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公開番号
2024160521
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-14
出願番号
2023075615
出願日
2023-05-01
発明の名称
データ処理システム、データの処理順序を管理する方法、及びプログラム
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類
G06F
9/52 20060101AFI20241107BHJP(計算;計数)
要約
【課題】シーケンシャルマイクロサービスに複数のマイクロサービスが並列に接続されているシステムにおいてシーケンシャルマイクロサービスに入力されるデータの時系列順序を保持する。
【解決手段】データ処理システムはオーダーマネージャを備える。オーダーマネージャは、複数のマイクロサービスから消費した所定個数のメッセージを含むメッセージキューの中でタイムスタンプが最小である最小タイムスタンプメッセージに対応するデータをシーケンシャルマイクロサービスに渡す。次に、オーダーマネージャは、最小タイムスタンプメッセージと比べてより大きいタイムスタンプを有するメッセージが得られるまで、複数のマイクロサービスから新たなメッセージを一つずつ消費し続け、より大きいタイムスタンプを有するメッセージが得られた場合、そのより大きいタイムスタンプを有するメッセージをメッセージキューに加える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
データ処理システムであって、
時系列に並んだデータを順次処理するシーケンシャルマイクロサービスと、
前記シーケンシャルマイクロサービスに並列に接続される複数のマイクロサービスと、
前記複数のマイクロサービスで並列に処理されたデータを前記シーケンシャルマイクロサービスが処理する順序を管理するオーダーマネージャと、を備え、
前記オーダーマネージャは、
前記複数のマイクロサービスから消費した所定個数のメッセージを含むメッセージキューの中でタイムスタンプが最小である最小タイムスタンプメッセージに対応するデータを前記シーケンシャルマイクロサービスに渡すことと、
前記最小タイムスタンプメッセージと比べてより大きいタイムスタンプを有するメッセージが得られるまで、前記複数のマイクロサービスから新たなメッセージを一つずつ消費し続けることと、
前記より大きいタイムスタンプを有するメッセージが得られた場合、前記より大きいタイムスタンプを有するメッセージを前記メッセージキューに加えることと、を繰り返し実行するように構成されている
ことを特徴とするデータ処理システム。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のデータ処理システムにおいて、
前記複数のマイクロサービスと前記シーケンシャルマイクロサービスとの間でメッセージのメタデータを仲介するメッセージブローカと、
各メッセージに対応するペイロードが保存されたデータベースと、をさらに備え、
前記オーダーマネージャは、前記メッセージブローカから消費したメタデータに対応するペイロードを前記データベースから取り出すように構成されている
ことを特徴とするデータ処理システム。
【請求項3】
データ処理システムであって、
少なくとも一つのメッセージプロデューサと、
複数のメッセージコンシューマと、
前記少なくとも一つのメッセージプロデューサと前記複数のメッセージコンシューマとの間でメッセージのメタデータを仲介するメッセージブローカと、
各メッセージに対応するペイロードが保存されたデータベースと、を備え、
前記複数のメッセージコンシューマのそれぞれは、前記メッセージブローカから消費したメタデータに対応するペイロードを前記データベースから取り出すように構成されている
ことを特徴とするデータ処理システム。
【請求項4】
複数のマイクロサービスで並列に処理されたデータをシーケンシャルマイクロサービスが処理する順序を管理する方法であって、
前記複数のマイクロサービスから消費した所定個数のメッセージを含むメッセージキューの中でタイムスタンプが最小である最小タイムスタンプメッセージに対応するデータを前記シーケンシャルマイクロサービスに渡すことと、
前記最小タイムスタンプメッセージと比べてより大きいタイムスタンプを有するメッセージが得られるまで、前記複数のマイクロサービスから新たなメッセージを一つずつ消費し続けることと、
前記より大きいタイムスタンプを有するメッセージが得られた場合、前記より大きいタイムスタンプを有するメッセージを前記メッセージキューに加えることと、を繰り返す
ことを特徴とする方法。
【請求項5】
少なくとも一つのプロセッサにより実行される複数のインストラクションを含むプログラムであって、
前記複数のインストラクションは、
時系列に並んだデータを順次処理するシーケンシャルマイクロサービスと、
前記シーケンシャルマイクロサービスに並列に接続される複数のマイクロサービスと、
前記複数のマイクロサービスで並列に処理されたデータを前記シーケンシャルマイクロサービスが処理する順序を管理するオーダーマネージャと、して前記少なくとも一つのプロセッサを機能させるように構成され、
前記オーダーマネージャは、
前記複数のマイクロサービスから消費した所定個数のメッセージを含むメッセージキューの中でタイムスタンプが最小である最小タイムスタンプメッセージに対応するデータを前記シーケンシャルマイクロサービスに渡すことと、
前記最小タイムスタンプメッセージと比べてより大きいタイムスタンプを有するメッセージが得られるまで、前記複数のマイクロサービスから新たなメッセージを一つずつ消費し続けることと、
前記より大きいタイムスタンプを有するメッセージが得られた場合、前記より大きいタイムスタンプを有するメッセージを前記メッセージキューに加えることと、を繰り返し実行するように構成されている
ことを特徴とするプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、データ処理システム、データの処理順序を管理する方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許第7031424号公報にはマイクロサービスでデータを分散処理するシステムに関する従来技術が開示されている。この従来技術では、複数のマイクロサービス間でメッセージが通信され、それぞれのマイクロサービスが受信したメッセージは到着順序でキューに格納され、格納順に所定のメッセージ処理が行われる。また、この従来技術では、受信した複数のメッセージ間でタイムスタンプを比較することによって、遅延して到着したメッセージが検出される。そして、遅延して到着したメッセージがある場合、遅延して到着したメッセージ以前のメッセージ処理状態にロールバックさせて正しい到着順序で再度メッセージ処理が行われる。
【0003】
上記の従来技術では、メッセージの到着に遅れが生じても複数のマイクロサービスのそれぞれは正しい到着順序でメッセージ処理を行うことができる。しかし、従来技術では、時系列に並んだデータを順次処理するシーケンシャルマイクロサービスに複数のマイクロサービスが並列に接続されているシステムについては十分に検討されていない。
【0004】
なお、本開示に関連する技術分野の技術水準を示す文献としては、特許第7031424号公報の他にも特許第7126712号公報を例示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7031424号公報
特許第7126712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本開示の1つの目的は、シーケンシャルマイクロサービスに複数のマイクロサービスが並列に接続されているシステムにおいてシーケンシャルマイクロサービスに入力されるデータの時系列順序を保持することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は上記目的を達成するためのデータ処理システムを提供する。本開示のデータ処理システムは時系列に並んだデータを順次処理するシーケンシャルマイクロサービスと、シーケンシャルマイクロサービスに並列に接続される複数のマイクロサービスと、オーダーマネージャとを備える。オーダーマネージャは複数のマイクロサービスで並列に処理されたデータをシーケンシャルマイクロサービスが処理する順序を管理する機能を有する。詳しくは、オーダーマネージャは次の第一の処理、第二の処理、及び第三の処理を繰り返し実行するように構成されている。その第一の処理は、複数のマイクロサービスから消費した所定個数のメッセージを含むメッセージキューの中でタイムスタンプが最小である最小タイムスタンプメッセージに対応するデータをシーケンシャルマイクロサービスに渡すことである。第二の処理は、最小タイムスタンプメッセージと比べてより大きいタイムスタンプを有するメッセージが得られるまで、複数のマイクロサービスから新たなメッセージを一つずつ消費し続けることである。そして、第三の処理はより大きいタイムスタンプを有するメッセージが得られた場合、そのより大きいタイムスタンプを有するメッセージをメッセージキューに加えることである。
【0008】
本開示のデータ処理システムはメッセージブローカとデータベースとをさらに備えてもよい。メッセージブローカは複数のマイクロサービスとシーケンシャルマイクロサービスとの間でメッセージのメタデータを仲介する機能を有し、データベースには各メッセージに対応するペイロードが保存されている。オーダーマネージャはメッセージブローカから消費したメタデータに対応するペイロードをデータベースから取り出すように構成されてもよい。
【0009】
本開示は上記目的を達成するための方法を提供する。本開示の方法は複数のマイクロサービスで並列に処理されたデータをシーケンシャルマイクロサービスが処理する順序を管理する方法であって、繰り返し実施される以下の三つのステップを含む。その第一のステップでは、複数のマイクロサービスから消費した所定個数のメッセージを含むメッセージキューの中でタイムスタンプが最小である最小タイムスタンプメッセージに対応するデータをシーケンシャルマイクロサービスに渡す。第二のステップでは、最小タイムスタンプメッセージと比べてより大きいタイムスタンプを有するメッセージが得られるまで、複数のマイクロサービスから新たなメッセージを一つずつ消費し続ける。そして、第三のステップでは、より大きいタイムスタンプを有するメッセージが得られた場合、そのより大きいタイムスタンプを有するメッセージをメッセージキューに加える。
【0010】
本開示は上記目的を達成するためのプログラムを提供する。本開示のプログラムは少なくとも一つのプロセッサにより実行される複数のインストラクションを含むプログラムである。それら複数のインストラクションは、少なくとも一つのプロセッサを、時系列に並んだデータを順次処理するシーケンシャルマイクロサービスと、シーケンシャルマイクロサービスに並列に接続される複数のマイクロサービスと、複数のマイクロサービスで並列に処理されたデータをシーケンシャルマイクロサービスが処理する順序を管理するオーダーマネージャとして機能させるように構成されている。また、それら複数のインストラクションはオーダーマネージャに上述の第一の処理、第二の処理、及び第三の処理を繰り返し実行させるように構成されている。なお、本開示のプログラムはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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