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公開番号
2024160429
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-14
出願番号
2023075393
出願日
2023-05-01
発明の名称
給湯器
出願人
株式会社パロマ
代理人
弁理士法人暁合同特許事務所
主分類
F23N
1/00 20060101AFI20241107BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】給湯と外部端末を複合使用する場合に、外部端末の能力が低下するのを防ぐ。
【解決手段】本開示の給湯暖房機1は、水を加熱して湯を供給する給湯用加熱部24と、熱媒を加熱して熱媒を暖房等の外部端末に供給し、外部端末で熱が奪われた熱媒を戻して再び加熱して循環させる暖房用加熱部28と、給湯用加熱部24と暖房用加熱部28に燃焼用空気を供給する共用の燃焼ファン16と、制御部と、を有する給湯暖房機1であって、制御部は、給湯用加熱部24に要求される燃焼量に対応する複数の燃焼段の中からいずれか1つを選択するものとされ、かつ暖房用加熱部28を使用しないで給湯用加熱部24を使用する通常使用の場合には一の燃焼段を選択し、給湯用加熱部24および暖房用加熱部28を同時に使用する複合使用の場合には一の燃焼段から他の燃焼段に切り替える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
水を加熱して湯を供給する給湯用加熱部と、熱媒を加熱して前記熱媒を外部端末に供給し、前記外部端末で熱が奪われた前記熱媒を戻して再び加熱して循環させる外部端末用加熱部と、前記給湯用加熱部と前記外部端末用加熱部に燃焼用空気を供給する共用のファンと、制御部と、を有する給湯器であって、
前記給湯用加熱部は、
一または複数のバーナを有するバーナ群が複数設けられた複数のバーナ群と、
各々の前記バーナ群に設けられ燃焼のオン・オフを切り替えるための機構と、を備え、
前記給湯用加熱部は、
前記複数のバーナ群の中から一の前記バーナ群を選択し、または前記複数のバーナ群のいずれかを組み合わせることで複数の燃焼段を形成可能で、
かつ一の前記燃焼段と、一の前記燃焼段よりも燃焼能力が小さい側に隣接する他の前記燃焼段と、が同じ燃焼量となる重なり領域を形成可能に構成されており、
前記外部端末用加熱部は、
一または複数のバーナを有するバーナ群が複数設けられた複数のバーナ群と、
各々の前記バーナ群に設けられ燃焼のオン・オフを切り替えるための機構と、を備え、
前記外部端末用加熱部は、
前記複数のバーナ群の中から一の前記バーナ群を選択し、または前記複数のバーナ群のいずれかを組み合わせることで複数の燃焼段を形成可能で、
かつ一の前記燃焼段と、一の前記燃焼段よりも燃焼能力が小さい側に隣接する他の前記燃焼段と、が同じ燃焼量となる重なり領域を形成可能に構成されており、
前記制御部は、
前記給湯用加熱部に要求される燃焼量に対応する複数の前記燃焼段の中からいずれか1つを選択するものとされ、
かつ前記外部端末用加熱部を使用しないで前記給湯用加熱部を使用する通常使用の場合には一の前記燃焼段を選択し、前記給湯用加熱部および前記外部端末用加熱部を同時に使用する複合使用の場合には一の前記燃焼段から他の前記燃焼段に切り替える、給湯器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、給湯器に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
給湯機能に加えて、暖房機能を備えた給湯器として、例えば特開2005-37019号公報(下記特許文献1)に記載の給湯暖房機が知られている。この給湯暖房機は、給湯回路と、暖房回路と、給湯回路と暖房回路に共用のコントローラと、を備えている。給湯回路は、給湯用加熱部と、給湯用加熱部に燃焼用空気を供給する給湯用ファン等で構成され、暖房回路は、暖房用加熱部と、暖房用加熱部に燃焼用空気を供給する暖房用ファン等で構成される。各加熱部は複数のバーナ群を備え、各々のバーナ群は、一または複数のバーナを備え、各バーナ群には、燃焼のオン・オフを切り替えるための機構(分岐配管・電磁弁等)が設けられる。各加熱部は、複数のバーナ群の中から一のバーナ群を選択し、または複数のバーナ群のいずれかを組み合わせることで複数の燃焼段を形成可能に構成される。
【0003】
また、給湯暖房機の小型化やコスト低減等を目的として、給湯用ファンと暖房用ファンを共用のファンにするとともに、ガス比例弁を共用化した給湯暖房機も提案される。一般に、ファンおよびガス比例弁を共用した給湯暖房機では、給湯と風呂や暖房とを同時使用する複合使用の場合、給湯側の制御が優先される。その理由は、給湯の場合、短時間で目的温度に達することが要求されるのに対し、風呂や暖房の場合、給湯ほど短時間で目的温度に達することまでは要求されていないからである。ところで、必要燃焼量を得るのに二つの燃焼段が選択可能である場合、コントローラによって1本あたりのバーナ負荷が低く、使用するバーナの本数が多い方の燃焼段に切替制御される。このようにすると、ファンの回転数が低くなり、騒音が小さくなることに加えて、熱効率を高めてガスの消費量を抑えることが可能になるという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-37019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、必要燃焼量を、使用するバーナの本数が多い方の燃焼段で得る場合と、少ない方の燃焼段で得る場合と、を対比した場合、多い方の燃焼段の方が1本あたりのバーナ負荷が小さくなるため、多い方の燃焼段の方が、少ない方の燃焼段に比べて比例弁の開度が相対的に小さくなり、ファン回転数も低くなる。
【0006】
こうした状態で、給湯と暖房を同時使用した場合、比例弁の開度が小さいとファン回転数が低い状態で、暖房用加熱部側のバーナ燃焼が開始することになるため、暖房が効き始めるまでに時間がかかったり、風呂の追い焚きが完了するまでに時間がかかったりして、使用者に不便を強いるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の給湯器は、水を加熱して湯を供給する給湯用加熱部と、熱媒を加熱して前記熱媒を外部端末に供給し、前記外部端末で熱が奪われた前記熱媒を戻して再び加熱して循環させる外部端末用加熱部と、前記給湯用加熱部と前記外部端末用加熱部に燃焼用空気を供給する共用のファンと、制御部と、を有する給湯器であって、前記給湯用加熱部は、一または複数のバーナを有するバーナ群が複数設けられた複数のバーナ群と、各々の前記バーナ群に設けられ燃焼のオン・オフを切り替えるための機構と、を備え、前記給湯用加熱部は、前記複数のバーナ群の中から一の前記バーナ群を選択し、または前記複数のバーナ群のいずれかを組み合わせることで複数の燃焼段を形成可能で、かつ一の前記燃焼段と、一の前記燃焼段よりも燃焼能力が小さい側に隣接する他の前記燃焼段と、が同じ燃焼量となる重なり領域を形成可能に構成されており、前記外部端末用加熱部は、一または複数のバーナを有するバーナ群が複数設けられた複数のバーナ群と、各々の前記バーナ群に設けられ燃焼のオン・オフを切り替えるための機構と、を備え、前記外部端末用加熱部は、前記複数のバーナ群の中から一の前記バーナ群を選択し、または前記複数のバーナ群のいずれかを組み合わせることで複数の燃焼段を形成可能で、かつ一の前記燃焼段と、一の前記燃焼段よりも燃焼能力が小さい側に隣接する他の前記燃焼段と、が同じ燃焼量となる重なり領域を形成可能に構成されており、前記制御部は、前記給湯用加熱部に要求される燃焼量に対応する複数の前記燃焼段の中からいずれか1つを選択するものとされ、かつ前記外部端末用加熱部を使用しないで前記給湯用加熱部を使用する通常使用の場合には一の前記燃焼段を選択し、前記給湯用加熱部および前記外部端末用加熱部を同時に使用する複合使用の場合には一の前記燃焼段から他の前記燃焼段に切り替える給湯器である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、給湯と外部端末を複合使用する場合に、外部端末の能力が低下するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、フロントカバーを外した状態の給湯暖房機の正面図である。
図2は、給湯暖房機の概略構成図である。
図3は、共用の燃焼ファンから各バーナ群に燃焼用空気を供給する様子を示す図である。
図4は、給湯側の燃焼段を示す表である。
図5は、暖房側の燃焼段を示す表である。
図6は、各燃焼段における燃焼量とファン回転数を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示の給湯器は、水を加熱して湯を供給する給湯用加熱部と、熱媒を加熱して前記熱媒を外部端末に供給し、前記外部端末で熱が奪われた前記熱媒を戻して再び加熱して循環させる外部端末用加熱部と、前記給湯用加熱部と前記外部端末用加熱部に燃焼用空気を供給する共用のファンと、制御部と、を有する給湯器であって、前記給湯用加熱部は、一または複数のバーナを有するバーナ群が複数設けられた複数のバーナ群と、各々の前記バーナ群に設けられ燃焼のオン・オフを切り替えるための機構と、を備え、前記給湯用加熱部は、前記複数のバーナ群の中から一の前記バーナ群を選択し、または前記複数のバーナ群のいずれかを組み合わせることで複数の燃焼段を形成可能で、かつ一の前記燃焼段と、一の前記燃焼段よりも燃焼能力が小さい側に隣接する他の前記燃焼段と、が同じ燃焼量となる重なり領域を形成可能に構成されており、前記外部端末用加熱部は、一または複数のバーナを有するバーナ群が複数設けられた複数のバーナ群と、各々の前記バーナ群に設けられ燃焼のオン・オフを切り替えるための機構と、を備え、前記外部端末用加熱部は、前記複数のバーナ群の中から一の前記バーナ群を選択し、または前記複数のバーナ群のいずれかを組み合わせることで複数の燃焼段を形成可能で、かつ一の前記燃焼段と、一の前記燃焼段よりも燃焼能力が小さい側に隣接する他の前記燃焼段と、が同じ燃焼量となる重なり領域を形成可能に構成されており、前記制御部は、前記給湯用加熱部に要求される燃焼量に対応する複数の前記燃焼段の中からいずれか1つを選択するものとされ、かつ前記外部端末用加熱部を使用しないで前記給湯用加熱部を使用する通常使用の場合には一の前記燃焼段を選択し、前記給湯用加熱部および前記外部端末用加熱部を同時に使用する複合使用の場合には一の前記燃焼段から他の前記燃焼段に切り替える、給湯器である。
(【0011】以降は省略されています)
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