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公開番号2024166528
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023082682
出願日2023-05-19
発明の名称燃焼装置
出願人株式会社コロナ
代理人
主分類F23N 5/24 20060101AFI20241122BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】不完全燃焼を確実に検出できる燃焼装置を提供する。
【解決手段】燃油を燃焼させて火力が調整可能なバーナ部9を備え、バーナ部9は、燃油を気化させる気化器13と、気化温度まで加熱する気化ヒータ14と、燃油を供給する電磁ポンプ45と、気化器の温度を検出する気化器温度検出手段47と、バーナ部の燃焼炎を検出する炎検出手段(43)と、を有し、気化ヒータ14のオンオフ制御を行う制御部50と、をさらに備え、制御部50は、燃焼中に炎検出手段43による炎検出値が第1基準値FR1を下回ったとき、オンオフ制御を中止して気化ヒータ14の通電を停止し、炎検出値が第1基準値FR1より小さい第2基準値FR2を下回ったとき、または、炎検出値が第1基準値FR1未満を所定時間経過したとき、電磁ポンプ45を停止して燃焼を停止する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
燃油を燃焼させて、この燃焼による火力が調整可能なバーナ部を備え、
前記バーナ部は、
前記燃油を気化させる気化器と、
前記燃油を気化温度まで加熱する気化ヒータと、
前記気化器に前記燃油を供給する電磁ポンプと、
前記気化器の温度を検出する気化器温度検出手段と、
前記バーナ部の燃焼炎を検出する炎検出手段と、
を有し、
前記気化器を前記気化温度に維持するために前記気化ヒータの通電と停止を繰り返し行うオンオフ制御を行う制御部と、
をさらに備え、
前記制御部は、
燃焼中に前記炎検出手段による炎検出値が第1基準値を下回ったとき、前記オンオフ制御を中止して前記気化ヒータの通電を停止し、前記炎検出値が前記第1基準値より小さい第2基準値を下回ったとき、または、前記炎検出値が前記第1基準値未満を所定時間経過したとき、前記電磁ポンプを停止して燃焼を停止する
ことを特徴とする燃焼装置。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記制御部は、
燃焼中に前記炎検出手段による前記炎検出値が前記第1基準値を下回ったとき、前記オンオフ制御を中止して前記気化ヒータの通電を停止し、
燃焼中に前記炎検出手段による前記炎検出値が前記第1基準値より大きい第3基準値を上回ったとき、前記オンオフ制御を再開する
ことを特徴とする請求項1に記載した燃焼装置。
【請求項3】
前記制御部は、
燃焼中に前記炎検出手段による前記炎検出値が前記第1基準値を下回った場合は、前記気化器温度検出手段が検出する温度が基準温度を下回っても前記オンオフ制御を復帰させず、
燃焼中に前記炎検出手段による前記炎検出値が前記第1基準値より大きい第3基準値を上回ったとき、前記オンオフ制御を再開する
ことを特徴とする請求項1に記載した燃焼装置。
【請求項4】
前記制御部は、
燃焼中で前記バーナ部の火力が所定レベル以上のとき、
かつ、前記気化器温度検出手段が検出する温度が基準温度を下回り、
かつ、前記炎検出手段による前記炎検出値が前記第1基準値を下回ったとき、前記オンオフ制御を中止して前記気化ヒータの通電を停止し、
前記炎検出手段による前記炎検出値が前記第1基準値より大きい第3基準値を上回ったとき、前記オンオフ制御を再開し、
燃焼中で前記バーナ部の火力が前記所定レベル未満のとき、
前記気化ヒータの前記オンオフ制御を中止しないとする
ことを特徴とする請求項1に記載した燃焼装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は燃焼装置に関し、特に暖房機器や給湯機器などの燃焼機器に関し、特に燃焼バーナの不完全燃焼を検知する機能を備えた燃焼機器に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、この種の燃焼装置では、バーナの燃焼炎を検出するフレームロッドを備えて、バーナの火炎の有無や不完全燃焼の有無を検知するものが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1の燃焼装置は、燃焼を行うバーナと、バーナの燃焼炎を検出するフレームロッドとを備え、燃焼中にフレームロッドの検出値が、第1の検出値(閾値)未満となったときに、不完全燃焼を検知する機能が備えられている。
この燃焼装置のバーナには、燃油を加熱して燃油の気化温度を維持するための気化ヒータが備えられており、この気化温度に維持するために気化ヒータを通電させたり停止させたりを周期的に行うオンオフ制御を行い、燃油を安定して気化させ燃焼を継続できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-11644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、気化ヒータのオンオフ制御で気化ヒータの通電の入り切りが繰り返し行われるとき、気化ヒータが通電して加熱している時は気化温度の上昇により燃油の気化が進み、燃料過多となってフレームロッドの炎検出値が上昇する。
燃焼装置の給排気筒の脱落や閉塞などにより、燃焼炎が不完全燃焼となっているときに、本来は下降するはずの炎検出値が上昇するので、閾値を下回らず、不完全燃焼が継続してしまう可能性があり、改善の余地があった。
【0006】
本発明はかかる背景を鑑みてなされたものであり、不完全燃焼の本来の炎検知の値の低下を確実に検出できる燃焼装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、請求項1では、燃油を燃焼させて、この燃焼による火力が調整可能なバーナ部を備え、前記バーナ部は、前記燃油を気化させる気化器と、前記燃油を気化温度まで加熱する気化ヒータと、前記気化器に前記燃油を供給する電磁ポンプと、前記気化器の温度を検出する気化器温度検出手段と、前記バーナ部の燃焼炎を検出する炎検出手段と、を有し、前記気化器を前記気化温度に維持するために前記気化ヒータの通電と停止を繰り返し行うオンオフ制御を行う制御部と、をさらに備え、前記制御部は、燃焼中に前記炎検出手段による炎検出値が第1基準値を下回ったとき、前記オンオフ制御を中止して前記気化ヒータの通電を停止し、前記炎検出値が前記第1基準値より小さい第2基準値を下回ったとき、または、前記炎検出値が前記第1基準値未満を所定時間経過したとき、前記電磁ポンプを停止して燃焼を停止することを特徴とした。
【0008】
請求項2では、前記制御部は、燃焼中に前記炎検出手段による前記炎検出値が前記第1基準値を下回ったとき、前記オンオフ制御を中止して前記気化ヒータの通電を停止し、燃焼中に前記炎検出手段による前記炎検出値が前記第1基準値より大きい第3基準値を上回ったとき、前記オンオフ制御を再開することを特徴とした。
【0009】
請求項3では、前記制御部は、燃焼中に前記炎検出手段による前記炎検出値が前記第1基準値を下回った場合は、前記気化器温度検出手段が検出する温度が基準温度を下回っても前記オンオフ制御を復帰させず、燃焼中に前記炎検出手段による前記炎検出値が前記第1基準値より大きい第3基準値を上回ったとき、前記オンオフ制御を再開することを特徴とした。
【0010】
請求項4では、前記制御部は、燃焼中で前記バーナ部の火力が所定レベル以上のとき、かつ、前記気化器温度検出手段が検出する温度が基準温度を下回り、かつ、前記炎検出手段による前記炎検出値が前記第1基準値を下回ったとき、前記オンオフ制御を中止して前記気化ヒータの通電を停止し、前記炎検出手段による前記炎検出値が前記第1基準値より大きい第3基準値を上回ったとき、前記オンオフ制御を再開し、燃焼中で前記バーナ部の火力が前記所定レベル未満のとき、前記気化ヒータの前記オンオフ制御を中止しないとすることを特徴とした。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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