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公開番号2024173432
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091844
出願日2023-06-02
発明の名称ノイズ解析装置、ノイズ解析方法及びプログラム
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類G10L 25/48 20130101AFI20241205BHJP(楽器;音響)
要約【課題】ユーザによる特定の処理実行中に混入したノイズがどの程度存在しているかを明示的に報知するノイズ解析装置、ノイズ解析方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】ネットワークを介して相互にデータ通信可能に接続された複数の音処理装置を少なくとも含む通話システムにおいて、音処理装置10は、収音デバイスにより収音された入力音信号をノイズ音信号と非ノイズ音信号とに分離する音分析部13と、非ノイズ音信号の音量を解析する音A音量解析部14と、ノイズ音信号の音量を解析する音B音量解析部15と、非ノイズ音信号の音量の解析結果である第1解析結果とノイズ音信号の音量の解析結果である第2解析結果とをディスプレイに視覚的かつ対比的に表示する制御部17と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
収音デバイスにより収音された入力音信号をノイズ音信号と非ノイズ音信号とに分離する音分析部と、
前記非ノイズ音信号の音量を解析する第1解析部と、
前記ノイズ音信号の音量を解析する第2解析部と、
前記非ノイズ音信号の音量の解析結果である第1解析結果と、前記ノイズ音信号の音量の解析結果である第2解析結果とをディスプレイに視覚的かつ対比的に表示する表示制御部と、を備える、
ノイズ解析装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記入力音信号は、ユーザが前記収音デバイスを装着して発話した時の通話音声信号と、前記発話時に発生しているノイズ音信号とを含む、
請求項1に記載のノイズ解析装置。
【請求項3】
前記第1解析結果と前記第2解析結果とを比較する比較部、を更に備え、
前記比較部は、前記第2解析結果の示す前記ノイズ音信号の音量が前記第1解析結果の示す前記非ノイズ音信号の音量と所定係数値との積以上である場合に、前記非ノイズ音信号の音量を前記第1解析結果より小さく補正する、
請求項1に記載のノイズ解析装置。
【請求項4】
前記第1解析結果と前記第2解析結果とを比較する比較部、を更に備え、
前記比較部は、前記第1解析結果の示す前記非ノイズ音信号の音量が第1閾値以上であってかつ直前に解析された前記第2解析結果の示す前記ノイズ音信号の音量が前記第1閾値以上である場合に、前記非ノイズ音信号の音量を前記第1解析結果より小さく補正する、
請求項1に記載のノイズ解析装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記第1解析結果及び前記第2解析結果のそれぞれを所定範囲内の値に正規化処理する、
請求項1に記載のノイズ解析装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記正規化処理の結果としてゼロを最小値、X(X:0≦X≦1)以上を最大値として表示する、
請求項5に記載のノイズ解析装置。
【請求項7】
前記第2解析結果の示す前記ノイズ音信号の音量が第2閾値以上となる期間が一定期間以上となるか否かを判定する制御部、を更に備え、
前記制御部は、前記ノイズ音信号の音量が前記第2閾値以上となる期間が前記一定期間以上となると判定した場合に、ノイズ音の発生を知らせる旨のメッセージを前記ディスプレイに表示する、
請求項1に記載のノイズ解析装置。
【請求項8】
前記入力音信号における有音区間と前記入力音信号における定常雑音区間とを区別可能に判定する判定部と、
前記定常雑音区間における定常雑音信号の音量を解析する第3解析部と、を更に備え、
前記表示制御部は、前記非ノイズ音信号の音量の解析結果である第1解析結果と、前記ノイズ音信号の音量の解析結果である第2解析結果と前記定常雑音信号の音量の解析結果である第3解析結果との加算結果とを前記ディスプレイに視覚的かつ対比的に表示する、
請求項1に記載のノイズ解析装置。
【請求項9】
前記入力音信号は、ユーザが声紋認証用に前記収音デバイスに向かって発話した時の発話音声信号と、前記発話時に発生しているノイズ音信号とを含む、
請求項1に記載のノイズ解析装置。
【請求項10】
前記第2解析結果が示す前記ノイズ音信号の音量が第3閾値以上となるか否かを判定する制御部、を更に備え、
前記制御部は、前記ノイズ音信号の音量が前記第3閾値以上となると判定した場合に、前記声紋認証の処理を中断する又は前記声紋認証用の前記発話音声信号のレベルをゼロに変換する、
請求項9に記載のノイズ解析装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ノイズ解析装置、ノイズ解析方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、入力音声信号の音声部分と非音声部分を判定し、音声部分における音声レベルを算出し、非音声部分における雑音レベルを算出し、音声レベルと雑音レベルから入力音声信号のSN比を算出し、音声レベルと雑音レベルとSN比と予め設定されている目標音量レベルから入力音声信号の増幅率を算出し、入力音声信号を増幅率で増幅して出力する自動音量制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-171208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年ではリモート通話が増えており、在宅勤務中でもリモート通話を行う機会が増えている。しかし在宅勤務中にリモート通話を行うと、その通話音声の中に話者の周囲の生活雑音等のノイズが混入することが少なくなく、その場合には通話相手にもノイズを送ることになり、会話或いは会議の支障となり得るという問題点が存在する。また、混入したノイズがどのくらい通話相手に伝わっているかをリモート通話の話者が明確に知る有効な手段が存在していない。特許文献1は定常的なノイズは抑えることができるが突発的なノイズは抑えられずに通話相手に伝わることになる。また近年の人工知能を用いたノイズ除去であってもどのような種類のノイズを除去することができるかユーザが把握することは困難である。例えばリモート通話の話者の近くで赤ちゃんが泣いていて、リモート通話の通話相手に対して赤ちゃんの泣き声がどの程度のノイズとして伝わっているかを把握することはできなかった。特許文献1にも、上述した混入した生活雑音等のノイズがどのくらい通話相手に対して伝わっているのかを話者が明確に知る有効な手段は開示されていない。
【0005】
本開示は、上述した従来の事情に鑑みて案出され、ユーザによる特定の処理実行中に混入したノイズがどの程度存在しているかを明示的に報知するノイズ解析装置、ノイズ解析方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、収音デバイスにより収音された入力音信号をノイズ音信号と非ノイズ音信号とに分離する音分析部と、前記非ノイズ音信号の音量を解析する第1解析部と、前記ノイズ音信号の音量を解析する第2解析部と、前記非ノイズ音信号の音量の解析結果である第1解析結果と、前記ノイズ音信号の音量の解析結果である第2解析結果とをディスプレイに視覚的かつ対比的に表示する表示制御部と、を備える、ノイズ解析装置を提供する。
【0007】
また、本開示は、ノイズ解析装置により実行されるノイズ解析方法であって、収音デバイスにより収音された入力音信号をノイズ音信号と非ノイズ音信号とに分離するステップと、前記非ノイズ音信号の音量を解析するステップと、前記ノイズ音信号の音量を解析するステップと、前記非ノイズ音信号の音量の解析結果である第1解析結果と、前記ノイズ音信号の音量の解析結果である第2解析結果とをディスプレイに視覚的かつ対比的に表示するステップと、を有する、ノイズ解析方法を提供する。
【0008】
また、本開示は、コンピュータであるノイズ解析装置に、収音デバイスにより収音された入力音信号をノイズ音信号と非ノイズ音信号とに分離するステップと、前記非ノイズ音信号の音量を解析するステップと、前記ノイズ音信号の音量を解析するステップと、前記非ノイズ音信号の音量の解析結果である第1解析結果と、前記ノイズ音信号の音量の解析結果である第2解析結果とをディスプレイに視覚的かつ対比的に表示するステップと、を実現させるための、プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ユーザによる特定の処理実行中に混入したノイズがどの程度存在しているかを明示的に報知できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1に係る通話システムのシステム構成例を示す図
図1の音処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図
表示領域内に表示される音声メータ、ノイズメータの第1表示例を示す図
表示領域内に表示される音声メータ、ノイズメータの第2表示例を示す図
表示領域内に表示される音声メータ、ノイズメータの第3表示例を示す図
実施の形態1に係る音処理装置の動作手順例を時系列に示すフローチャート
図4のステップSt2の音分析の詳細な動作手順例を時系列に示すフローチャート
図4のステップSt5の音量比較補正処理の詳細な第1動作手順例を時系列に示すフローチャート
図4のステップSt5の音量比較補正処理の詳細な第2動作手順例を時系列に示すフローチャート
図4のステップSt6の音量表示処理の詳細な動作手順例を時系列に示すフローチャート
図4のステップSt7の信号処理用のパラメータ算出の詳細な動作手順例を時系列に示すフローチャート
実施の形態2に係る声紋認証システムのシステム構成例を示す図
図9の音処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図
実施の形態2に係る図4のステップSt7の声紋認証用のパラメータ算出の詳細な動作手順例を時系列に示すフローチャート
実施の形態1の変形例1に係る音処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図
実施の形態1の変形例1に係る音処理装置の動作手順例を時系列に示すフローチャート
実施の形態1の変形例2に係る音処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図
実施の形態1の変形例2に係る音処理装置の動作手順例を時系列に示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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