TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024165802
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023082300
出願日
2023-05-18
発明の名称
逐次比較型AD変換回路
出願人
ローム株式会社
代理人
弁理士法人 佐野特許事務所
主分類
H03M
1/10 20060101AFI20241121BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】AD変換の精度向上を図る。
【解決手段】逐次比較型AD変換回路(1A)は、アナログ入力信号に応じた第1電圧(V1)又は第1電圧との対比に供される第2電圧(V2)を補正する補正回路(30)と、補正を通じて得られる2つの比較入力電圧を比較することで比較結果信号を生成するコンパレータ(40)と、比較結果信号に基づき、デジタル出力信号の最上位ビットから最下位ビットに向けてバイナリサーチによりデジタル出力信号の値をビットごとに決定する制御回路(50)と、を備える。制御回路は、逐次比較期間において、デジタル出力信号のビットごとに補正回路での補正量を設定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するよう構成された逐次比較型AD変換回路であって、
前記アナログ入力信号に応じた第1電圧を生成するよう構成された第1電圧生成回路と、
前記第1電圧との対比に供される第2電圧を生成するよう構成された第2電圧生成回路と、
バイナリサーチが行われる逐次比較期間において前記第1電圧又は前記第2電圧を補正するよう構成された補正回路と、
前記補正回路での補正を通じて得られる2つの比較入力電圧を受け、前記2つの比較入力電圧を比較することで比較結果信号を生成するよう構成されたコンパレータと、
前記比較結果信号に基づき、前記デジタル出力信号の最上位ビットから最下位ビットに向けてバイナリサーチにより前記デジタル出力信号の値をビットごとに決定するよう構成された制御回路と、を備え、
前記制御回路は、前記逐次比較期間において、前記デジタル出力信号のビットごとに前記補正回路での補正量を設定する
、逐次比較型AD変換回路。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
前記第1電圧生成回路は、キャパシタアレイ及び前記キャパシタアレイに接続されるスイッチアレイを有し、サンプリング期間にて前記アナログ入力信号が加わる配線を前記スイッチアレイを介して前記キャパシタアレイに接続することで前記アナログ入力信号に応じた電荷を前記キャパシタアレイ中の各キャパシタに蓄積させ、前記サンプリング期間後の前記逐次比較期間において所定の電源電圧又はグランド電圧を前記スイッチアレイを介し前記キャパシタアレイ中の各キャパシタに供給した状態で前記キャパシタアレイの蓄積電荷に基づき前記第1電圧を生成し、
前記制御回路は、前記逐次比較期間において、前記比較結果信号に応じて前記スイッチアレイの状態を制御しつつ前記比較結果信号に基づき前記デジタル出力信号の値をビットごとに決定する
、請求項1に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項3】
前記第2電圧生成回路は、予め定められた基準電圧を前記第2電圧として生成するよう構成された基準電圧源である
、請求項2に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項4】
前記第2電圧生成回路は、供給されたデジタル信号をアナログ信号に変換することで前記第2電圧を生成するよう構成されたDA変換回路である
、請求項2に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項5】
前記アナログ入力信号は第1アナログ入力信号及び第2アナログ入力信号間の差信号であり、
前記第1電圧生成回路は、第1キャパシタアレイ及び前記第1キャパシタアレイに接続される第1スイッチアレイを有し、サンプリング期間にて前記第1アナログ入力信号が加わる配線を前記第1スイッチアレイを介して前記第1キャパシタアレイに接続することで前記第1アナログ入力信号に応じた電荷を前記第1キャパシタアレイ中の各キャパシタに蓄積させ、前記サンプリング期間後の前記逐次比較期間において所定の電源電圧又はグランド電圧を前記第1スイッチアレイを介し前記第1キャパシタアレイ中の各キャパシタに供給した状態で前記第1キャパシタアレイの蓄積電荷に基づき前記第1電圧を生成し、
前記第2電圧生成回路は、第2キャパシタアレイ及び前記第2キャパシタアレイに接続される第2スイッチアレイを有し、前記サンプリング期間にて前記第2アナログ入力信号が加わる配線を前記第2スイッチアレイを介して前記第2キャパシタアレイに接続することで前記第2アナログ入力信号に応じた電荷を前記第2キャパシタアレイ中の各キャパシタに蓄積させ、前記逐次比較期間において前記電源電圧又は前記グランド電圧を前記第2スイッチアレイを介し前記第2キャパシタアレイ中の各キャパシタに供給した状態で前記第2キャパシタアレイの蓄積電荷に基づき前記第2電圧を生成し、
前記制御回路は、前記逐次比較期間において、前記比較結果信号に応じて前記第1スイッチアレイ及び前記第2スイッチアレイの各状態を制御しつつ前記比較結果信号に基づき前記デジタル出力信号の値をビットごとに決定する
、請求項1に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項6】
前記第1電圧生成回路は、前記アナログ入力信号をサンプリングして保持することで前記第1電圧を生成し、
前記第2電圧生成回路は、前記制御回路からのデジタルの制御信号をアナログ信号に変換することで前記第2電圧を生成し、
前記制御回路は、前記逐次比較期間において、前記比較結果信号に応じた前記制御信号を前記第2電圧生成回路に出力しつつ前記比較結果信号に基づき前記デジタル出力信号の値をビットごとに決定する
、請求項1に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項7】
前記2つの比較入力電圧は、前記補正回路による補正後の前記第1電圧と、前記第2電圧生成回路にて生成された前記第2電圧である
、請求項1~6の何れかに記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項8】
前記2つの比較入力電圧は、前記第1電圧生成回路にて生成された前記第1電圧と、前記補正回路による補正後の前記第2電圧である
、請求項1~6の何れかに記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項9】
前記第1電圧生成回路は比較配線に前記第1電圧を発生させ、
前記補正回路は、前記比較配線に接続された第1端を有する補正用キャパシタ及び前記補正用キャパシタの第2端に対し前記電源電圧又は前記グランド電圧を与える補正用スイッチを有する補正単位回路を複数備え、前記逐次比較期間において複数の補正単位回路を用い前記デジタル出力信号のビットごとに前記第1電圧を補正する
、請求項2に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項10】
前記補正回路は、前記サンプリング期間にて複数の補正用スイッチの状態を基準状態に設定し、その後、前記逐次比較期間において前記複数の補正用スイッチの状態を前記基準状態から変更することで前記第1電圧を補正する
、請求項9に記載の逐次比較型AD変換回路。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、逐次比較型AD変換回路に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
AD変換回路の一種として、バイナリサーチを利用してAD変換を行う逐次比較型AD変換回路がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-80292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
逐次比較型AD変換回路においてAD変換の精度向上は重要である。
【0005】
本開示は、AD変換の精度向上(例えば直線性の向上)に寄与する逐次比較型AD変換回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る逐次比較型AD変換回路は、アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するよう構成された逐次比較型AD変換回路であって、前記アナログ入力信号に応じた第1電圧を生成するよう構成された第1電圧生成回路と、前記第1電圧との対比に供される第2電圧を生成するよう構成された第2電圧生成回路と、バイナリサーチが行われる逐次比較期間において前記第1電圧又は前記第2電圧を補正するよう構成された補正回路と、前記補正回路での補正を通じて得られる2つの比較入力電圧を受け、前記2つの比較入力電圧を比較することで比較結果信号を生成するよう構成されたコンパレータと、前記比較結果信号に基づき、前記デジタル出力信号の最上位ビットから最下位ビットに向けてバイナリサーチにより前記デジタル出力信号の値をビットごとに決定するよう構成された制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記逐次比較期間において、前記デジタル出力信号のビットごとに前記補正回路での補正量を設定する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、AD変換の精度向上(例えば直線性の向上)に寄与する逐次比較型AD変換回路を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の第1実施形態に係るADコンバータの全体構成図である。
図2は、本開示の第1実施形態に係り、スイッチアレイにおける1つのスイッチの内部構成及び周辺回路を示す図である。
図3は、本開示の第1実施形態に係り、スイッチアレイにおける1つのスイッチの4状態を示す図である。
図4は、本開示の第1実施形態に係り、キャパシタアレイにおける複数のキャパシタの静電容量値の関係を示す図である。
図5は、本開示の第1実施形態に係り、AD変換動作のフローチャートである。
図6は、本開示の第1実施形態に係り、サンプリング動作が行われるときのADコンバータの状態を示す図である。
図7は、本開示の第1実施形態に係り、状態遷移動作のフローチャートである。
図8は、本開示の第1実施形態に係り、状態遷移動作に関わるADコンバータの状態を示す図である。
図9は、本開示の第1実施形態に係り、逐次比較動作のフローチャートである。
図10は、本開示の第1実施形態に係り、制御回路内のレジスタの構成図である。
図11は、本開示の第1実施形態に係り、逐次比較動作が行われるときのADコンバータの状態を示す図である。
図12は、本開示の第1実施形態に係り、電圧生成回路の構成例を示す図である。
図13は、本開示の第1実施形態に係り、電圧生成回路の他の構成例を示す図である。
図14は、本開示の第1実施形態に係り、電圧生成回路にて生成される電圧が理想電圧からずれる様子を示す図である。
図15は、本開示の第1実施形態に係り、ビットごとの補正量を示す図である。
図16は、本開示の第1実施形態に属する実施例EX1_1に係り、補正回路と、その周辺の回路図である。
図17は、本開示の第1実施形態に属する実施例EX1_2に係り、補正回路と、その周辺の回路図である。
図18は、本開示の第1実施形態に属する実施例EX1_3に係り、補正回路と、その周辺の回路図である。
図19は、本開示の第1実施形態に属する実施例EX1_3に係り、非補正状態における補正回路と、その周辺の回路図である。
図20は、本開示の第2実施形態に係るADコンバータの全体構成図である。
図21は、本開示の第2実施形態に係り、サンプリング動作が行われるときのADコンバータの状態を示す図である。
図22は、本開示の第2実施形態に属する実施例EX2_1に係り、補正回路と、その周辺の回路図である。
図23は、本開示の第2実施形態に属する実施例EX2_2に係り、補正回路と、その周辺の回路図である。
図24は、本開示の第2実施形態に属する実施例EX2_3に係り、補正回路と、その周辺の回路図である。
図25は、本開示の第2実施形態に属する実施例EX2_4に係り、補正回路と、その周辺の回路図である。
図26は、本開示の第3実施形態に係るADコンバータの全体構成図である。
図27は、本開示の第3実施形態に係り、逐次比較動作のフローチャートである。
図28は、本開示の第3実施形態に属する実施例EX3_1に係り、補正回路と、その周辺の回路図である。
図29は、本開示の第3実施形態に属する実施例EX3_2に係り、補正回路と、その周辺の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等の名称を省略又は略記することがある。例えば、後述の“WR1”によって参照される比較配線は(図1参照)、比較配線WR1と表記されることもあるし、配線WR1と略記されることもあり得るが、それらは全て同じものを指す。本明細書において、任意の回路素子、配線、ノードなど、回路を形成する複数の部位間についての接続とは、特に記述なき限り、電気的な接続を指すと解して良い。
【0010】
<<第1実施形態>>
本開示の第1実施形態を説明する。図1に本開示の第1実施形態に係るADコンバータ1Aの全体構成を示す。ADコンバータ1Aは逐次比較型A/D変換回路である。ADコンバータ1Aに対してアナログ入力信号Ainが入力される。ADコンバータ1Aはアナログ入力信号Ainに対するAD変換動作を行う。アナログ入力信号Ainに対するAD変換動作では、アナログ入力信号Ainをバイナリサーチによってデジタル信号に変換し、得られたデジタル信号をデジタル出力信号Doutとして出力する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ローム株式会社
半導体装置
6日前
ローム株式会社
半導体装置
5日前
ローム株式会社
電源制御装置
4日前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
6日前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
18日前
ローム株式会社
不揮発性メモリ装置
5日前
ローム株式会社
窒化物半導体モジュール
25日前
ローム株式会社
半導体装置及び半導体回路
4日前
ローム株式会社
逐次比較型A/Dコンバータ
20日前
ローム株式会社
半導体素子および半導体装置
19日前
ローム株式会社
半導体装置およびその製造方法
18日前
ローム株式会社
トランスチップおよび信号伝達装置
25日前
ローム株式会社
負荷駆動装置、照明装置、及び車両
4日前
ローム株式会社
サーマルプリントヘッドおよびその製造方法
18日前
ローム株式会社
半導体発光装置および半導体発光モジュール
4日前
ローム株式会社
窒化物半導体装置および窒化物半導体装置の製造方法
18日前
ローム株式会社
信号処理回路、DAコンバータ回路、ADコンバータ回路、および、オーディオ機器
4日前
アズビル株式会社
センサ
5日前
日本電波工業株式会社
水晶発振器
2か月前
日本電気株式会社
分散型電力増幅器
1か月前
富士電機株式会社
半導体スイッチ
6日前
株式会社大真空
圧電振動デバイス
3か月前
日東電工株式会社
BAWフィルタ
3か月前
京セラ株式会社
フィルタデバイスおよび通信装置
4日前
株式会社村田製作所
マルチプレクサ
2か月前
株式会社村田製作所
高周波増幅回路
3か月前
カーネルチップ株式会社
圧電素子発振回路
18日前
株式会社村田製作所
マルチプレクサ
1か月前
ローム株式会社
モータドライバ回路
3か月前
ローム株式会社
モータドライバ回路
3か月前
株式会社村田製作所
高周波モジュール
2か月前
株式会社村田製作所
高周波モジュール
2か月前
株式会社村田製作所
高周波モジュール
2か月前
株式会社デンソー
スイッチ回路
3か月前
矢崎総業株式会社
スイッチ装置
1か月前
セイコーエプソン株式会社
発振器
2か月前
続きを見る
他の特許を見る