（特許文献１）には、洗浄水タンク装置が記載されている。この洗浄水タンク装置においては、貯水タンク内に発電機が配置されており、供給された洗浄水の水流により電力が生成される。そして、この発電機により生成された電力により、電磁弁が作動され、これに基づいて貯水タンクの排水弁が開弁されて水洗便器が洗浄される。このように、特許文献１記載の洗浄水タンク装置においては、発電機により生成された電力により電磁弁を作動させ、これにより便器洗浄を実行している。このため、電源の確保できないトイレ室にも、電気的に便器洗浄を実行する水洗便器を設置することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－７５９９８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１記載の洗浄水タンク装置においては、貯水タンクの排水口から立ち上がるオーバーフロー管の上方に発電機が取り付けられているため、洗浄水タンク装置をローシルエット化することが困難であるという問題がある。即ち、特許文献１記載の洗浄水タンク装置のように発電機を配置した場合、発電機を貯水タンク内の比較的高い位置に配置する必要があり、洗浄水タンク装置全体の高さが高くなるという問題がある。特に、発電機による十分な発電量を確保するために大型の発電機を備えた場合、これを収納する洗浄水タンク装置全体の高さが高くなり、ローシルエット化が困難になる。逆に、洗浄水タンク装置をローシルエットに構成すると、十分な発電量が得られる発電機を備えることが困難となる。
【０００５】
従って、本発明は、発電機により十分な発電量を得ながら、ローシルエット化することができる洗浄水タンク装置を構成することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上述した課題を解決するために、本発明は、自己の発電した電力を使用して、水洗便器への洗浄水の供給を行う洗浄水タンク装置であって、水洗便器に供給すべき洗浄水を貯留すると共に、貯留した洗浄水を水洗便器へ排出するための排水口が形成された貯水タンクと、この貯水タンクの中に配置され、供給された洗浄水の水流により電力を生成する発電機と、貯水タンクの中に配置された排水ユニット、及び給水ユニット、を有し、排水ユニットは、貯水タンクの排水口を開閉し、水洗便器への洗浄水の供給、停止を行う排水弁と、貯水タンク内の水位が所定の水位を超えると、貯水タンク内の洗浄水を水洗便器へ排出するオーバーフロー管と、を備え、給水ユニットは、発電機によって生成された電力により作動し、貯水タンク内への洗浄水の給水、停止を行う電磁弁と、貯水タンク内の洗浄水の水位を検出する水位検出部と、この水位検出部によって検出された水位に基づいて電磁弁を制御する給水制御装置と、を備え、発電機、排水ユニット、及び給水ユニットは、上面視において重ならない位置に配置されていることを特徴としている。
【０００７】
このように構成された本発明によれば、貯水タンク内への洗浄水の給水、停止を行う電磁弁が、供給された洗浄水の水流により電力を生成する発電機の電力によって作動されるので、電源が確保できないトイレ室にも洗浄水タンク装置を設置することが可能になる。また、上記のように構成された本発明によれば、発電機、排水ユニット、及び給水ユニットが、上面視において重ならない位置に配置されているので、洗浄水タンク装置の高さを低く抑えながら、発電機を内蔵するための十分なスペースを確保することができ、洗浄水タンク装置をローシルエット化することができる。
【０００８】
本発明において、好ましくは、排水ユニットは、さらに、供給された洗浄水の給水圧に基づいて、排水弁を駆動する排水弁水圧駆動部を備え、給水ユニットは、さらに、排水弁水圧駆動部に洗浄水を供給する給水路に設けられ、排水弁水圧駆動部からの洗浄水の逆流を防止するバキュームブレーカを備えている。
【０００９】
このように構成された本発明によれば、供給された洗浄水の給水圧に基づいて、排水弁を駆動する排水弁水圧駆動部を備えているので、排水弁を駆動するためのモータ等を使用する必要がない。この結果、比較的小さな電力で電気的に便器洗浄を実行することができ、発電機を小型化することができ、洗浄水タンク装置を更にローシルエット化することができる。
【００１０】
本発明において、好ましくは、発電機は、排水弁水圧駆動部の下流側に設けられ、排水弁水圧駆動部から流出した洗浄水により電力を生成するように構成され、発電機から流出した洗浄水は貯水タンク内に流入する。
（【００１１】以降は省略されています）

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