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公開番号
2025001987
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023101835
出願日
2023-06-21
発明の名称
ガラス積層体およびガラス積層体の製造方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人河崎特許事務所
主分類
B32B
17/10 20060101AFI20241226BHJP(積層体)
要約
【課題】高温環境下でのガラス積層体の優れた耐屈曲性を確保する。
【解決手段】ガラス積層体は、第1主面および第2主面を有するガラスフィルムと、少なくとも前記第1主面に接着された樹脂フィルムとを備える。長辺と短辺の積が8000mm
2
以上、長辺/短辺の比が2.5以下の矩形の前記ガラス積層体の測定試料を100℃で30分間加熱するとき、加熱前の初期の前記ガラス積層体のカール高さC
i
および加熱後の前記ガラス積層体のカール高さC
h
は、いずれも10mm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1主面および第2主面を有するガラスフィルムと、前記第1主面に接着された樹脂フィルムとを備えたガラス積層体であって、
長辺と短辺の積が8000mm
2
以上、長辺/短辺の比が2.5以下の矩形の前記ガラス積層体の測定試料を100℃および55%RHで30分間加熱するとき、加熱前の初期の前記ガラス積層体のカール高さCiおよび加熱後の前記ガラス積層体のカール高さChは、いずれも10mm以下である、ガラス積層体。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記ガラスフィルムの厚さは、50μm以下である、請求項1に記載のガラス積層体。
【請求項3】
前記樹脂フィルムは、100℃および55%RHで30分間加熱したときの熱収縮率または熱膨張率が0.10%以下である、請求項1または2に記載のガラス積層体。
【請求項4】
前記ガラス積層体の連続屈曲試験を、条件(a)25℃および55%RHならびに条件(b)80℃および55%RHで行ったときに、前記ガラスフィルムに割れが生じるサンプルの個数比率に相当する割れ発生率は、
前記条件(a)では、5%以下であり、
前記条件(b)では35%以下である、請求項1または2に記載のガラス積層体。
【請求項5】
前記ガラス積層体の連続屈曲試験を、条件(a)25℃および55%RHならびに条件(c)60℃かつ90%RHで行ったときに、前記ガラスフィルムに割れが生じるサンプルの個数比率に相当する割れ発生率は、
前記条件(a)では、5%以下であり、
前記条件(c)では35%以下である、請求項1または2に記載のガラス積層体。
【請求項6】
前記長辺をL1としたとき、前記カール高さC
h
の前記長辺L1に対する比:C
h
/L1は、0.1以下であり、
前記長辺L1および前記カール高さC
h
の単位はいずれもmmである、請求項1または2に記載のガラス積層体。
【請求項7】
第1主面および第2主面を有するガラスフィルムと、前記第1主面に接着された樹脂フィルムとを備えたガラス積層体を製造する方法であって、
前記樹脂フィルムの前駆フィルムを準備する第1工程と、
前記前駆フィルムをアニール処理して前記樹脂フィルムを得る第2工程と、
前記ガラスフィルムの前記第1主面に前記樹脂フィルムを接着して前記ガラス積層体を得る第3工程と、を備える、ガラス積層体の製造方法。
【請求項8】
前記第2工程において、前記アニール処理を90℃以上200℃以下の温度で行う、請求項7に記載のガラス積層体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ガラス積層体およびガラス積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ガラス板と、接着剤層と、フィルムとを厚み方向一方側に向かって順に備え、前記ガラス板は、40μm未満の厚みを有し、周波数10Hz、昇温速度2℃/min、引張モードの動的粘弾性試験により求められる-100℃から-50℃における前記フィルムのtanδの平均が、0.04以上であり、前記動的粘弾性試験により求められる-100℃から-50℃における前記フィルムの引張貯蔵弾性率E’の平均が、3GPa以上、6GPa以下である、光学積層体を提案している。特許文献1以外にも、ガラス板を備える光学積層体がいくつか提案されている(特許文献2~4など)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-83323号公報
特開2022-83324号公報
特開2022-83325号公報
特開2022-83326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
薄ガラスもしくはガラスフィルムは、傷付きを防止するとともに、ある程度の取り扱い性を確保する観点から、樹脂フィルムとのガラス積層体の形態で製品への加工工程などに供される。しかし、ガラス積層体は、室温ではカールしない場合でも、ガラス積層体が高温に晒された場合に、カールする場合がある。ガラス積層体がカールすると、耐屈曲性が低下する。なお、カールとは、ガラス積層体が反って屈曲する現象をいう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1側面は、第1主面および第2主面を有するガラスフィルムと、前記第1主面に接着された樹脂フィルムとを備えたガラス積層体であって、長辺と短辺の積が8000mm
2
以上、長辺/短辺の比が2.5以下の矩形の前記ガラス積層体の測定試料を100℃および55%RHで30分間加熱するとき、加熱前の初期の前記ガラス積層体のカール高さC
i
および加熱後の前記ガラス積層体のカール高さC
h
は、いずれも10mm以下である、ガラス積層体に関する。
【0006】
本開示の第2側面は、第1主面および第2主面を有するガラスフィルムと、前記第1主面に接着された樹脂フィルムとを備えたガラス積層体を製造する方法であって、前記樹脂フィルムの前駆フィルムを準備する第1工程と、前記前駆フィルムをアニール処理して前記樹脂フィルムを得る第2工程と、前記ガラスフィルムの前記第1主面に前記樹脂フィルムを接着して前記ガラス積層体を得る第3工程と、を備えるガラス積層体の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0007】
高温環境下でのガラス積層体の優れた耐屈曲性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係るガラス積層体の概略縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
薄ガラスなどのガラスフィルムと樹脂フィルムとの積層体(以下、「ガラス積層体」と称する。)は、ある程度の柔軟性を有するため、折り畳んだり、屈曲させたりする用途に利用される場合がある。ガラス積層体は、室温ではカールしない場合でも、高温に晒されるとカールする場合がある。これは、ガラスフィルムと樹脂フィルムとで加熱に伴う膨張または収縮の程度が異なるためである。
【0010】
従来、室温での連続屈曲試験で優れた結果を示したガラスフィルムは、十分な性能を有すると考えられ、折り畳みや屈曲が繰り返される用途にも利用されている。一方、十分な性能を有すると考えられるガラス積層体もしくはガラスフィルムを使用した製品においても予想外にガラスフィルムの割れが生じることがある。原因究明の結果、室温で繰り返し屈曲させてもガラスフィルムに割れが生じないガラス積層体であっても、高温(例えば、80℃)で繰り返し屈曲させると割れが生じ得ることが判明した。また、高温に晒された場合に大きくカールするガラス積層体は、室温で繰り返し屈曲させても、ガラスフィルムに割れは生じないが、高温(例えば、80℃)で繰り返し屈曲させると割れが生じ得ることが明らかとなった。このようなガラス積層体は、高温高湿環境下(例えば、60℃で90%RH(相対湿度)の環境下)で繰り返し屈曲させると割れが顕著になる場合がある。なお、本明細書では、室温とは、20℃以上35℃以下の温度を言う。
(【0011】以降は省略されています)
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