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公開番号2025027379
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2023132135
出願日2023-08-14
発明の名称
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H01M 50/333 20210101AFI20250219BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電池を収容するケース内の圧力が高くなったとときに、ケース内の圧力を開放するための弁を迅速に開弁させるための技術を提供する。
【解決手段】弁は、電池を収容するケースの内部の気体を前記ケースの外部に排出するための気体排出口を開閉するために前記ケースに取り付けられる。弁は、前記気体排出口を開閉する第1弁体と、前記第1弁体を前記気体排出口側に押圧する弾性体と、前記弾性体を支持する支持体と、を備える。前記第1弁体は、前記気体排出口を介して前記ケースの内部に面する第1受圧面と、前記第1受圧面の周囲に位置する第2受圧面であって、前記第1弁体が開弁したときに前記気体排出口から前記ケースの外部に排出される気体の圧力を受圧する前記第2受圧面と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電池を収容するケースの内部の気体を前記ケースの外部に排出するための気体排出口を開閉するために前記ケースに取り付けられる弁であって、
前記気体排出口を開閉する第1弁体と、
前記第1弁体を前記気体排出口側に押圧する弾性体と、
前記弾性体を支持する支持体と、を備え、
前記第1弁体は、
前記気体排出口を介して前記ケースの内部に面する第1受圧面と、
前記第1受圧面の周囲に位置する第2受圧面であって、前記第1弁体が開弁したときに前記気体排出口から前記ケースの外部に排出される気体の圧力を受圧する前記第2受圧面と、を備える、弁。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の弁であって、
前記第1弁体と前記ケースとの間に、前記第1弁体が開弁したときに前記気体排出口から前記ケースの外部に排出される気体が通過する流路を備える、弁。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の弁であって、
前記ケースは、前記ケースの内外と連通する開口部を備え、
前記弁は、前記開口部の周囲に配置され、前記ケースに取り付けられる取付部と、前記取付部から前記ケースの外部側に突出する筒部と、をさらに備え、
前記気体排出口は、前記筒部の先端部に形成されており、
前記第1弁体は、前記筒部と対向する第1部分と、前記第1部分の周囲に位置する第2部分であって、前記第1部分より前記ケース側に位置する前記第2部分と、を備える、弁。
【請求項4】
請求項3に記載の弁であって、
前記第1弁体が開弁したときに前記気体排出口から前記ケースの外部に排出される気体が流れる流路において、前記筒部の側面と前記第1弁体との間に形成される上流側流路の面積は、前記第1弁体が閉弁状態から所定範囲まで開弁するまでの間、前記取付部と前記第1弁体との間に形成される下流側流路の面積より大きい、弁。
【請求項5】
請求項3に記載の弁であって、
前記第1弁体が閉弁状態から所定範囲を超えて開弁したときに前記気体排出口から前記ケースの外部に排出される気体が流れる流路において、前記筒部の上面と前記第1弁体との間に形成される開口流路の面積をD1とし、前記筒部の側面と前記第1弁体との間に形成される上流側流路の面積をD2とし、前記取付部と前記第1弁体との間に形成される下流側流路の面積をD3とすると、D1≦D2≦D3となる、弁。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の弁であって、
前記第1弁体は、その外周部に前記ケースの外側に突出する突起をさらに備え、
前記突起は、前記第1弁体の前記第1受圧面の反対面側及び前記第2受圧面の反対面側への、前記気体排出口から前記ケースの外部に排出される気体の流れを遮断する、弁。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の弁であって、
前記支持体は、前記第1弁体の前記第1受圧面の反対面及び前記第2受圧面の反対面を覆うカバーを備えており、
前記カバーは、前記カバーを貫通する第1貫通孔を備える、弁。
【請求項8】
請求項7に記載の弁であって、
前記支持体は、前記第1貫通孔を開閉する第2弁体をさらに備え、
前記第2弁体は、前記第1弁体と前記カバーとの間の圧力が所定値より低い場合に閉弁して前記第1貫通孔を気体が通過不能な状態にすると共に、前記第1弁体と前記カバーとの間の圧力が所定値より高い場合に開弁して前記第1貫通孔を気体が通過可能な状態にする、弁。
【請求項9】
請求項7に記載の弁であって、
前記第1弁体は、その外周部に前記ケースの外側に突出する突起をさらに備え、
前記突起は、前記第1弁体の前記第1受圧面の反対面側及び前記第2受圧面の反対面側への、前記気体排出口から前記ケースの外部に排出される気体の流れを遮断し、
前記突起は、前記気体排出口の軸線に沿って見たときに、前記カバーより外側に配置されている、弁。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の弁であって、
前記第1弁体は、前記第1受圧面からその反対側の面まで延びる第2貫通孔と、前記第2貫通孔を開閉する第3弁体と、を備え、
前記第3弁体は、前記第1受圧面が受圧する圧力が所定値より低い場合に開弁して前記第2貫通孔を気体が通過可能な状態にすると共に、前記第1受圧面が受圧する圧力が所定値より高い場合に閉弁して前記第2貫通孔を気体が通過不能な状態にする、弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、電池を収容するケース内の圧力を開放するための弁に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、車両等に搭載される電池は、ケースに収容されている。ケース内の圧力が高くなったときには、内部の圧力を低下させる必要がある。例えば、特許文献1には、電池を収容するケース内の圧力を開放するための弁が開示されている。特許文献1の弁は、ケース内の圧力が所定値より大きくなると開弁し、ケース内の気体が外部に放出される。ケース内の気体が外部に放出されることによって、ケース内の圧力が低下する。特許文献1の弁は、フラップ式であり、開弁するときに弁体が気体排出口の軸線に対して斜めに開く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-194719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電池を収容するケース内の圧力が所定値より高くなったときには、ケースの破損を回避するために、ケース内の圧力を速やかに低下させる必要がある。このため、ケース内の圧力が所定値より高くなったときには、弁が迅速に開弁することが求められる。しかしながら、特許文献1の弁は、気体排出口の軸線に対して弁体が斜めに開くため、ケース内から排出される気体を弁体の受圧面で効率良く受圧することができない。このように、弁体が斜めに開くと、弁が迅速に開弁しないという問題があった。
【0005】
本明細書は、電池を収容するケース内の圧力が高くなったとときに、ケース内の圧力を開放するための弁を迅速に開弁させるための技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術の第1の態様では、弁は、電池を収容するケースの内部の気体を前記ケースの外部に排出するための気体排出口を開閉するために前記ケースに取り付けられる。弁は、前記気体排出口を開閉する第1弁体と、前記第1弁体を前記気体排出口側に押圧する弾性体と、前記弾性体を支持する支持体と、を備える。前記第1弁体は、前記気体排出口を介して前記ケースの内部に面する第1受圧面と、前記第1受圧面の周囲に位置する第2受圧面であって、前記第1弁体が開弁したときに前記気体排出口から前記ケースの外部に排出される気体の圧力を受圧する前記第2受圧面と、を備える。
【0007】
この構成によれば、第1弁体が第2受圧面を備えることによって、第1弁体が開弁したときに、第1受圧面だけでなく、第2受圧面もケース内の圧力を受圧する。これにより、第1弁体が開弁したときに、第1弁体が気体排出口から排出される気体の圧力を受圧する面積を増加させることができる。このため、ケース内の圧力が高くなったときに、第1弁体を迅速に開弁することができる。
【0008】
第2の態様では、上記の第1の態様において、前記第1弁体と前記ケースとの間に、前記第1弁体が開弁したときに前記気体排出口から前記ケースの外部に排出される気体が通過する流路を備えていてもよい。
【0009】
この構成によれば、第1弁体が開弁したときに、第1弁体とケースの間の流路を通過してケース内の気体が排出されることによって、第1弁体の反対面側にケースから排出された気体が流入し難くなる。このため、ケース2の圧力が高くなったときに、第1弁体の反対面側の圧力が高くなり難くなり、第1弁体を迅速に開弁することができる。
【0010】
第3の態様では、上記の第1又は第2の態様において、前記ケースは、前記ケースの内外と連通する開口部を備えていてもよい。前記弁は、前記開口部の周囲に配置され、前記ケースに取り付けられる取付部と、前記取付部から前記ケースの外部側に突出する筒部と、をさらに備えていてもよい。前記気体排出口は、前記筒部の先端部に形成されていてもよい。前記第1弁体は、前記筒部と対向する第1部分と、前記第1部分の周囲に位置する第2部分であって、前記第1部分より前記ケース側に位置する前記第2部分と、を備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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