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公開番号2025008575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110840
出願日2023-07-05
発明の名称バイアスタイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類B60C 9/06 20060101AFI20250109BHJP(車両一般)
要約【課題】良好な通信環境を構築しながら、RFIDタグを内蔵することによる耐久性の低下を抑制できる、バイアスタイヤ2の提供。
【解決手段】バイアスタイヤ2は、一対のビード8と、カーカス10と、トレッド4と、一対のサイドウォール6と、RFIDタグ32を含むタグ部材12とを備える。トレッド4とサイドウォール6との境界を含む部分に凸部48が設けられる。カーカス10はカーカス本体44とカーカスジャケット46とを備える。カーカス本体44は少なくとも2枚の巻上プライ40を含む。カーカスジャケット46は少なくとも1枚のハンガープライ42を含む。タグ部材12は、凸部48が設けられる部分において、カーカスジャケット46の外側に積層される。RFIDタグ32は、バイアスタイヤ2の厚さ方向において各巻上プライ40の折り返し部40tの端40teと重複しない。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
85%以下の偏平比の呼びを有するバイアスタイヤであって、
一対のビードと、
一対の前記ビードの間を架け渡すカーカスと、
前記カーカスの径方向外側に位置し、路面と接地するトレッドと、
前記トレッドの端に連なり、前記カーカスの軸方向外側に位置する、一対のサイドウォールと、
RFIDタグを含むタグ部材と
を備え、
前記トレッドと前記サイドウォールとの境界を含む部分に凸部が設けられ、
前記バイアスタイヤの子午線断面において、前記凸部が前記バイアスタイヤの側面に沿った拡がりを有し、
前記カーカスが、並列した多数のカーカスコードを含む、少なくとも3枚のカーカスプライで構成され、各前記カーカスプライにおいて、各カーカスコードが赤道面に対して傾斜し、
前記カーカスが、カーカス本体と、前記カーカス本体をその外側から覆うカーカスジャケットとを備え、
前記カーカス本体が少なくとも2枚の前記カーカスプライを含み、少なくとも2枚の前記カーカスプライが各前記ビードで折り返される巻上プライであり、
各前記巻上プライが、プライ本体と一対の折り返し部とを備え、
前記プライ本体が一対の前記ビードの間を架け渡し、一対の前記折り返し部がそれぞれ前記プライ本体に連なり前記ビードで折り返され、
各前記ビードの軸方向外側において、複数の前記折り返し部が軸方向に並び、
複数の前記折り返し部のうち、隣り合う2枚の折り返し部の間において、一方の折り返し部の端が、他方の折り返し部の端の、径方向外側に位置し、
前記カーカスジャケットが少なくとも1枚の前記カーカスプライを含み、少なくとも1枚の前記カーカスプライが各前記ビードで折り返されないハンガープライであり、
前記タグ部材が、前記凸部が設けられる部分において、前記カーカスジャケットの外側に積層され、
前記RFIDタグが、前記バイアスタイヤの厚さ方向において各前記折り返し部の端と重複しない、
バイアスタイヤ。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記ハンガープライに含まれる前記カーカスコードが、有機繊維からなるコードである、
請求項1に記載のバイアスタイヤ。
【請求項3】
前記凸部が、前記トレッドと前記サイドウォールとの境界を含み、
前記RFIDタグが、前記境界の径方向内側に、前記境界から離して配置される、
請求項1に記載のバイアスタイヤ。
【請求項4】
前記凸部が、周方向に連続する凸条、又は、周方向に並ぶ複数のブロックで構成され、
前記凸部が周方向に連続する凸条で構成される場合、前記RFIDタグが、前記バイアスタイヤの厚さ方向において前記凸条と重複し、
前記凸部が周方向に並ぶ複数のブロックで構成される場合、前記RFIDタグが、前記バイアスタイヤの厚さ方向において前記RFIDタグに近接するブロックと重複する、
請求項1に記載のバイアスタイヤ。
【請求項5】
産業車両用タイヤである、
請求項1から4のいずれか一項に記載のバイアスタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はバイアスタイヤに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤの製造管理、顧客情報、走行履歴等のデータを管理するために、RFID(Radio Frequency Identification)タグをタイヤに内蔵することが検討されている。
タイヤには、トラック及びバス用タイヤや乗用車用タイヤ等、様々なタイヤが存在する。下記の特許文献1は、RFIDタグを内蔵した、乗用車用タイヤとしての安全タイヤを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-116027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、良好な通信環境を構築しながら、RFIDタグを内蔵することによる耐久性の低下を抑制できる、バイアスタイヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るバイアスタイヤは、85%以下の偏平比の呼びを有するバイアスタイヤである。このバイアスタイヤは、一対のビードと、一対の前記ビードの間を架け渡すカーカスと、前記カーカスの径方向外側に位置し、路面と接地するトレッドと、前記トレッドの端に連なり、前記カーカスの軸方向外側に位置する、一対のサイドウォールと、RFIDタグを含むタグ部材とを備える。前記トレッドと前記サイドウォールとの境界を含む部分に凸部が設けられる。前記バイアスタイヤの子午線断面において、前記凸部は前記バイアスタイヤの側面に沿った拡がりを有する。前記カーカスは、並列した多数のカーカスコードを含む、少なくとも3枚のカーカスプライで構成される。各前記カーカスプライにおいて、各カーカスコードが赤道面に対して傾斜する。前記カーカスは、カーカス本体と、前記カーカス本体をその外側から覆うカーカスジャケットとを備える。前記カーカス本体は少なくとも2枚の前記カーカスプライを含み、少なくとも2枚の前記カーカスプライが各前記ビードで折り返される巻上プライである。各前記巻上プライは、プライ本体と一対の折り返し部とを備える。前記プライ本体は一対の前記ビードの間を架け渡す。一対の前記折り返し部はそれぞれ前記プライ本体に連なり前記ビードで折り返される。各前記ビードの軸方向外側において、複数の前記折り返し部が軸方向に並ぶ。複数の前記折り返し部のうち、隣り合う2枚の折り返し部の間において、一方の折り返し部の端が、他方の折り返し部の端の、径方向外側に位置する。前記カーカスジャケットは少なくとも1枚の前記カーカスプライを含み、少なくとも1枚の前記カーカスプライが各前記ビードで折り返されないハンガープライである。前記タグ部材は、前記凸部が設けられる部分において、前記カーカスジャケットの外側に積層される。前記RFIDタグは、前記バイアスタイヤの厚さ方向において各前記折り返し部の端と重複しない。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、良好な通信環境を構築しながら、RFIDタグを内蔵することによる耐久性の低下を抑制できる、バイアスタイヤが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
バイアスタイヤの一部を示す断面図である。
図1のタイヤの一部を示す断面図である。
カーカスの構成を説明する模式図である。
タグ部材の平面図である。
図4のV-V線に沿った断面図である。
図1のタイヤの一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のタイヤはリムに組まれる。タイヤの内側には空気が充填され、タイヤの内圧が調整される。リムに組まれたタイヤはタイヤ-リム組立体とも呼ばれる。タイヤ-リム組立体は、リムと、このリムに組まれたタイヤとを備える。
【0009】
本発明において、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、このタイヤに荷重をかけていない状態は、正規状態と呼ばれる。
【0010】
本発明においては、特に言及がない限り、タイヤ各部の寸法及び角度は、正規状態で測定される。
正規リムにタイヤを組んだ状態で測定できない、タイヤの子午線断面における各部の寸法及び角度は、回転軸を含む平面に沿ってタイヤを切断することにより得られる、タイヤの切断面において、測定される。この測定では、左右のビード間の距離が、正規リムに組んだタイヤにおけるビード間の距離に一致するように、タイヤはセットされる。なお、正規リムにタイヤを組んだ状態で確認できないタイヤの構成は、前述の切断面において確認される。
(【0011】以降は省略されています)

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