TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024163844
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-22
出願番号
2023216604
出願日
2023-12-22
発明の名称
車両用熱マネジメントシステム及び統合切替弁
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
弁理士法人ぱてな
主分類
B60H
1/22 20060101AFI20241115BHJP(車両一般)
要約
【課題】回路構成の簡素化と低廉化とを実現可能な車両用熱マネジメントシステム及びこの車両用熱マネジメントシステムに好適に利用可能な統合切替弁を提供する。
【解決手段】この車両用熱マネジメントシステムは、冷媒回路1と、加熱用媒体回路2と、冷却用媒体回路3とを有する。冷媒回路1又は冷却用媒体回路3には、内気冷却器4が組み込まれている。冷媒回路1及び加熱用媒体回路2には加熱用コンデンサ5が組み込まれ、冷媒回路1及び冷却用媒体回路3には冷却用チラー6が組み込まれている。加熱用媒体回路2及び冷却用媒体回路3には、第1熱交換器としての電池温調用熱交換器7及び第2熱交換器としてのラジエータ8が組み込まれている。制御装置9は、統合切替弁40を切替制御して、電池温調用熱交換器7及びラジエータ8に対して、加熱用媒体又は冷却用媒体の一方を選択的に流通させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒を膨張させる膨張弁とを有する冷媒回路と、
加熱用媒体を循環させる加熱用媒体ポンプと、前記加熱用媒体で内気に放熱を行う内気加熱器とを有する加熱用媒体回路と、
冷却用媒体を循環させる冷却用媒体ポンプを有する冷却用媒体回路と、
前記冷媒回路又は前記冷却用媒体回路に組み込まれ、冷媒又は前記冷却用媒体で内気から吸熱を行う内気冷却器と、
前記冷媒回路及び前記加熱用媒体回路に組み込まれ、冷媒で前記加熱用媒体に放熱を行う加熱用コンデンサと、
前記冷媒回路及び前記冷却用媒体回路に組み込まれ、冷媒で前記冷却用媒体から吸熱を行う冷却用チラーと、
前記加熱用媒体回路に組み込まれるとともに前記冷却用媒体回路に組み込まれた第1熱交換器と、
前記加熱用媒体回路に組み込まれるとともに前記冷却用媒体回路に組み込まれた第2熱交換器と、
前記第1熱交換器に前記加熱用媒体又は前記冷却用媒体の一方を選択的に流通させるとともに、前記第2熱交換器に前記加熱用媒体又は前記冷却用媒体の一方を選択的に流通させる統合切替弁と、
前記統合切替弁を制御する制御装置とを備え、
前記統合切替弁は、前記第1熱交換器に前記加熱用媒体を流通させるとともに前記第2熱交換器に前記加熱用媒体を流通させる第1パターン、前記第1熱交換器に前記冷却用媒体を流通させるとともに前記第2熱交換器に前記冷却用媒体を流通させる第2パターン、前記第1熱交換器に前記加熱用媒体を流通させるとともに前記第2熱交換器に前記冷却用媒体を流通させる第3パターン、及び、前記第1熱交換器に前記冷却用媒体を流通させるとともに前記第2熱交換器に前記加熱用媒体を流通させる第4パターンの少なくとも4個のパターンに切り替わるように構成されていることを特徴とする車両用熱マネジメントシステム。
続きを表示(約 2,600 文字)
【請求項2】
前記第1熱交換器は、前記加熱用媒体と車載電池との間で熱交換を行うとともに前記冷却用媒体と前記車載電池との間で熱交換を行う電池温調用熱交換器であり、
前記第2熱交換器は、前記加熱用媒体と外気との間で熱交換を行うとともに前記冷却用媒体と外気との間で熱交換を行うラジエータであり、
前記統合切替弁は、前記第2熱交換器に前記加熱用媒体を流通させるとともに前記第1熱交換器に前記加熱用媒体及び前記冷却用媒体の双方を流通させない第5パターン、並びに、前記第2熱交換器に前記冷却用媒体を流通させるとともに前記第1熱交換器に前記加熱用媒体及び前記冷却用媒体の双方を流通させない第6パターンにも切り替わるように構成されている請求項1記載の車両用熱マネジメントシステム。
【請求項3】
第1機器に第1流体又は第2流体の一方を選択的に流通させるとともに、第2機器に前記第1流体又は前記第2流体の一方を選択的に流通させる統合切替弁であって、
弁室を形成するとともに、前記弁室と外部とを連通する複数の開口部を有するケースと、
前記ケースに回転可能に支持された回転軸と、
前記弁室を第1室と第2室とに前記回転軸の軸方向に分割する仕切板と、
前記第1室内に配置された第1弁部及び前記第2室内に配置された第2弁部を有し、前記回転軸と共に回転する回転弁体と、を備え、
前記第1弁部は、前記回転軸の少なくとも周方向に並ぶ少なくとも3個の1-1分室、1-2分室及び1-3分室に前記第1室を仕切り、
前記第2弁部は、少なくとも前記周方向に並ぶ3個の2-1分室、2-2分室及び2-3分室に前記第2室を仕切り、
前記回転弁体の回転に伴って複数の前記開口部と前記第1室内の各分室及び前記第2室内の各分室との連通が切り替わることにより、
前記第1機器に前記第1流体を流通させるとともに前記第2機器に前記第1流体を流通させる第1パターン、前記第1機器に前記第2流体を流通させるとともに前記第2機器に前記第2流体を流通させる第2パターン、前記第1機器に前記第1流体を流通させるとともに前記第2機器に前記第2流体を流通させる第3パターン、及び、前記第1機器に前記第2流体を流通させるとともに前記第2機器に前記第1流体を流通させる第4パターンの少なくとも4個のパターンに切り替わるように構成され、
前記第1パターンでは、前記1-3分室と前記1-1分室とが前記第1機器を介して連通され、前記1-1分室と前記2-3分室とが連通され、前記2-3分室と前記2-1分室とが前記第2機器を介して連通され、かつ、前記2-2分室と前記1-2分室とが連通され、
前記第2パターンでは、前記1-2分室と前記2-2分室とが連通され、前記2-3分室と前記2-1分室とが前記第2機器を介して連通され、前記2-1分室と前記1-3分室とが連通され、かつ、前記1-3分室と前記1-1分室とが前記第1機器を介して連通され、
前記第3パターンでは、前記1-3分室と前記1-1分室とが前記第1機器を介して連通され、前記1-1分室と前記2-2分室とが連通され、前記2-3分室と前記2-1分室とが前記第2機器を介して連通され、かつ、前記2-1分室と前記1-2分室とが連通され、
前記第4パターンでは、前記1-2分室と前記2-3分室とが連通され、前記2-3分室と前記2-1分室とが前記第2機器を介して連通され、前記2-2分室と前記1-3分室とが連通され、かつ、前記1-3分室と前記1-1分室とが前記第1機器を介して連通されることを特徴とする統合切替弁。
【請求項4】
前記第1弁部は、少なくとも前記周方向に並ぶ4個の前記1-1分室、前記1-2分室、前記1-3分室及び1-4分室に前記第1室を仕切り、
前記回転弁体の回転に伴って複数の前記開口部と前記第1室内の各分室及び前記第2室内の各分室との連通が切り替わることにより、
前記第2機器に前記第1流体を流通させるとともに前記第1機器に前記第1流体及び前記第2流体の双方を流通させない第5パターン、及び、前記第2機器に前記第2流体を流通させるとともに前記第1機器に前記第1流体及び前記第2流体の双方を流通させない第6パターンにも切り替わるように構成され、
前記第5パターンでは、前記1-2分室と前記2-3分室とが連通され、前記2-3分室と前記2-1分室とが前記第2機器を介して連通され、かつ、前記2-2分室と前記1-4分室とが連通され、
前記第6パターンでは、前記1-4分室と前記2-2分室とが連通され、前記2-3分室と前記2-1分室とが前記第2機器を介して連通され、かつ、前記2-1分室と前記1-2分室とが連通される請求項3記載の統合切替弁。
【請求項5】
前記複数の開口部は、前記第1流体を前記第1室に流入させる第1流体流入口と、
前記第1流体を前記第1室から前記第2室に向けて送出する第1流体送出口と、
前記第1流体を前記第1室から前記第2室に送入させる第1流体送入口と、
前記第1流体を前記第2室から流出させる第1流体流出口と、
前記第2流体を前記第2室に流入させる第2流体流入口と、
前記第2流体を前記第2室から前記第1室に向けて送出する第2流体送出口と、
前記第2流体を前記第2室から前記第1室に送入させる第2流体送入口と、
前記第2流体を前記第1室から流出させる第2流体流出口と、
前記第1室と前記第1機器の入口側とを連通して前記第1流体又は前記第2流体を前記第1室から前記第1機器に向けて送出する第1機器入口側接続口と、
前記第1室と前記第1機器の出口側とを連通して前記第1流体又は前記第2流体を前記第1機器から前記第1室に送入させる第1機器出口側接続口と、
前記第2室と前記第2機器の入口側とを連通して前記第1流体又は前記第2流体を前記第2室から前記第2機器に向けて送出する第2機器入口側接続口と、
前記第2室と前記第2機器の出口側とを連通して前記第1流体又は前記第2流体を前記第2機器から前記第2室に送入させる第2機器出口側接続口と、を有している請求項3又は4記載の統合切替弁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用熱マネジメントシステム及び統合切替弁に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
バッテリー式の電気自動車(BEV、Battery Electric Vehicle)には、走行用モータへの供給電力を蓄える蓄電装置として、リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等が搭載されている。
【0003】
電池は充放電時に発熱し、高温状態が継続すると劣化が促進する。一方、極低温下では、電池出力が低下する。このため、電気自動車においては、電池を冷却及び加熱するための電池温調システムを搭載することが望ましい。
【0004】
他方、車室内の暖房に内燃機関の燃焼排熱を利用できない電気自動車では、一般に、車室内の暖房に、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータやヒートポンプを利用している。
【0005】
しかし、車載電池をエネルギー源とするPTCヒータを用いた暖房では、エネルギー消費効率が相対的に低く、航続距離が短くなるという課題がある。また、冷媒で外気から吸熱を行うヒートポンプ式の暖房では、車載電池に加えて空気熱もエネルギー源とするため、エネルギー消費効率はPTCヒータを用いた暖房に比べて高いものの、寒冷地などで外気温が極めて低い時に十分に暖房できないという課題がある。
【0006】
特許文献1には、電気自動車に適用して好適な従来の車両用熱マネジメントシステムが開示されている。この車両用熱マネジメントシステムは、冷媒回路と、加熱用媒体回路と、冷却用媒体回路と、制御装置とを備えている。
【0007】
冷媒回路は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒を膨張させる膨張弁と、冷媒で内気から吸熱を行う内気冷却器とを有している。加熱用媒体回路は、加熱用媒体を循環させる加熱用媒体ポンプと、加熱用媒体で内気に放熱を行う内気加熱器と、加熱用媒体と外気との間で熱交換を行う加熱側ラジエータとを有している。冷却用媒体回路は、冷却用媒体を循環させる冷却用媒体ポンプと、冷却用媒体を加熱する電気ヒータと、冷却用媒体と外気との間で熱交換を行う冷却側ラジエータとを有している。
【0008】
冷媒回路及び加熱用媒体回路には、冷媒で加熱用媒体に放熱を行う加熱用コンデンサが組み込まれている。冷媒回路及び冷却用媒体回路には、冷媒で冷却用媒体から吸熱を行う冷却用チラーが組み込まれている。加熱用媒体回路及び冷却用媒体回路には、加熱用媒体及び冷却用媒体と車載電池との間で熱交換を行う電池温調用熱交換器が組み込まれている。制御装置は、電池温調用熱交換器に対する加熱用媒体及び冷却用媒体の流通を制御して、電池温調用熱交換器に加熱用媒体又は冷却用媒体の一方を選択的に流通させる。
【0009】
これにより、冷媒回路により車室内の空調を行うとともに、加熱用コンデンサにて冷媒で加熱された加熱用媒体を電池温調用熱交換器に流通させて電池を暖機したり、冷却用チラーにて冷媒で冷却された冷却用媒体を電池温調用熱交換器に流通させて電池を冷却したりしている。また、この車両用熱マネジメントシステムでは、電気ヒータを利用して車室内を暖房したり、電池を暖機したりもしている。さらに、加熱側ラジエータにて加熱用媒体と外気とを熱交換したり、冷却側ラジエータにて冷却用媒体と外気とを熱交換したりして、加熱用媒体及び冷却用媒体を加熱したり、冷却したりしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2022-128546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社豊田自動織機
変換装置
3日前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
10日前
株式会社豊田自動織機
駆動装置
24日前
株式会社豊田自動織機
産業車両
4日前
株式会社豊田自動織機
誘導電動機
3日前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
17日前
株式会社豊田自動織機
排気システム
16日前
株式会社豊田自動織機
駆動回路装置
24日前
株式会社豊田自動織機
排気システム
3日前
株式会社豊田自動織機
物体検出装置
10日前
株式会社豊田自動織機
電力変換装置
2日前
株式会社豊田自動織機
電力変換装置
2日前
株式会社豊田自動織機
電力変換装置
2日前
株式会社豊田自動織機
ニーブラケット
18日前
株式会社豊田自動織機
蓄電モジュール
3日前
株式会社豊田自動織機
蓄電モジュール
3日前
株式会社豊田自動織機
エンジンシステム
3日前
株式会社豊田自動織機
移動距離推定装置
2日前
株式会社豊田自動織機
バンパアブソーバ
3日前
株式会社豊田自動織機
ハイブリッド車両
16日前
株式会社豊田自動織機
バッテリ式産業車両
18日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池モジュール
16日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池モジュール
16日前
株式会社豊田自動織機
ステータ用のコイル
16日前
株式会社豊田自動織機
産業車両の制動制御装置
3日前
株式会社豊田自動織機
助手席用エアバッグ装置
17日前
株式会社豊田自動織機
産業車両用のインバータ装置
16日前
株式会社豊田自動織機
コーティング剤及び樹脂部材
17日前
株式会社豊田自動織機
クランプ装置を備えた産業車両
16日前
株式会社豊田自動織機
電極材料、及び電極材料の製造方法
24日前
株式会社豊田自動織機
車両用熱マネジメントシステム及び統合切替弁
2日前
株式会社豊田自動織機
チェーンスプロケットおよびチェーン伝動装置
18日前
株式会社豊田自動織機
マッチングシステム、マッチング方法、及びプログラム
2日前
株式会社豊田自動織機
クランクケース換気装置およびクランクケースの換気方法
18日前
株式会社豊田自動織機
タービンシャフトの製造装置およびタービンシャフトの製造方法
16日前
株式会社豊田中央研究所
モデル学習装置、制御装置、モデル学習方法、および、コンピュータプログラム
9日前
続きを見る
他の特許を見る