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公開番号
2024169640
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2024165521,2023099256
出願日
2024-09-24,2020-07-09
発明の名称
通信装置
出願人
株式会社東芝
,
東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人
弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類
H04L
25/02 20060101AFI20241128BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】多チャンネルの通信装置におけるジッタを抑制する。
【解決手段】実施形態の通信装置は、発振器と、信号生成回路と、絶縁素子と、出力回路と、を含む。発振器は、外部から入力された入力信号が第1論理レベルである場合に、キャリア信号を出力する。信号生成回路は、遅延回路と、第1入力端に入力信号が入力され、且つ第2入力端に遅延回路を介した入力信号が入力される第1論理回路と、第1入力端に第1論理回路の出力端が接続され、且つ第2入力端にキャリア信号が入力される第2論理回路と、第1入力端に入力信号が入力され、且つ第2入力端に第2論理回路の出力端が接続された第3論理回路と、第3論理回路によって出力された電圧を増幅する駆動回路と、を含む。絶縁素子は、駆動回路の出力に接続される。出力回路は、駆動回路の出力信号に基づいた信号を、絶縁素子を介して受信し、外部に出力する。
【選択図】図23
特許請求の範囲
【請求項1】
外部から入力された第1入力信号及び第2入力信号の少なくとも1つが第1論理レベルである場合に、第1キャリア信号と第2キャリア信号とを出力する発振器と、
第1遅延回路と、第1入力端に前記第1入力信号が入力され、且つ第2入力端に前記第1遅延回路を介した前記第1入力信号が入力される第1論理回路と、第1入力端に前記第1論理回路の出力端が接続され、且つ第2入力端に前記第1キャリア信号が入力される第2論理回路と、第1入力端に前記第1入力信号が入力され、且つ第2入力端に前記第2論理回路の出力端が接続された第3論理回路と、前記第3論理回路によって出力された電圧を増幅する第1駆動回路と、を含む第1信号生成回路と、
第2遅延回路と、第1入力端に前記第2入力信号が入力され、且つ第2入力端に前記第2遅延回路を介した前記第2入力信号が入力される第4論理回路と、第1入力端に前記第4論理回路の出力端が接続され、且つ第2入力端に前記第2キャリア信号が入力される第5論理回路と、第1入力端に前記第2入力信号が入力され、且つ第2入力端に前記第5論理回路の出力端が接続された第6論理回路と、前記第6論理回路によって出力された電圧を増幅する第2駆動回路と、を含む第2信号生成回路と、
前記第1駆動回路の出力に接続された第1絶縁素子と、
前記第2駆動回路の出力に接続された第2絶縁素子と、
前記第1駆動回路の出力信号に基づいた信号を、前記第1絶縁素子を介して受信し、外部に出力する第1出力回路と、
前記第2駆動回路の出力信号に基づいた信号を、前記第2絶縁素子を介して受信し、外部に出力する第2出力回路と、
を備える、通信装置。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記第1論理回路、前記第3論理回路、前記第4論理回路、及び前記第6論理回路は、論理積回路であり、
前記第2論理回路、及び前記第5論理回路は、否定論理積回路である、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記第1信号生成回路は、入力端に前記第2論理回路の前記出力端が接続された第1インバータと、第1入力端に前記第1入力信号が入力され、且つ第2入力端に前記第1インバータの出力端が接続された第7論理回路と、をさらに含み、
前記第2信号生成回路は、入力端に前記第5論理回路の前記出力端が接続された第2インバータと、第1入力端に前記第2入力信号が入力され、且つ第2入力端に前記第2インバータの出力端が接続された第8論理回路と、をさらに含み、
前記第1駆動回路は、前記第3論理回路の出力と前記第7論理回路の出力とを差動増幅し、
前記第2駆動回路は、前記第6論理回路の出力と前記第8論理回路の出力とを差動増幅する、
請求項1又は請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記第1キャリア信号と前記第2キャリア信号の位相が異なる、
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の通信装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
実施形態は、通信装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
高電圧機器と低電圧機器とを接続する通信装置が備える素子として、ガルバニック絶縁素子が知られている。ガルバニック絶縁素子は、高電圧機器と低電圧機器との間のノイズの回り込みや感電を回避するために使用され、入出力の電気的絶縁を確保しつつ信号のみを伝達することが出来る。ガルバニック絶縁素子が信号の伝達に用いる媒体としては、例えば光、電界、及び磁界が挙げられる。
【0003】
例えば、信号の伝達媒体として光信号を用いるガルバニック絶縁素子としては、光発生素子としての発光ダイオード(LED)と、光受信素子としてのフォトダイオード(PD)とを備えるフォトカプラが知られている。フォトカプラは、LEDとPDとの間に設けられた樹脂により、電気的絶縁を確保している。このため、フォトカプラは、絶縁機能に対する信頼性が高い。
【0004】
しかしながら、通信装置が複数の信号を伝送する場合には、フォトカプラが、伝送される信号の数と同数のLED及びPDの組を備える必要がある。一つのフォトカプラに複数のLEDと複数のPDとが実装された場合、伝送される複数の信号の間でクロストークが発生し得る。また、フォトカプラに複数のLEDと複数のPDとを実装することは、組み立てが複雑になることによる信頼性の低下や、コストの増大の原因になり得る。
【0005】
これに対して、信号の伝達媒体として電界又は磁界を用いるガルバニック絶縁素子は、上記のフォトカプラの懸念点を解消し得る。信号の伝達媒体として電界又は磁界を用いるガルバニック絶縁素子は、デジタルアイソレータとも呼ばれている。電界が信号の伝達媒体として使用される場合には、例えば絶縁層の両端に金属板が形成された絶縁容量が使用される。磁界が信号の伝達媒体として使用される場合には、例えば絶縁層の両端にコイルを形成した絶縁トランスが使用される。絶縁容量や絶縁トランスを同一の半導体基板上に複数個実装することは、容易に実現され得る。従って、複数の信号を伝送する通信装置は、ガルバニック絶縁素子としてデジタルアイソレータを使用することによって、フォトカプラを使用する場合よりもコストを抑制することが出来る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許第5952849号明細書
米国特許第7302247号明細書
米国特許第9660848号明細書
米国特許第7376212号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
多チャンネルの通信装置におけるジッタを抑制する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の通信装置は、発振器と、第1信号生成回路と、第2信号生成回路と、第1絶縁素子と、第2絶縁素子と、第1出力回路と、第2出力回路と、を含む。発振器は、外部から入力された第1入力信号及び第2入力信号の少なくとも1つが第1論理レベルである場合に、第1キャリア信号と第2キャリア信号とを出力する。第1信号生成回路は、第1遅延回路と、第1入力端に第1入力信号が入力され、且つ第2入力端に第1遅延回路を介した第1入力信号が入力される第1論理回路と、第1入力端に第1論理回路の出力端が接続され、且つ第2入力端に第1キャリア信号が入力される第2論理回路と、第1入力端に第1入力信号が入力され、且つ第2入力端に第2論理回路の出力端が接続された第3論理回路と、第3論理回路によって出力された電圧を増幅する第1駆動回路と、を含む。第2信号生成回路は、第2遅延回路と、第1入力端に第2入力信号が入力され、且つ第2入力端に第2遅延回路を介した第2入力信号が入力される第4論理回路と、第1入力端に第4論理回路の出力端が接続され、且つ第2入力端に第2キャリア信号が入力される第5論理回路と、第1入力端に第2入力信号が入力され、且つ第2入力端に第5論理回路の出力端が接続された第6論理回路と、第6論理回路によって出力された電圧を増幅する第2駆動回路と、を含む。第1絶縁素子は、第1駆動回路の出力に接続される。第2絶縁素子は、第2駆動回路の出力に接続される。第1出力回路は、第1駆動回路の出力信号に基づいた信号を、第1絶縁素子を介して受信し、外部に出力する。第2出力回路は、第2駆動回路の出力信号に基づいた信号を、第2絶縁素子を介して受信し、外部に出力する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図。
第1実施形態に係る通信装置の備えるRF発生器の回路構成の一例を示す回路図。
第1実施形態に係る通信装置の備える信号生成回路の回路構成の一例を示す回路図。
第1実施形態に係る通信装置の備える絶縁素子の回路構成の一例を示す回路図。
入力信号の変調動作の一例を示すタイミングチャート。
第1実施形態に係る通信装置における動作の一例を示すタイミングチャート。
第1実施形態の比較例に係る通信装置における動作の一例を示すタイミングチャート。
第1実施形態の第1変形例に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図。
第1実施形態の第2変形例に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図。
第1実施形態の第3変形例に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図。
第2実施形態に係る通信装置の備える信号生成回路の回路構成の一例を示す回路図。
第2実施形態に係る通信装置の備える絶縁素子の回路構成の一例を示す回路図。
第2実施形態に係る通信装置における動作の一例を示すタイミングチャート。
第2実施形態の変形例に係る通信装置の備える絶縁素子の回路構成の一例を示す回路図。
第2実施形態の変形例に係る通信装置の備える信号生成回路の回路構成の一例を示す回路図。
第3実施形態に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図。
第3実施形態の第1変形例に係る通信装置の備えるRF発生器の回路構成の一例を示す回路図。
第3実施形態の第1変形例に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図。
第3実施形態の第2変形例に係る通信装置の備えるRF発生器の回路構成の一例を示す回路図。
第3実施形態の第2変形例に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図。
第3実施形態の第2変形例に係る通信装置の備えるRF発生器の回路構成の一例を示す回路図。
第3実施形態の第3変形例に係る通信装置の備えるRF発生器の回路構成の一例を示す回路図。
第4実施形態に係る通信装置の備える信号生成回路の回路構成の一例を示す回路図。
第4実施形態に係る通信装置における動作の一例を示すタイミングチャート。
第4実施形態に係る通信装置における動作の一例を示すタイミングチャート。
第4実施形態に係る通信装置における動作の一例を示すタイミングチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、実施形態について図面を参照して説明する。各実施形態は、発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示している。図面は模式的又は概念的なものであり、各図面の寸法及び比率等は必ずしも現実のものと同一とは限らない。本発明の技術的思想は、構成要素の形状、構造、配置等によって特定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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