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公開番号2024177913
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-24
出願番号2023096314
出願日2023-06-12
発明の名称流量計
出願人愛知時計電機株式会社,東京瓦斯株式会社,大阪瓦斯株式会社,東邦瓦斯株式会社,株式会社竹中製作所
代理人弁理士法人ネクスト
主分類G01F 1/00 20220101AFI20241217BHJP(測定;試験)
要約【課題】アニール処理を施した樹脂を変形させずにボルトとナットで締結することが可能となる技術を提供する。
【解決手段】排気管10は、被計測流体を排気管10内から外部に排出する排気口11と、排気管10の下端部12から外方に張り出して形成された第1フランジ部13と、を有し、第1フランジ部13は、その一部を凹ませて形成したナット設置部110と、ナット設置部110に設置されたナットを押さえるナット押さえと、を有し、内機ケース20,30は、内機ケース20,30の上端部から外方に張り出して形成された第2フランジ部21,31を有し、第2フランジ部21,31は、ボルトを挿通する孔を有し、第2フランジ部21,31の裏側からボルト190を孔に挿通し、ナット150に螺着させることで、内機ケース20,30と排気管10とを締結させる。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
内部を流れる被計測流体の流量を計測する流量計測ユニットと、
前記流量計測ユニットを外側から取り付け、前記流量計測ユニットの内部を流れてきた前記被計測流体を流入し、その被計測流体を排出する排出路に向けて中継する中継ケースと、
前記中継ケースに重ねて取り付けられ、前記排出路を形成する、合成樹脂からなる排出ケースと、
を備え、
前記排出ケースは、
前記被計測流体を前記排出ケース内から外部に排出する排出口と、
前記排出ケースの下端部から外方に張り出して形成された第1フランジ部と、
を有し、
前記第1フランジ部は、
その一部を凹ませて形成したナット設置部と、
前記ナット設置部に設置されたナットを押さえる、弾性体からなるナット押さえと、
を有し、
前記中継ケースは、前記中継ケースの上端部から外方に張り出して形成された第2フランジ部を有し、
前記第2フランジ部は、ボルトを挿通する孔を有し、
前記第2フランジ部の裏側から前記ボルトを前記孔に挿通し、前記ナットに螺着させることで、前記中継ケースと前記排出ケースとを締結させる、
ことを特徴とする流量計。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ナット設置部は、
底面と側壁とを有するナット設置室と、
ナット設置室の前方に形成された、平面視矩形状の孔と、
を有し、
前記底面には、前記ボルトが挿通する孔が形成され、
前記ナット設置室の上面と前面は開口し、
前記側壁の平面視形状は、前記ナットの平面視形状の後半部分と略同一であり、
前記ナット押さえは、
前記ナット設置室に設置されたナットの頭部を押さえる板状のナット押さえ部と、
前記ナット押さえ部の前縁部から下方に延設された板状のナット押さえ板と、
前記ナット押さえ板と並んで、前記ナット押さえ部の前縁部から下方に延設された板状の係止板と、
を有し、
前記ナット設置室の前方の前記孔には、平面視段差が設けられ、幅の狭い部分と幅の広い部分とが形成され、
前記幅の狭い部分には、前記ナット押さえ板が挿入され、
前記幅の広い部分には、前記係止板が挿入され、
前記ナット設置室にナットが設置された状態で、前記ナット設置部の上方から前記ナット押さえを嵌め込むと、前記ナット設置室に設置されたナットは、前記側壁と前記ナット押さえ板によってその回転が規制され、前記ナット押さえ部と前記係止板によってその上方への移動が規制される、
ことを特徴とする請求項1に記載の流量計。
【請求項3】
前記ナット押さえ部の裏面には、円筒状の円筒部とドーム状のドーム部とをこの順序で下方に連結して構成した係止部が形成され、
前記ナット押さえが前記ナット設置部に嵌め込まれる過程で、前記係止部は、前記第1フランジ部の前記ナット設置室に隣接する部分に形成された孔に挿入され、前記ナット押さえは、前記係止部を介して前記第1フランジ部と係止される、
ことを特徴とする請求項2に記載の流量計。
【請求項4】
前記ナット設置室の前記孔の前記幅の狭い部分の長手方向の長さは、前記ナット押さえ板の幅と略同一であり、
前記中継ケースと前記排出ケースとを締結させる過程で、前記ボルトが前記ナットを押し上げた場合、前記係止板の前記ナット押さえに対する係止力により、ナット押さえ部は、係止板を軸として回動し、これに伴って、前記ナット押さえ板も回動し、前記ナット押さえ板の下端部が前記孔の前記幅の狭い部分の壁に当接し、これ以上の回動を規制する、
ことを特徴とする請求項2に記載の流量計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、被計測流体の流量を計測する流量計に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、合成樹脂カバーの取付け装置が記載されている。この装置では、周縁に間隔をおいて設けられたフランジ部の前半部表面に外方が肉厚となるような斜面を形成し、各フランジ部に穿設した通孔にはフランジ部の後半部分の肉厚より若干高さの小さな金属カラーを嵌合し、該金属カラーにボルトを挿通して締着するようにしている。
【0003】
そして、この装置では、合成樹脂カバーと本体との取付けは、本体側に設けられたねじ孔にボルトをねじ込むことにより行っているが、本体側に金属製のナットを埋め込み、ナットにボルトをねじ込むことにより、合成樹脂カバーと本体との取付けを行うことも考えられる。この場合、ナットを埋め込む本体も、合成樹脂製であるとすると、本体を成形する際、予め金型にナットをセットして、ナットとともに一体成型するインサート成形を用いることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭57-73407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、合成樹脂を成型する際、残留応力を取り除くためにアニール処理を施すことが多い。そして、インサート成形の際にアニール処理を施すと、アニール処理時の加熱温度によって樹脂と同様にインサート部品も加熱されて熱が溜まり、これにより、インサート部品周辺の樹脂の温度とそれ以外の樹脂の温度が異なることで、再硬化時に樹脂が変形する虞が生ずる。
【0006】
本願は、アニール処理を施した樹脂を変形させずにボルトとナットで締結することが可能となる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本願の流量計は、内部を流れる被計測流体の流量を計測する流量計測ユニットと、流量計測ユニットを外側から取り付け、流量計測ユニットの内部を流れてきた被計測流体を流入し、その被計測流体を排出する排出路に向けて中継する中継ケースと、中継ケースに重ねて取り付けられ、排出路を形成する、合成樹脂からなる排出ケースと、を備え、排出ケースは、被計測流体を排出ケース内から外部に排出する排出口と、排出ケースの下端部から外方に張り出して形成された第1フランジ部と、を有し、第1フランジ部は、その一部を凹ませて形成したナット設置部と、ナット設置部に設置されたナットを押さえる、弾性体からなるナット押さえと、を有し、中継ケースは、中継ケースの上端部から外方に張り出して形成された第2フランジ部を有し、第2フランジ部は、ボルトを挿通する孔を有し、第2フランジ部の裏側からボルトを孔に挿通し、ナットに螺着させることで、中継ケースと排出ケースとを締結させる、ことを特徴とする。
【0008】
本願の流量計によれば、樹脂からなる排出ケースをナットとともにインサート成形を用いて成型しないので、アニール処理を施した樹脂を変形させずにボルトとナットで締結することが可能となる。
【0009】
また、ナット設置部は、底面と側壁とを有するナット設置室と、ナット設置室の前方に形成された、平面視矩形状の孔と、を有し、底面には、ボルトが挿通する孔が形成され、ナット設置室の上面と前面は開口し、側壁の平面視形状は、ナットの平面視形状の後半部分と略同一であり、ナット押さえは、ナット設置室に設置されたナットの頭部を押さえる板状のナット押さえ部と、ナット押さえ部の前縁部から下方に延設された板状のナット押さえ板と、ナット押さえ板と並んで、ナット押さえ部の前縁部から下方に延設された板状の係止板と、を有し、ナット設置室の前方の孔には、平面視段差が設けられ、幅の狭い部分と幅の広い部分とが形成され、幅の狭い部分には、ナット押さえ板が挿入され、幅の広い部分には、係止板が挿入され、ナット設置室にナットが設置された状態で、ナット設置部の上方からナット押さえを嵌め込むと、ナット設置室に設置されたナットは、側壁とナット押さえ板によってその回転が規制され、ナット押さえ部と係止板によってその上方への移動が規制される、ことを特徴とする。
【0010】
これにより、ナット設置室に設置されたナットは、側壁とナット押さえ板によってその回転が規制され、ナット押さえ部と係止板によってその上方への移動が規制されるので、ボルトをナットに締結する過程では、ナットが回転しないことにより、締結作業の効率が向上し、締結後では、ボルトがナットから緩み難くなる。
(【0011】以降は省略されています)

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