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公開番号
2024172170
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023089715
出願日
2023-05-31
発明の名称
収穫機
出願人
井関農機株式会社
代理人
弁理士法人新大阪国際特許事務所
主分類
A01D
69/02 20060101AFI20241205BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】機体の駆動源である電動モータに電気を供給する複数のバッテリを脱穀部の下方に装着したコンバインがある。然しながら、複数のバッテリを機体左右一側に偏らせて載置しているので、機体の左右重量バランスが偏り、収穫作業時に機体進行の安定性が劣り、適切な収穫作業を行なうのに課題があった。そこで、バッテリの載置構成を改善して機体進行の安定を図って適切な収穫作業が行なえるようにした収穫機を提供する。
【解決手段】機体フレーム1上に電動モータに通電する複数のバッテリ40を載置するバッテリ搭載部9を設け、バッテリ搭載部9に前後及び/又は左右を仕切る仕切り9a,9bを少なくとも1つ設けてバッテリ40を載置する区枠9cを少なくとも2つ以上構成し、区枠9cの少なくとも1カ所以上にバッテリ40が載置されていれば電動モータ8へ通電する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
機体フレーム(1)に走行装置(2)と収穫部(3,4)と駆動源である電動モータ(8)を設けた収穫機において、機体フレーム(1)上に電動モータ(8)に通電する複数のバッテリ(40)を載置するバッテリ搭載部(9)を設け、該バッテリ搭載部(9)に前後及び/又は左右を仕切る仕切り(9a,9b)を少なくとも1つ設けてバッテリ(40)を載置する区枠(9c)を少なくとも2つ以上構成し、該区枠(9c)の少なくとも1カ所以上にバッテリ(40)が載置されていれば電動モータ(8)へ通電することを特徴とする収穫機。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
仕切り(9a)をバッテリ搭載部(9)の左右中央部で前後方向に配置して仕切り(9a)の左右に区枠(9c)を構成し、バッテリ搭載部(9)の左右重量差を検出する重量センサを設けてバッテリ搭載部(9)左右の重量差が所定以上である場合には電動モータ(8)に通電しないが、バッテリ搭載部(9)に載置されたバッテリ(40)が1つのみである場合には電動モータ(8)に通電することを特徴とする請求項1に記載の収穫機。
【請求項3】
仕切り(9b)をバッテリ搭載部(9)の前後中央部で左右方向に配置して仕切り(9b)の前後に区枠(9c)を構成し、バッテリ搭載部(9)の前後重量差を検出する重量センサを設けてバッテリ搭載部(9)前後の重量差が所定以上である場合には電動モータ(8)に通電しないが、バッテリ搭載部(9)に載置されたバッテリ(40)が1つのみである場合には電動モータ(8)に通電することを特徴とする請求項1に記載の収穫機。
【請求項4】
バッテリ搭載部(9)を前後方向の仕切り(9a)と左右方向の仕切り(9b)で区枠(9c)を構成し、前後方向の仕切り(9a)と左右方向の仕切り(9b)の片方を他方よりも1つ多くして、区枠(9c)を偶数個になる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の収穫機。
【請求項5】
発電機(50a)と発電機用エンジン(50b)からなるレンジエクステンダー(50)とバッテリ監視装置を設け、バッテリ(40)の残量が設定値未満になった時、作業予定時間に到達した時または収穫部(3,4)の駆動を入切する作業クラッチが入になった時にレンジエクステンダー(50)を作動させてバッテリ(40)に電力を補充することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の収穫機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場で収穫作業を行なう収穫機に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
機体の駆動源である電動モータに電気を供給する複数のバッテリを脱穀部の下方に機体側方から挿し込んで装着するコンバインがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-055223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数のバッテリを機体左右一側に偏らせて載置しているので、機体の左右重量バランスが偏り、収穫作業時に機体進行の安定性が劣り、適切な収穫作業を行なうのに課題があった。
【0005】
そこで、本発明は、バッテリの載置構成を改善して機体進行の安定を図って適切な収穫作業が行なえるようにした収穫機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、機体フレーム1に走行装置2と収穫部3,4と駆動源である電動モータ8を設けた収穫機において、機体フレーム1上に電動モータ8に通電する複数のバッテリ40を載置するバッテリ搭載部9を設け、該バッテリ搭載部9に前後及び/又は左右を仕切る仕切り9a,9bを少なくとも1つ設けてバッテリ40を載置する区枠9cを少なくとも2つ以上構成し、該区枠9cの少なくとも1カ所以上にバッテリ40が載置されていれば電動モータ8へ通電する収穫機である。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、機体フレーム1上に電動モータ8に通電する複数のバッテリ40を載置するバッテリ搭載部9を設け、該バッテリ搭載部9に前後及び/又は左右を仕切る仕切り9a,9bを少なくとも1つ設けてバッテリ40を載置する区枠9cを少なくとも2つ以上構成し、該区枠9cの少なくとも1カ所以上にバッテリが載置されていれば電動モータ8へ通電するので、圃場の規模に合わせてバッテリ40の載置個数を選択でき、機体重量を不要に増加させることなく、また、コストを抑えることができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、仕切り9aをバッテリ搭載部9の左右中央部で前後方向に配置して仕切り9aの左右に区枠9cを構成し、バッテリ搭載部9の左右重量差を検出する重量センサを設けてバッテリ搭載部9左右の重量差が所定以上である場合には電動モータ8に通電しないが、バッテリ搭載部9に載置されたバッテリ40が1つのみである場合には電動モータ8に通電する請求項1に記載の収穫機である。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、仕切り9aをバッテリ搭載部9の左右中央部で前後方向に配置して仕切り9aの左右に区枠9cを構成し、バッテリ搭載部9の左右重量差を検出する重量センサを設けてバッテリ搭載部9左右の重量差が所定以上である場合には電動モータ8に通電しないので、左右重量バランスが偏った状態で収穫作業を行なうことが防止でき、収穫作業のトラブルを未然に防止できる。
【0010】
また、バッテリ搭載部9に載置されたバッテリ40が1つのみである場合には電動モータ8に通電するので、圃場の規模に合わせてバッテリ40を1つだけ載置して、機体重量を不要に増加させることなく、また、コストを抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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