TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025014795
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117633
出願日
2023-07-19
発明の名称
測量方法、測量プログラム、および測量システム
出願人
株式会社トプコン
代理人
弁理士法人前川知的財産事務所
主分類
G01C
15/06 20060101AFI20250123BHJP(測定;試験)
要約
【課題】測量者が意識せずに標的保持体を垂直に近い姿勢に保持するだけで自動的に測量器械装置に測定指示を送信できるようにすること
【解決手段】標的210の位置を追尾し測定する測量器械装置100と、標的210を保持する標的保持体200と、標的保持体200の向きの傾きを測定する水平器400と、測定指示装置300と、を用いて、測量者Wが測定指示装置を操作して測定を待機させる測定待機ステップと、水平器400が、検出した傾きを測定指示装置300に送信する傾き検出ステップと、測定指示部321が、受信した傾きが所定の範囲内に所定時間以上維持されたことを検出すると測量器械装置100に測定指示を送信する測定指示ステップと、測量器械装置100が受信した測定指示に基づいて、標的210の位置を測定する測定ステップと、を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
光線を用いて標的の位置を自動追尾し測定可能な測量器械装置と、
前記標的を保持し先端から前記標的までの長さが既知である直線状の標的保持体と、
前記標的保持体に一体に保持され、前記標的保持体の先端を測定対象に接触させた状態で前記標的保持体の向きの傾きを測定可能な水平器と、
前記水平器が所定の傾きを検知した場合に前記標的の位置を測定する指示を前記測量器械装置に送信する測定指示部を有する測定指示装置と、を用いて、測量者が前記標的の位置を測定する測量方法であって、
前記測量者が前記標的保持体の先端を測定対象に接触させる標的設置ステップと、
前記測量者が前記測定指示装置を操作して測定を待機させる測定待機ステップと、
前記水平器が、検出した傾きを前記測定指示装置に送信する傾き検出ステップと、
前記測定指示部が、受信した傾きが所定の範囲内に所定時間以上維持されたことを検出すると
前記測量器械装置に測定指示を送信する測定指示ステップと、
前記測量器械装置が受信した前記測定指示に基づいて、前記標的の位置を測定する測定ステップと、を行う測量方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記測定指示装置は画面部または音声部をさらに備え、
前記測定ステップの後に、前記画面部が測定完了通知表示を行うか、または前記音声部が測定完了通知音声を出力する、測定完了通知ステップを行い、
さらに、前記標的設置ステップに戻り、前記標的設置ステップから前記測定完了通知ステップまでの測定ループを一定回数繰り返す、連続測量モードを有する、請求項1に記載の測量方法。
【請求項3】
前記測定指示装置は画面部または音声部と、
予め測量すべき測量予定位置が記憶されている記憶部と、
前記測定ステップにより測定された前記標的の位置と、前記測量予定位置との差分を算出する測定精度判断部をさらに備え、
前記測定精度判断部が、前記測定ステップの後に、前記差分を算出し、前記差分が閾値よりも大きいか否かを判断する測定精度判断ステップを行い、
前記差分が閾値よりも大きい場合に、前記画面部から測定異常通知表示を行うか、または前記音声部が測定異常通知音声を出力する、測定異常通知ステップを行う、請求項1に記載の測量方法。
【請求項4】
前記測定指示装置は、測定精度判断部と、画面部または音声部と、をさらに備え、
前記水平器が前記傾き検出ステップを継続して行う傾き継続検出ステップと、
前記測定精度判断部が、前記傾き継続検出ステップで検出した傾きが、所定の時間内に所定以上の大きさで変動した場合に、前記画面部から測定異常通知表示を行うか、または前記音声部が測定異常通知音声を出力する、測定異常通知ステップを行う、請求項1に記載の測量方法。
【請求項5】
光線を用いて標的の位置を自動追尾し測定可能な測量器械装置と、前記標的を保持し先端から前記標的までの長さが既知である直線状の標的保持体と、前記標的保持体に一体に保持され、前記標的保持体の先端を測定対象に接触させた状態で前記標的保持体の傾きを測定可能な水平器と、前記水平器が所定の傾きを検知した場合に前記標的の位置を測定する指示を前記測量器械装置に送信する測定指示部を有する測定指示装置と、を用いて行われる測量において、前記測定指示装置に記憶され実行されるプログラムであって、
測量者の操作を受けて測定を待機させる測定待機ステップと、
前記測定指示部が、前記水平器から受信した傾きが所定の範囲内に所定時間以上維持されたことを検出すると前記測量器械装置に測定指示を送信する測定指示ステップと、
を実行させるための測量プログラム。
【請求項6】
測量システムであって、
光線を用いて標的の位置を自動追尾し測定可能な測量器械装置と、
前記標的を保持し先端から前記標的までの長さが既知である直線状の標的保持体と、
前記標的保持体に一体に保持され、前記標的保持体の先端を測定対象に接触させた状態で前記標的保持体の向きの傾きを測定可能な水平器と、
前記水平器が所定の傾きを検知した場合に前記標的の位置を測定する指示を前記測量器械装置に送信する測定指示部を有する測定指示装置と、を備え、
前記測定指示装置は、
前記測量者の操作により測定を待機させ、
前記水平器より受信した傾きが所定の範囲内に所定時間以上維持されたことを検出すると、
前記測量器械装置に測定指示を送信する測定指示部を備える、測量システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、測量方法、測量プログラム、および測量システムに関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、測量器械装置として、全站儀(Theodolite)と電子距離計(EDM)の機能を組み合わせたもので、角度と距離を同時に測定することができる高精度の電子測量装置として、トータルステーション(TS:Total station)が測量の現場では用いられている。
また、TSには、測定対象位置の標的となる再帰性反射プリズムが取り付けられたピンポールを自動追尾してその位置を測定する機能も備えられている。
近年は、これらのプリズムとTSを用いて測定対象の位置を測定する際に、現場において測量者タブレット端末等を用いて測定指示を送信する技術(特許文献1参照)も用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-73151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、プリズムとTSを用いて測定対象の位置を測定するためには、プリズムが地上から垂直に離間している距離が既知であることが必要である。プリズムを保持するピンポールは先端にピンを有しており、通常は、このピンを下にして地面等に対して垂直に立てることでピンポールの垂直性を担保し、プリズムが地面等から所定の高さにあると推定できる状態で位置の測定をするものである。
【0005】
しかしながら、ピンポールの垂直性はそれを手で保持する測量者が担保する必要がある。測量者はピンポールを一方の手で保持しながら、他方の手でTS等の測量器械装置に対して指示を送信するタブレット端末等も操作しなければならない。そのため、従来はピンポールに取り付けられた水平器を注視しながら、垂直性を確認しつつ、測量器械装置に対して測定指示を出さなければならなかった。より具体的には、ピンポールに設けられた水平器を注視して垂直性を確認しつつ、タイミングを見ながら垂直である瞬間に別装置として保持しているタブレット端末等の画面に表示された測定指示ボタンを押すといった作業が必要であった。
【0006】
そうすると、水平器を目視で確認した後に、タブレット端末等の画面に視線を移した後にボタンを押すという操作が必要になり、水平器から目を離してからボタンを押すまでの間に垂直性が保たれていないおそれがある。その場合、仮にピンポールが垂直でないタイミングで測定指示を送信してしまうと、プリズムの位置が正確に測定されないという問題があった。つまり、このような測定指示は熟練した測量者のなせる業であり、初心者には難しい作業であった。また、熟練者であっても集中力と時間の要する作業であった。
【0007】
そこで、本開示の目的は、光線を用いて標的の位置を自動追尾し測定可能な測量器械装置と、標的を保持し先端から標的までの長さが既知である直線状の標的保持体と、を用いて行われる測量において、測量者があまり意識せずに標的保持体を垂直に近い姿勢に保持するだけで自動的に測定を処理することにより測量者の負担を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した目的を達成するために、本開示の測量方法は、光線を用いて標的の位置を自動追尾し測定可能な測量器械装置と、標的を保持し先端から標的までの長さが既知である直線状の標的保持体と、標的保持体に一体に保持され、標的保持体の先端を測定対象に接触させた状態で標的保持体の向きの傾きを測定可能な水平器と、水平器が所定の傾きを検知した場合に標的の位置を測定する指示を測量器械装置に送信する測定指示部を有する測定指示装置と、を用いて、測量者が標的の位置を測定する測量方法であって、測量者が標的保持体の先端を測定対象に接触させる標的設置ステップと、測量者が測定指示装置を操作して測定を待機させる測定待機ステップと、水平器が、検出した傾きを測定指示装置に送信する傾き検出ステップと、測定指示部が、受信した傾きが所定の範囲内に所定時間以上維持されたことを検出すると測量器械装置に測定指示を送信する測定指示ステップと、測量器械装置が受信した測定指示に基づいて、標的の位置を測定する測定ステップと、を行う。
【0009】
また、本開示の測量プログラムは、光線を用いて標的の位置を自動追尾し測定可能な測量器械装置と、標的を保持し先端から標的までの長さが既知である直線状の標的保持体と、標的保持体に一体に保持され、標的保持体の先端を測定対象に接触させた状態で標的保持体の傾きを測定可能な水平器と、水平器が所定の傾きを検知した場合に標的の位置を測定する指示を測量器械装置に送信する測定指示部を有する測定指示装置と、を用いて行われる測量において、測定指示装置に記憶され実行されるプログラムであって、測量者の操作を受けて測定を待機させる測定待機ステップと、測定指示部が、水平器から受信した傾きが所定の範囲内に所定時間以上維持されたことを検出すると測量器械装置に測定指示を送信する測定指示ステップと、を実行させるためのものである。
【0010】
また、本開示の測量システムは、光線を用いて標的の位置を自動追尾し測定可能な測量器械装置と、標的を保持し先端から標的までの長さが既知である直線状の標的保持体と、標的保持体に一体に保持され、標的保持体の先端を測定対象に接触させた状態で標的保持体の向きの傾きを測定可能な水平器と、水平器が所定の傾きを検知した場合に標的の位置を測定する指示を測量器械装置に送信する測定指示部を有する測定指示装置と、を備え、測定指示装置は、測量者の操作により測定を待機させ、水平器より受信した傾きが所定の範囲内に所定時間以上維持されたことを検出すると、測量器械装置に測定指示を送信する測定指示部を備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
集束超音波の測定機
16日前
個人
センサ制御回路
16日前
株式会社大真空
センサ
4日前
甲神電機株式会社
電流検出器
9日前
甲神電機株式会社
電流センサ
9日前
甲神電機株式会社
漏電検出器
9日前
株式会社大真空
センサ
20日前
ユニパルス株式会社
ロードセル
3日前
株式会社高橋型精
採尿具
10日前
ダイトロン株式会社
外観検査装置
16日前
株式会社トプコン
測量装置
9日前
学校法人東京電機大学
干渉計
17日前
株式会社諸岡
自動運転作業機
20日前
アズビル株式会社
熱式流量計
10日前
アズビル株式会社
漏液センサ
20日前
TDK株式会社
磁気センサ
16日前
豊田合成株式会社
表示装置
9日前
株式会社ミトミ技研
圧力測定装置
16日前
シャープ株式会社
収納装置
10日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
10日前
アズビル株式会社
真空計測システム
20日前
トヨタ自動車株式会社
画像検査装置
4日前
株式会社JVCケンウッド
撮像装置
17日前
個人
電気計器用結線器
20日前
エスペック株式会社
試験装置
17日前
理研計器株式会社
ガス検知器
20日前
アズビル株式会社
ヒータ温度推定装置
17日前
株式会社東京久栄
水中移動体用採水器
10日前
株式会社エー・アンド・デイ
金属検出機
20日前
TDK株式会社
温度センサ
10日前
ローム株式会社
MEMSデバイス
10日前
横河電機株式会社
光源装置
10日前
株式会社島津製作所
ガスクロマトグラフ
16日前
株式会社大真空
センサ及びその製造方法
3日前
公立大学法人大阪
蛍光X線分析装置
4日前
ローム株式会社
MEMS装置
16日前
続きを見る
他の特許を見る