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公開番号2024161653
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-20
出願番号2023076477
出願日2023-05-08
発明の名称作業機械の排水アシストシステム
出願人コベルコ建機株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類E02F 9/26 20060101AFI20241113BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】バケット内の泥水を効率よく排水することが可能な作業機械の排水アシストシステムを提供する。
【解決手段】泥水82交じりの土砂81を掬ったバケット33が、その上面33aを水平にした水平姿勢のときに、バケット33に作用する荷重と、バケット33の容積と、土砂81の密度とに基づいて、バケット22内の土砂81の体積およびバケット33内の泥水82の体積の少なくとも一方を推定する推定手段と、水平姿勢のバケット33を、その上面33aが傾斜した傾斜姿勢にして、バケット33から泥水82を排出するときの、バケット33の上面33aの傾斜角度であって、推定手段が推定した体積に基づいた傾斜角度である所定角度を算出する角度算出手段と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
土砂を掬うことが可能なバケットを備えたアタッチメントと、
前記バケットに作用する荷重を算出する荷重算出手段と、
を有する作業機械と、
泥水交じりの前記土砂を掬った前記バケットが、その上面を水平にした水平姿勢のときに、前記算出手段が算出した前記荷重と、前記バケットの容積と、前記土砂の密度とに基づいて、前記バケット内の前記土砂の体積および前記バケット内の前記泥水の体積の少なくとも一方を推定する推定手段と、
前記水平姿勢の前記バケットを、その上面が傾斜した傾斜姿勢にして、前記バケットから前記泥水を排出するときの、前記バケットの上面の傾斜角度であって、前記推定手段が推定した体積に基づいた前記傾斜角度である所定角度を算出する角度算出手段と、
を有することを特徴とする作業機械の排水アシストシステム。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記所定角度は、前記バケット内の前記土砂の上面が前記バケットの先端と同じ高さで水平になる前記傾斜角度であることを特徴とする請求項1に記載の作業機械の排水アシストシステム。
【請求項3】
前記バケットが前記傾斜姿勢にされた際に、前記バケットの上面の前記傾斜角度を前記所定角度に制限する制限手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機械の排水アシストシステム。
【請求項4】
前記バケット内の物体の形状を検出する検出装置と、
前記制限手段による制限を有効と無効との間で切り替える切替手段と、
を有し、
前記切替手段は、前記泥水交じりの前記土砂を掬った前記バケットが前記水平姿勢のときに、前記検出装置が検出した前記物体の形状に基づいて、前記制限手段による制限を有効に切り替えることを特徴とする請求項3に記載の作業機械の排水アシストシステム。
【請求項5】
前記制限手段による制限を有効と無効との間で切り替える切替手段を有し、
前記切替手段は、前記バケットが前記水平姿勢から前記傾斜姿勢にされた後に、前記制限手段による制限を無効に切り替えることを特徴とする請求項3に記載の作業機械の排水アシストシステム。
【請求項6】
前記バケットが前記土砂を掬ったときに前記荷重算出手段が算出した前記荷重と、前記バケットの容積とに基づいて、前記土砂の密度を算出する密度算出手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機械の排水アシストシステム。
【請求項7】
前記作業機械が、前記密度算出手段を有することを特徴とする請求項6に記載の作業機械の排水アシストシステム。
【請求項8】
前記作業機械とは別の前記作業機械が、前記密度算出手段を有することを特徴とする請求項6に記載の作業機械の排水アシストシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械のバケットからの排水をアシストする、作業機械の排水アシストシステムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自動ショベルのバケットに多孔板製の内張りを施すことで、バケットが掬った泥水まじりの土砂から泥水を分離させて、真空ポンプで泥水を吸引することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-107929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のものでは、泥水の吸引に時間がかかりすぎ、作業効率が悪い。
【0005】
本発明の目的は、バケット内の泥水を効率よく排水することが可能な作業機械の排水アシストシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、土砂を掬うことが可能なバケットを備えたアタッチメントと、前記バケットに作用する荷重を算出する荷重算出手段と、を有する作業機械と、泥水交じりの前記土砂を掬った前記バケットが、その上面を水平にした水平姿勢のときに、前記算出手段が算出した前記荷重と、前記バケットの容積と、前記土砂の密度とに基づいて、前記バケット内の前記土砂の体積および前記バケット内の前記泥水の体積の少なくとも一方を推定する推定手段と、前記水平姿勢の前記バケットを、その上面が傾斜した傾斜姿勢にして、前記バケットから前記泥水を排出するときの、前記バケットの上面の傾斜角度であって、前記推定手段が推定した体積に基づいた前記傾斜角度である所定角度を算出する角度算出手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、泥水交じりの土砂を掬ったバケットが水平姿勢のときに、バケットに作用する荷重と、バケットの容積と、土砂の密度とに基づいて、バケット内の土砂の体積およびバケット内の泥水の体積の少なくとも一方が推定される。そして、水平姿勢のバケットを、その上面が傾斜した傾斜姿勢にして、バケットから泥水を排出するときの、バケットの上面の傾斜角度であって、推定された体積に基づいた傾斜角度である所定角度が算出される。例えば、所定角度は、バケットの上面をその角度に傾斜させると、泥水だけがバケット内から排出される角度である。よって、バケットの上面を所定角度に傾斜させることで、バケット内から泥水を排出することができる。そして、バケットを傾斜させて排水するので、泥水を吸引するなどするよりも、手早く排水することができる。よって、バケット内の泥水を効率よく排水することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
排水アシストシステムの構成図である。
作業機械の機能構成図である。
水平姿勢のバケットの側面図である。
傾斜姿勢のバケットの側面図である。
排水アシスト処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0010】
(排水アシストシステムの構成)
本実施形態による作業機械の排水アシストシステム(排水アシストシステム)は、作業機械のバケットからの排水をアシストするものである。排水アシストシステム1の構成図である図1に示すように、排水アシストシステム1は、作業機械20を有している。本実施形態の作業機械20は、いわゆるペイロード機能を搭載している。ペイロード機能とは、バケット33に保持された土砂などの荷重を計測する機能である。
(【0011】以降は省略されています)

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