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公開番号2025033646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139512
出願日2023-08-30
発明の名称光学機器およびその製造方法
出願人オムロン株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02B 7/02 20210101AFI20250306BHJP(光学)
要約【課題】高精度なピント調整を実現して光学性能の向上を図る。
【解決手段】光学機器は、複数のレンズおよびスリーブ225を含む組レンズと筒状のホルダ210とを備える。ホルダ210の内面212にホルダ210の軸方向に沿って延びる溝状またはスリット状の欠除部212aが設けられることで、一対の角部214が上記軸方向に沿って設けられる。組レンズをホルダ210に内挿するに当たり、一対の角部214にスリーブ225の外周面225aが当接した状態で組レンズがホルダ210内を上記軸方向に沿って摺動することで、一対の角部214が、上記軸方向におけるホルダ210に対する組レンズの位置決めを行なう際のガイドとして機能する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
複数のレンズおよび当該複数のレンズを保持するスリーブを含む組レンズと、
前記組レンズを保持する筒状のホルダとを備えた光学機器であって、
前記複数のレンズは、前記スリーブの軸方向に沿って並ぶとともに各々の光軸が前記スリーブの軸線と重なるように前記スリーブに内挿された状態で固定され、
前記組レンズは、前記スリーブが前記ホルダと同軸上に配置されるように前記ホルダに内挿された状態で固定され、
前記ホルダの内面に前記ホルダの軸方向に沿って延びる溝状またはスリット状の欠除部が設けられることにより、前記ホルダの前記内面には、前記欠除部を挟み込むように位置する一対の角部が、前記ホルダの前記軸方向に沿って延在するように設けられ、
前記組レンズを前記ホルダに内挿するに当たり、前記一対の角部に前記スリーブの外周面が当接した状態で前記組レンズが前記ホルダ内を前記ホルダの前記軸方向に沿って摺動することにより、前記一対の角部が、前記ホルダの前記軸方向における前記ホルダに対する前記組レンズの位置決めを行なう際のガイドとして機能する、光学機器。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ホルダの前記内面には、前記一対の角部側に向けて突出する弾性付勢部材が設けられ、
前記組レンズを前記ホルダに内挿するに当たり、前記弾性付勢部材によって前記組レンズが前記一対の角部側に向けて弾性付勢されることにより、前記一対の角部に前記スリーブの前記外周面が当接した状態とされる、請求項1に記載の光学機器。
【請求項3】
前記スリーブの前記外周面には、回転防止用凹部が設けられ、
前記組レンズを前記ホルダに内挿するに当たり、前記弾性付勢部材が前記回転防止用凹部に当接することにより、前記組レンズの前記ホルダに対する回転を防止する、請求項2に記載の光学機器。
【請求項4】
前記ホルダの前記内面には、前記一対の角部側に向けて突出する固定用部材が設けられ、
前記固定用部材によって前記組レンズが前記一対の角部側に向けて押し付けられることにより、前記組レンズが、前記固定用部材と前記一対の角部とによって挟み込まれて固定されている、請求項1から3のいずれかに記載の光学機器。
【請求項5】
前記固定用部材が、固定ねじによって構成されている、請求項4に記載の光学機器。
【請求項6】
前記固定ねじの先端が、略平面形状を有している、請求項5に記載の光学機器。
【請求項7】
前記固定ねじに当接する部分の前記スリーブの前記外周面が、略平面形状を有している、請求項5に記載の光学機器。
【請求項8】
前記スリーブが、円筒状であり、
前記一対の角部の間の距離が、前記スリーブの外径の半分以下である、請求項1に記載の光学機器。
【請求項9】
前記ホルダが、金属製である、請求項1に記載の光学機器。
【請求項10】
複数のレンズおよび当該複数のレンズを保持するスリーブを含む組レンズが準備される工程と、
筒状のホルダが準備される工程と、
前記組レンズが前記ホルダに内挿される工程とを備え、
前記組レンズが準備される工程において、前記複数のレンズは、前記スリーブの軸方向に沿って並ぶとともに各々の光軸が前記スリーブの軸線と重なるように前記スリーブに内挿された状態で固定され、
前記ホルダが準備される工程において、前記ホルダの内面に前記ホルダの軸方向に沿って延びる溝状またはスリット状の欠除部が設けられることにより、前記ホルダの前記内面に、前記欠除部を挟み込むように位置する一対の角部が、前記ホルダの前記軸方向に沿って延在するように設けられ、
前記組レンズが前記ホルダに内挿される工程において、前記一対の角部に前記スリーブの外周面が当接した状態で前記組レンズが前記ホルダ内を前記ホルダの前記軸方向に沿って摺動することにより、前記ホルダの前記軸方向における前記ホルダに対する前記組レンズの位置決めが行なわれる、光学機器の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光学機器、およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
カメラやプロジェクタ等に代表される光学機器においては、その用途に応じて各種の光学レンズが設けられる。この光学レンズを筐体に対して組付ける組付構造としては、様々なものが知られているが、その一つに、複数の光学レンズおよびこれらを保持するスリーブからなる組レンズを、筒状のホルダにて保持するという組付構造がある。
【0003】
上記組付構造が採用された光学機器においては、その製造に際して、まず、上述した複数の光学レンズとスリーブとが相互に組付けられることで構成された組レンズが準備され、その後に、この組レンズがホルダに内挿された状態で固定される。
【0004】
ここで、組レンズをホルダに固定するに際しては、ホルダに予め組付けられたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等からなる撮像素子の基準面と組レンズの基準面とを数μmオーダーで位置合わせすることにより、ピントの調整が行なわれる。ピントの調整を高精度に行なうことは、光学機器の性能の向上を図る上で極めて重要である。
【0005】
たとえば特開平5-196849号公報(特許文献1)には、ホルダの内周面の一部を略V字形状に構成し、当該部分の一対の傾斜面にレンズの周面を当接させることでレンズの径方向における位置決めを行ない、これによって高精度なピントの調整が可能に構成された光学機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平5-196849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、高精度なピントの調整を実現するためには、上述した径方向における組レンズの位置決め精度を向上させるのみならず、ホルダの軸方向における組レンズの位置決め精度を向上させることもまた重要である。
【0008】
したがって、本開示の目的とするところは、組レンズおよびこれを保持する筒状のホルダを備えてなる光学機器において、高精度なピント調整を実現することで光学性能の向上を図るとともに、そのような光学機器を製造可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に従った光学機器は、複数のレンズおよび当該複数のレンズを保持するスリーブを含む組レンズと、上記組レンズを保持する筒状のホルダとを備えている。上記複数のレンズは、上記スリーブの軸方向に沿って並ぶとともに各々の光軸が上記スリーブの軸線と重なるように上記スリーブに内挿された状態で固定されている。上記組レンズは、上記スリーブが上記ホルダと同軸上に配置されるように上記ホルダに内挿された状態で固定されている。上記ホルダの内面に上記ホルダの軸方向に沿って延びる溝状またはスリット状の欠除部が設けられることにより、上記ホルダの上記内面には、上記欠除部を挟み込むように位置する一対の角部が、上記ホルダの上記軸方向に沿って延在するように設けられている。上記本開示に従った光学機器にあっては、上記組レンズを上記ホルダに内挿するに当たり、上記一対の角部に上記スリーブの外周面が当接した状態で上記組レンズが上記ホルダ内を上記ホルダの上記軸方向に沿って摺動することにより、上記一対の角部が、上記ホルダの上記軸方向における上記ホルダに対する上記組レンズの位置決めを行なう際のガイドとして機能する。
【0010】
このように、一対の角部が、ホルダの軸方向におけるホルダに対する組レンズの位置決めを行なう際のガイドとして機能するように構成することにより、高精度なピント調整が実現でき、これによって光学性能の向上させることが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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