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公開番号
2024168196
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084659
出願日
2023-05-23
発明の名称
粉体回収容器、画像形成装置および粉体搬送装置
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
G03G
21/10 20060101AFI20241128BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】揺動部材が搬送部材の回転に巻き込まれることを防止する。
【解決手段】
粉体を受ける粉体回収口と、軸部に螺旋状に羽根部が巻装されて、所定方向に回転して粉体を搬送する搬送部材と、搬送部材に当接し、揺動可能な揺動部材と、を有し、揺動部材は、搬送部材の軸方向に対して間隔をあけて並設された複数の張出部と、張出部の一部を羽根部に向けて曲げることによって形成され、少なくとも搬送部材が所定方向とは反対方向に回転するときに、先端部が羽根部に当接する曲げ部とを有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
粉体を受ける粉体回収口と、
軸部に螺旋状に羽根部が巻装されて、所定方向に回転して前記粉体を搬送する搬送部材と、
前記搬送部材に当接し、揺動可能な揺動部材と、を有し、
前記揺動部材は、前記搬送部材の軸方向に対して間隔をあけて並設された複数の張出部と、
前記張出部の一部を前記羽根部に向けて曲げることによって形成され、少なくとも前記搬送部材が前記所定方向とは反対方向に回転するときに、先端部が前記羽根部に当接する曲げ部を有することを特徴とする粉体回収容器。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記曲げ部の先端部は、前記羽根部の外形部に当接することを特徴とする請求項1の粉体回収容器。
【請求項3】
前記曲げ部の長さをdとし、前記羽根部の外径と前記軸部の径との差の1/2をeとしたとき、dとeとが略同じであることを特徴とする請求項2に記載の粉体回収容器。
【請求項4】
前記張出部は、前記搬送部材が前記所定方向に回転して前記粉体を搬送する方向である搬送方向の上流側から下流側にかけて傾斜する傾斜部を有することを特徴とする請求項1に記載の粉体回収容器。
【請求項5】
前記曲げ部は、前記傾斜部の自由端側の先端に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の粉体回収容器。
【請求項6】
前記傾斜部が傾斜したときの搬送方向の幅をfとし、前記搬送部材の前記羽根部のピッチをgとしたとき、f/g=1/2~1であることを特徴とする請求項4に記載の粉体回収容器。
【請求項7】
前記張出部は、前記軸部の下方と当接する軸部当接部を有することを特徴とする請求項1に記載の粉体回収容器。
【請求項8】
前記揺動部材は、略櫛歯状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の粉体回収容器。
【請求項9】
前記粉体回収口が有する開口部は、前記張出部の上部で且つ前記搬送部材の上部でない位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の粉体回収容器。
【請求項10】
前記揺動部材は、前記揺動部材を前記粉体回収容器の所定の位置に固定するための固定部を有し、
前記所定の位置は、前記搬送部材の回転軌跡の最下部よりも上方にあることを特徴とする請求項1に記載の粉体回収容器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体回収容器、画像形成装置および粉体搬送装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に、複写機、プリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置では、クリーニング装置などに、トナーや廃トナー等の粉体を搬送する粉体搬送装置を設置する技術が知られている。また、感光体ドラムや中間転写ベルトなどの像担持体の表面に残留(付着)した未転写トナーは、クリーニング装置によって回収される。クリーニング装置内に回収された未転写トナーは、クリーニング装置に内設された搬送スクリュ(粉体搬送装置)によって、クリーニング装置の外部に搬送される。そして、外部に排出された未転写トナーは、廃トナー回収容器まで搬送されて、廃トナー回収容器内に廃トナーとして回収される。また、搬送スクリュの羽根部に当てることで揺動し、廃トナーの堆積を防止する揺動部材も知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、軸部に螺旋状にスクリュ部が巻装されて、所定方向に回転してトナーを搬送する搬送スクリュと、略櫛歯状に形成されて、搬送スクリュの回転にともない搬送スクリュの軸部とスクリュ部との間で搖動可能な搖動部材と、を備え、搖動部材は、搬送スクリュの軸方向に対して間隔をあけて並設された複数の張出部と、複数の張出部の自由端側から軸部に対して離れる方向にそれぞれ所定角度で屈曲した複数の先端部と、を具備し、先端部は、その軸方向の幅が、少なくともスクリュ部に接触する部分から自由端側に向けて漸増するように形成されたトナー搬送装置が開示されている。
【0004】
ここで、廃トナー回収容器は、廃トナーを搬送するための搬送スクリュといった搬送部材と、これの羽根部に当てることで揺動する揺動部材とが設けられている構成が挙げられる。これらによって、廃トナーの堆積の防止を図っている。一方で、揺動部材は、廃トナー回収容器のレイアウトや搬送部材の回転方向によっては、揺動部材が搬送部材の回転に巻き込まれて、廃トナーを堆積させてしまうことにつながるおそれがあり、このような状態の発生を防止する構成にする必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、揺動部材が搬送部材の回転に巻き込まれることを防止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、粉体を受ける粉体回収口と、軸部に螺旋状に羽根部が巻装されて、所定方向に回転して前記粉体を搬送する搬送部材と、前記搬送部材に当接し、揺動可能な揺動部材と、を有し、前記揺動部材は、前記搬送部材の軸方向に対して間隔をあけて並設された複数の張出部と、前記張出部の一部を前記羽根部に向けて曲げることによって形成され、少なくとも前記搬送部材が前記所定方向とは反対方向に回転するときに、先端部が前記羽根部に当接する曲げ部とを有することを特徴するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、揺動部材が搬送部材の回転に巻き込まれることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る実施形態における画像形成装置を示す図。
作像部を示す構成図。
廃トナー搬送装置を示す図。
廃トナー回収容器を説明するための図。
揺動部材について説明するための図。
揺動部材の機能を説明するための図。
揺動部材の配置を説明するための図。
揺動部材の構成の詳細を説明するための図。
揺動部材と揺動部材との接触を説明するための図。
本発明に係る揺動部材の動作を示す図。
比較例に係る揺動部材について搬送部材の逆回転時の動作を説明するための図。
比較例に係る揺動部材の別の課題を説明するための図。
本発明に係る揺動部材について搬送部材の逆回転時の動作を説明するための図。
本発明に係る揺動部材が座屈する状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る実施形態を、図面を用いて、以下に説明をする。
【0010】
また、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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