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公開番号2024172966
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091053
出願日2023-06-01
発明の名称既設管更生工法におけるウィンチ支持装置
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人湧泉特許事務所
主分類B29C 63/34 20060101AFI20241205BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】樹脂製の更生管を牽引して既設管にライニングする既設管更生工法において、更生管の牽引に用いられるウィンチを運搬車両に積載した状態から更生施工現場に容易に設置できるようにする。
【解決手段】熱可塑性樹脂からなる更生管3を既設管1の内壁にライニングする既設管更生工法において、既設管1内に更生管3を引き込むためのウィンチ8をウィンチ支持装置10によって支持する。ウィンチ支持装置10は、運搬車両6の荷台6bに載せられたスライドフレーム22と、脚部30を備えている。スライドフレーム22は、荷台6b上の前進位置と、荷台6bから後方へ延び出た後方延出位置との間で前後へスライド可能である。ウィンチ8が、スライドフレーム22に載置されている。スライドフレーム22が後方延出位置のとき、スライドフレーム22の後端部を脚部30によって支持する。スライドフレーム22が前進位置のときは、脚部30がスライドフレーム22の後端部の下側から退避される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂からなる更生管を既設管の一端に連なる発進人孔から前記既設管の内部へ挿入し、前記更生管の挿入方向の先端部に繋着した牽引ワイヤを前記既設管の他端に連なる到達人孔を通して地上のウィンチにて巻き取り、前記更生管を前記既設管の内壁にライニングする既設管更生工法における、前記ウィンチを支持するウィンチ支持装置であって、
運搬車両の荷台上の前進位置と前記荷台から後方へ延び出た後方延出位置との間で前後へスライド可能に設けられ、かつ前記ウィンチが載置されたスライドフレームと、
前記スライドフレームが前記後方延出位置のとき前記スライドフレームの後端部を支持し、前記スライドフレームが前記前進位置のとき前記スライドフレームの後端部の下側から退避される脚部と、
を備えたことを特徴とする既設管更生工法におけるウィンチ支持装置。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記脚部が、前記スライドフレームの後端部の支持高さを調節するジャッキ機構を含む請求項1に記載のウィンチ支持装置。
【請求項3】
前記脚部の下端部に転動体が設けられている請求項1に記載のウィンチ支持装置。
【請求項4】
前記脚部が、前記スライドフレームの後端部から上へ立ち上がる立上り位置と、前記スライドフレームから下へ延びる下支え位置との間で昇降可能な脚本体を含み、
前記スライドフレームが前記前進位置に在るときは前記脚本体が前記立上り位置に在り、
前記スライドフレームの後端部が前記荷台より後方へ延び出た状態のとき、前記脚本体の昇降が許容される請求項1に記載のウィンチ支持装置。
【請求項5】
前記脚本体の頂端部に吊り具を係着可能な被吊り部が設けられている請求項4に記載のウィンチ支持装置。
【請求項6】
前記荷台の後端部を支持する補助ジャッキ機構を更に備えた請求項1に記載のウィンチ支持装置。
【請求項7】
前記荷台には、前記スライドフレームをスライド可能に支持するベースフレームと、前記ベースフレームを回転させる回転機構とが設けられている請求項1~6の何れか1項に記載のウィンチ支持装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂製の更生管を牽引して既設管にライニングする既設管更生工法における更生管の牽引用のワイヤを巻き取るウィンチの支持装置に関し、特に、運搬車両にて運搬したウィンチを更生施工現場に据え付けるためのウィンチ支持装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
下水道管等の地中に埋設された既設管の老朽化対策として、既設管の内壁に熱可塑性樹脂製の更生管をライニングする更生方法が知られている(例えば、特許文献1等参照)。更生管は、発進人孔から既設管内に挿し入れられる。更生管の先端部には牽引ワイヤが繋着される。牽引ワイヤは、既設管及び到達人孔を通して地上にウィンチに巻かれている。ウィンチにて牽引ワイヤを巻き取ることによって、更生管が既設管内を到達人孔へ向けて牽引される。
【0003】
例えば、ウィンチは、クレーン付きトラックからなる運搬車両の荷台に積載されて、更生施工現場まで運搬される。更生施工現場に到着後、ウィンチが、運搬車両に付属のクレーンで吊り揚げられて、到達人孔の地上出入口の近辺の地上に降ろされ、使用に供される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-107289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種の更生施工に用いるウィンチは、重量が重く、運搬車両に付属のクレーンの許容吊り荷重をウィンチの重量が上回っていることがある。特に、荷台の後方へ吊り降ろす場合の許容吊り荷重をウィンチの重量が上回っていることがある。
【0006】
詳しく説明すると、運搬車両に付属のクレーンは、運搬車両のキャビンと荷台との間に設けられているのが通例である。このため、吊り荷を荷台の後方へ吊り降ろすにはクレーンを伸長させる必要がある。クレーンを長くすればするほど、許容吊り荷重が小さくなる。したがって、吊り荷を荷台の後方へ吊り降ろす場合の許容吊り荷重は、吊り荷を荷台の側方へ吊り降ろす場合の許容吊り荷重より小さい。
【0007】
一般的なクレーン付き2tトラックにおいて、後方へ吊り降ろす場合の許容吊り荷重は500kg程度である。これに対し、この種のウィンチの重量は、例えば900kgである。このような場合、到達人孔の地上出入口が車両側方に位置するように、運搬車両を地上出入口に対して横付けして、付属のクレーンでウィンチを荷台の側方へ吊り降ろす必要がある。更生施工現場の道幅が狭い等の理由から、運搬車両を横付け出来ない場合には、運搬車両を更生施工現場から離れた場所に止めて、ウィンチを荷台の側方へ吊り降ろして手押し車に移し替え、複数人が人力でウィンチを更生施工現場まで運搬しなければならない。このため、ウィンチを更生施工現場に設置するのに、人員・時間・手間がかってしまうという課題があった。
【0008】
本発明は、かかる事情に鑑み、樹脂製の更生管を牽引して既設管にライニングする既設管更生工法において、更生管の牽引に用いられるウィンチを運搬車両に積載した状態から更生施工現場に容易に設置できるようにして、ウィンチを更生施工現場に設置するための人員・時間・手間を省くことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明は、熱可塑性樹脂からなる更生管を既設管の一端に連なる発進人孔から前記既設管の内部へ挿入し、前記更生管の挿入方向の先端部に繋着した牽引ワイヤを前記既設管の他端に連なる到達人孔を通して地上のウィンチにて巻き取り、前記更生管を前記既設管の内壁にライニングする既設管更生工法における、前記ウィンチを支持するウィンチ支持装置であって、
運搬車両の荷台上の前進位置と前記荷台から後方へ延び出た後方延出位置との間で前後へスライド可能に設けられ、かつ前記ウィンチが載置されたスライドフレームと、
前記スライドフレームが前記後方延出位置のとき前記スライドフレームの後端部を支持し、前記スライドフレームが前記前進位置のとき前記スライドフレームの後端部の下側から退避される脚部と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
当該ウィンチ支持装置によれば、運搬車両の荷台に設置されたスライドフレームにウィンチが載置されて、更生施工現場まで運搬される。このとき、スライドフレームは荷台上の前進位置に在り、ウィンチの全荷重がスライドフレームを介して運搬車両の荷台に掛かっている。かつ脚部は、荷台と干渉しないよう退避されている。退避は、脚部を撤去することを含む。
更生施工現場においては、車両後方近くに到達人孔の地上出入口が位置されるように、運搬車両を地上出入口に対して後ろ向きに止める。横付けの必要が無いから幅狭の道路でも施工可能である。
続いて、スライドフレームを車両後方へ引き出して後方延出位置に位置させる。これに伴い、スライドフレーム上のウィンチが、スライドフレームと共に荷台から車両後方へ移行される。スライドフレームの前端部は荷台に支持されるとともに、スライドフレームの後端部は脚部によって支持される。これによって、車両後方へ移行されたウィンチを安定的に支持できる。
このようにして、ウィンチを更生施工現場に容易に設置できる。ウィンチを更生施工現場に設置するための人員・時間・手間を省くことができる。ウィンチを荷台から吊り降ろす必要が無いから、運搬車両にクレーンが付属されている必要も無い。
該ウィンチによって、更生管の牽引ワイヤが巻き取られる。
施工後は、スライドフレームを前方へスライドさせて、前進位置に戻す。これによって、ウィンチを荷台上に容易に戻すことができる。脚部は、荷台と干渉しないよう退避される。
(【0011】以降は省略されています)

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