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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024166774
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023083110
出願日
2023-05-19
発明の名称
昇圧装置および昇圧システム
出願人
国立研究開発法人科学技術振興機構
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02M
3/155 20060101AFI20241122BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】熱電素子から効率的に必要な電力を得ることができる昇圧装置および昇圧システムを提供する。
【解決手段】昇圧装置は、熱電素子の正電極が接続される正極端子と、負電極が接続される負極端子と、第1端子と第2端子とを備え、正極端子に第1端子が接続される誘導素子と、第1制御端子と、第1入力端子と、第1出力端子とを備え、誘導素子の第2端子に第1入力端子が、負極端子に第1出力端子が接続される第1スイッチ素子と、第2制御端子と、第2入力端子と、第2出力端子とを備え、誘導素子の第2端子に第2入力端子が接続される第2スイッチ素子と、熱電素子が出力する直流電力を昇圧する制御部と、を備え、熱電素子の内部抵抗、誘導素子の直流抵抗、第1スイッチ素子のオン抵抗、配線抵抗、入力電圧、出力電力が所定の条件式を満たす。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
温度差を直流電力に変換する熱電材料と、前記熱電材料から前記直流電力を取り出す正電極および負電極とからなる熱電素子の前記正電極が接続される正極端子と、
前記負電極が接続される負極端子と、
第1端子と第2端子とを備え、前記正極端子に前記第1端子が接続される誘導素子と、
第1制御端子と、第1入力端子と、第1出力端子とを備え、前記誘導素子の前記第2端子に前記第1入力端子が、前記負極端子に前記第1出力端子が接続される第1スイッチ素子と、
第2制御端子と、第2入力端子と、第2出力端子とを備え、前記誘導素子の前記第2端子に前記第2入力端子が接続される第2スイッチ素子と、
前記第1スイッチ素子の前記第1制御端子に第1制御信号を、前記第2スイッチ素子の前記第2制御端子に第2制御信号を、それぞれ所定のデューティ比にして出力し、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子を交互にオン/オフ制御することにより、前記熱電素子が出力する直流電力を昇圧する制御部と、
を備え、
前記熱電素子の内部抵抗をRIN、前記誘導素子の直流抵抗をRL、第1スイッチ素子のオン抵抗をRON、前記正極端子から前記誘導素子と前記第1スイッチ素子とを経由して前記負極端子に至る配線抵抗をRCAB、前記正極端子および前記負極端子間の開放時の熱電素子の出力電圧をVOC、出力端子の両端間に接続される負荷に対して出力される昇圧後の電力を出力電力POUTとした場合に、式(A)
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2024166774000013.tif
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170
を満たす昇圧装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記熱電素子は、前記熱電材料と前記正電極および前記負電極との組を、前記直流電力による電流経路上に一組のみ備える単層熱電素子である
請求項1に記載の昇圧装置。
【請求項3】
前記第1制御信号が前記第1スイッチ素子をオン状態に維持する時間である第1時間と、前記第2制御信号が前記第2スイッチ素子をオン状態に維持する時間である第2時間とについて、前記第1時間は、前記第2時間の100倍以上の時間である
請求項1に記載の昇圧装置。
【請求項4】
前記誘導素子のインダクタンスが0.1ミリヘンリー以上であり、
前記制御部は、
前記第1制御信号が前記第1スイッチ素子をオン状態に維持するオン時間と、前記第1スイッチ素子をオフ状態に維持するオフ時間とを1周期とする第1スイッチング周波数と、
前記第2制御信号が前記第2スイッチ素子をオン状態に維持するオン時間と、前記第2スイッチ素子をオフ状態に維持するオフ時間とを1周期とする第2スイッチング周波数と、
をいずれも100ヘルツから5キロヘルツまでにして、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子をオン/オフ制御する
請求項1に記載の昇圧装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記第1制御信号が前記第1スイッチ素子をオン状態に維持する時間と、前記第2制御信号が前記第2スイッチ素子をオン状態に維持する時間とが重ならないようにして、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子をオン/オフ制御する
請求項1に記載の昇圧装置。
【請求項6】
前記第1スイッチ素子のゲート容量をC1、前記第2スイッチ素子のゲート容量をC2、前記第1制御端子および前記第2制御端子に印加されるゲート電圧をVCONT、前記誘導素子を流れるコイル電流の波形の周期をτ、前記熱電素子の内部抵抗RINと前記誘導素子の直流抵抗をRLと第1スイッチ素子のオン抵抗をRONと前記正極端子から前記誘導素子と前記第1スイッチ素子とを経由して前記負極端子に至る配線抵抗をRCABとの合成抵抗をRS、前記正極端子および前記負極端子間の開放時の熱電素子の出力電圧をVOCとして、式(B)
TIFF
2024166774000014.tif
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170
を満たす、請求項1に記載の昇圧装置。
【請求項7】
前記熱電素子の内部抵抗RIN、前記誘導素子の直流抵抗RL、第1スイッチ素子のオン抵抗RON、前記正極端子から前記誘導素子と前記第1スイッチ素子とを経由して前記負極端子に至る配線抵抗RCABがそれぞれ10ミリオーム未満である
請求項1に記載の昇圧装置。
【請求項8】
前記正極端子と、前記負極端子と、前記誘導素子と、前記第1スイッチ素子と、前記第2スイッチ素子とを備える昇圧回路が縦続接続されている
請求項1に記載の昇圧装置。
【請求項9】
温度差を直流電力に変換する熱電材料と、前記熱電材料に接続されて前記熱電材料から前記直流電力を取り出す正電極および負電極とからなる熱電素子と、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の昇圧装置と、
を備える昇圧システム。
【請求項10】
前記昇圧装置の出力側に接続される負荷抵抗Rが、前記第1スイッチ素子をオン状態に維持している時間をT1とし、前記第1スイッチ素子をオフ状態に維持している時間をT2とした場合に、式(C)
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18
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を満たす請求項9に記載の昇圧システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、昇圧装置および昇圧システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、入力される直流電力の電圧を昇圧して出力する、いわゆるDC-DCコンバータに関する技術が開示されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
A ±0.5-mV-Minimum-Input DC-DC Converter With Stepwise Adiabatic Gate-Drive and Efficient Timing Control for Thermoelectric Energy Harvesting, Eric J. Carlson, Joshua R. Smith, IEEE TRANSACTIONS ON CIRCUITS AND SYSTEMS-I: REGULAR PAPERS, Volume: 70 Issue: 2.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、IoT(Internet of Things)デバイスが発展している。このようなIoTデバイスにおいては動作電源を確保するために、環境中の熱流から発電する熱電発電が期待されている。しかし、現状の熱電素子は、一つの熱電素子当たりの発電電圧が1mV以下と極めて低い。一方、IoTデバイスが備えるセンサ機能や通信機能などを提供する一般的な電子回路が動作する電圧(例えば、1V程度)を確保する必要がある。上述のような熱電素子から発生する低い電圧から効率よく必要な電圧の電力を得る点で課題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、熱電素子から効率よく必要な電圧の電力を得ることができる昇圧装置および昇圧システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態は、温度差を直流電力に変換する熱電材料と、前記熱電材料から前記直流電力を取り出す正電極および負電極とからなる熱電素子の前記正電極が接続される正極端子と、前記負電極が接続される負極端子と、第1端子と第2端子とを備え、前記正極端子に前記第1端子が接続される誘導素子と、第1制御端子と、第1入力端子と、第1出力端子とを備え、前記誘導素子の前記第2端子に前記第1入力端子が、前記負極端子に前記第1出力端子が接続される第1スイッチ素子と、第2制御端子と、第2入力端子と、第2出力端子とを備え、前記誘導素子の前記第2端子に前記第2入力端子が接続される第2スイッチ素子と、前記第1スイッチ素子の前記第1制御端子に第1制御信号を、前記第2スイッチ素子の前記第2制御端子に第2制御信号を、それぞれ所定のデューティ比にして出力し、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子を交互にオン/オフ制御することにより、前記熱電素子が出力する直流電力を昇圧する制御部と、を備え、前記熱電素子の内部抵抗をRIN、前記誘導素子の直流抵抗をRL、第1スイッチ素子のオン抵抗をRON、前記正極端子から前記誘導素子と前記第1スイッチ素子とを経由して前記負極端子に至る配線抵抗をRCAB、前記正極端子および前記負極端子間の開放時の熱電素子の出力電圧をVOC、出力端子の両端間に接続される負荷に対して出力される昇圧後の電力を出力電力POUTとした場合に、後述の条件式を満たす昇圧装置である。
【0007】
本発明の一実施形態は、上述の昇圧装置において、前記熱電素子は、前記熱電材料と前記正電極および前記負電極との組を、前記直流電力による電流経路上に一組のみ備える単層熱電素子である。
【0008】
本発明の一実施形態は、上述の昇圧装置において、前記第1制御信号が前記第1スイッチ素子をオン状態に維持する時間である第1時間と、前記第2制御信号が前記第2スイッチ素子をオン状態に維持する時間である第2時間とについて、前記第1時間は、前記第2時間の100倍以上の時間である。
【0009】
本発明の一実施形態は、上述の昇圧装置において、前記誘導素子のインダクタンスが0.1ミリヘンリー以上であり、前記制御部は、前記第1制御信号が前記第1スイッチ素子をオン状態に維持するオン時間と、前記第1スイッチ素子をオフ状態に維持するオフ時間とを1周期とする第1スイッチング周波数と、前記第2制御信号が前記第2スイッチ素子をオン状態に維持するオン時間と、前記第2スイッチ素子をオフ状態に維持するオフ時間とを1周期とする第2スイッチング周波数と、をいずれも100ヘルツから5キロヘルツまでにして、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子をオン/オフ制御する。
【0010】
本発明の一実施形態は、上述の昇圧装置において、前記制御部は、前記第1制御信号が前記第1スイッチ素子をオン状態に維持する時間と、前記第2制御信号が前記第2スイッチ素子をオン状態に維持する時間とが重ならないようにして、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子をオン/オフ制御する。
(【0011】以降は省略されています)
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