TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024170937
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-11
出願番号2023087714
出願日2023-05-29
発明の名称竪型ミル粉砕システム
出願人川崎重工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B02C 15/04 20060101AFI20241204BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】 粉砕原料の粉砕性に応じて粉砕物の排出方法を変更した制御として適切に処理できる竪型ミル粉砕システムを提供する。
【解決手段】 粉砕原料を粉砕する竪型ミルと、竪型ミルに熱ガスを供給する熱ガス供給機と、を備え、竪型ミルは、粉砕原料を粉砕した粉砕物を熱ガスとともに上方から排出する上部排出口と、粉砕した粉砕物を下方から排出する下部排出口と、を有し、竪型ミルの運転を、粉砕原料の粉砕性に応じて、熱ガスで粉砕物を気流搬送して粉砕物を上部排出口から排出し回収する第1制御と、前記熱ガスで前記粉砕物を気流搬送せずに粉砕物を下部排出口から排出し回収する第2制御と、に切り替えることが可能である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
粉砕原料を粉砕する竪型ミルと、前記竪型ミルに熱ガスを供給する熱ガス供給機と、を備え、
前記竪型ミルは、前記粉砕原料を粉砕した粉砕物を前記熱ガスとともに上方から排出する上部排出口と、粉砕した前記粉砕物を下方から排出する下部排出口と、を有し、
前記竪型ミルの運転を、前記粉砕原料の粉砕性に応じて、前記熱ガスで前記粉砕物を気流搬送して前記粉砕物を前記上部排出口から排出し回収する第1制御と、前記熱ガスで前記粉砕物を気流搬送せずに前記粉砕物を前記下部排出口から排出し回収する第2制御と、に切り替えることが可能である、竪型ミル粉砕システム。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記第2制御では、前記第1制御における前記竪型ミルの粉砕機のミルテーブル回転速度に対して前記ミルテーブル回転速度を遅くする、請求項1に記載の竪型ミル粉砕システム。
【請求項3】
前記第2制御では、前記第1制御において前記熱ガス供給機から前記竪型ミルに供給する前記熱ガスの供給量に対して少ない所定量の前記熱ガスを前記熱ガス供給機から前記竪型ミルに供給する、もしくは前記熱ガスを前記熱ガス供給器から供給しない、請求項1または2に記載の竪型ミル粉砕システム。
【請求項4】
前記熱ガス供給機と前記竪型ミルとの間にガス量調整器を備え、
前記ガス量調整器の開度を制御して前記第1制御と前記第2制御とを切り替える、請求項1に記載の竪型ミル粉砕システム。
【請求項5】
前記熱ガス供給機と前記竪型ミルの間のガス供給路と、前記上部排出口の下流方向における流路と、の間にバイパス路を備え、
前記バイパス路は、開閉器を有し、
前記第2制御では、前記ガス量調整器を閉鎖して前記開閉器を開放する、請求項4に記載の竪型ミル粉砕システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、竪型ミルを用いた粉砕システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、竪型ミルは、石灰石などの原料、石炭などの燃料の粉砕に用いられている。また、竪型ミルは、木質のバイオマス燃料の粉砕にも用いられている。以下の説明では、「石灰石」、「石炭」、「バイオマス燃料」などを総称して「粉砕原料」という。竪型ミルは、石灰石、石炭などは細かく粉砕できるが、バイオマス燃料は細かく粉砕し難く、被処理物に応じて竪型ミルの運転方法を変更する文献がある。
【0003】
この種の文献として、複数の羽根を具備する回転式分級機の回転方向を変更できるようにした粉砕機がある(例えば、特許文献1参照)。この粉砕機は、粉砕原料に応じて回転式分級機の回転方向を変更することで、傾斜して設けられた複数の羽根による粉砕物の排出性を変更している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-84476号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、竪型ミルを用いて粉砕原料を粉砕する粉砕システムは、竪型ミルに熱ガス供給機から熱ガスを供給し、この熱ガスで粉砕した粉砕物を竪型ミルの上部から気流搬送する構成が一般的である。このため、粉砕性の悪い粉砕原料の場合、細かく粉砕できない粉砕物を熱ガスで気流搬送すると竪ミル上方に備えられた分級部から抜き出すことが難しく、電力消費増大に繋がる場合がある。
【0006】
上記した文献の場合も、粉砕原料を粉砕部で粉砕して上方に備えられた分級部で分級する構成であるため、粉砕性が悪く細かく粉砕できない粉砕物は粉砕部に残ってしまう。
【0007】
そこで、本出願は、粉砕原料の粉砕性に応じて粉砕物の排出方法を変更できる竪型ミル粉砕システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本出願の一態様に係る竪型ミル粉砕システムは、粉砕原料を粉砕する竪型ミルと、前記竪型ミルに熱ガスを供給する熱ガス供給機を備え、前記竪型ミルは、前記粉砕原料を粉砕した粉砕物を前記熱ガスとともに上方から排出する上部排出口と、粉砕した前記粉砕物を下方から排出する下部排出口と、を有し、前記竪型ミルの運転を、前記粉砕原料の粉砕性に応じて、前記熱ガスで前記粉砕物を気流搬送して前記粉砕物を前記上部排出口から排出し回収する第1制御と、前記熱ガスで前記粉砕物を気流搬送せずに前記粉砕物を前記下部排出口から排出し回収する第2制御と、に切り替えることが可能である。
【発明の効果】
【0009】
本出願によれば、粉砕原料の粉砕性に応じて粉砕物の排出方法を変更することで適切に処理できる竪型ミル粉砕システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本出願の一実施形態に係る竪型ミル粉砕システムの構成を示す全体図である。
図2は、図1に示す竪型ミル粉砕システムの竪型ミルで粉砕性の良い粉砕原料を粉砕する場合を示す全体図である。
図3は、図1に示す竪型ミル粉砕システムの竪型ミルで粉砕性の悪い粉砕原料を粉砕する場合を示す全体図である。
図4は、図3示す粉砕性の悪い粉砕原料を粉砕する場合の異なる例を示す全体図である。
図5は、図1に示す竪型ミル粉砕システムとは一部の構成が異なる例を示す全体図である。
図6は、図1に示す竪型ミル粉砕システムとは異なる形式の竪型ミル粉砕システムの例を示す全体図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

川崎重工業株式会社
加工機
1日前
川崎重工業株式会社
ロボット
8日前
川崎重工業株式会社
ガスタービンエンジン
1日前
川崎重工業株式会社
ガスタービンエンジンの軸受構造
1日前
川崎重工業株式会社
液化ガスの荷役方法および荷役装置
1日前
川崎重工業株式会社
塗装ロボットシステムおよびロボット
8日前
川崎重工業株式会社
エネルギーマネジメントシステム及び方法
2日前
川崎重工業株式会社
発電機及びこれを備えるガスタービンエンジン
1日前
川崎重工業株式会社
情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム
3日前
川崎重工業株式会社
加工機および加工方法
1日前
株式会社キンキ
一軸破砕機
22日前
株式会社サタケ
精穀装置
8日前
有限会社 エコ・ライス新潟
酒米用精米装置
1日前
セイコーエプソン株式会社
微細化装置
9日前
セイコーエプソン株式会社
微細化装置
15日前
川崎重工業株式会社
竪型ミル粉砕システム
16日前
株式会社タイワ精機
精米設備
16日前
日鉄エンジニアリング株式会社
スラグ磨砕機の運転方法及び制御装置
8日前
アイメックス株式会社
ロールミルのロール間隔設定方法及びロール間隔設定装置並びに同装置を備えたロールミル
29日前
ヴァミィヤ マニュファクチャリング カンパニー
破砕機
10日前
サンフォード バーンハム プレビス メディカル ディスカバリー インスティテュート
腫瘍関連マクロファージへの分子の結合およびその使用方法
24日前
ザ リサーチ ファウンデイション フォー ザ ステイト ユニヴァーシティ オブ ニューヨーク
擬角柱光ガイドアレイを有する高分解能深さ符号化PET検出器
10日前
株式会社アイシン
太陽電池の電子輸送層及び太陽電池の製造方法
8日前
ザ リサーチ ファウンデイション フォー ザ ステイト ユニヴァーシティ オブ ニューヨーク
プリズマトイド光導体
24日前
ザ リサーチ ファウンデイション フォー ザ ステイト ユニバーシティー オブ ニューヨーク
アニオン性ペンダントおよび補助基を含む、鉄(III)MRI造影剤として使用するための化合物
3日前
学校法人早稲田大学
情報処理装置、探査装置およびプログラム
22日前
シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト
ゲノム編集による遺伝子サイレンシング
29日前