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公開番号
2024160431
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-14
出願番号
2023075396
出願日
2023-05-01
発明の名称
燃焼装置
出願人
リンナイ株式会社
代理人
弁理士法人青莪
主分類
F23N
5/24 20060101AFI20241107BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】混合気をファン2を介してバーナ1に供給する燃焼装置であって、燃料ガス供給量を調節するガス量調節手段44と、第1フレームロッド6と、制御手段5とを備え、第1フレームロッド6で検出される火炎抵抗値に基づいて求められる混合気の空気過剰率が所定の適正値になるように、ガス量調節手段44により燃料ガス供給量を調節する制御を行うものにおいて、混合気の空気過剰率の検知性能と着火(火炎の有無)の検知性能との両者を確保できるようにする。
【解決手段】第1フレームロッド6とは別の第2フレームロッド7を配置する。火炎の有無を第2フレームロッド7により検知し、第1フレームロッド6は、混合気の空気過剰率の検出専用に用いる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
空気に燃料ガスを混合し、混合気をファンを介してバーナに供給する燃焼装置であって、燃料ガス供給量を調節するガス量調節手段と、バーナから噴出する混合気の燃焼で形成される火炎に触れるように配置された第1フレームロッドと、制御手段とを備え、制御手段は、第1フレームロッドに電圧を印加することで検出される火炎抵抗値に基づいて求められる混合気の空気過剰率が所定の適正値になるように、ガス量調節手段により燃料ガス供給量を調節する制御を行うように構成されるものにおいて、
バーナから噴出する混合気の燃焼で形成される火炎に触れるように第1フレームロッドとは別の第2フレームロッドが配置され、火炎の有無を第2フレームロッドにより検知し、第1フレームロッドは、混合気の空気過剰率の検出専用に用いることを特徴とする燃焼装置。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
前記第1フレームロッドへの電圧印加と前記第2フレームロッドへの電圧印加とは同時に行わずに、交互に行うことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
【請求項3】
前記第2フレームロッドに対する1回当たりの電圧印加時間を前記第1フレームロッドに対する1回当たりの電圧印加時間よりも長くすることを特徴とする請求項2記載の燃焼装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気に燃料ガスを混合し、混合気をファンを介してバーナに供給する燃焼装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の燃焼装置として、燃料ガス供給量を調節するガス量調節手段と、バーナから噴出する混合気の燃焼で形成される火炎に触れるように配置されたフレームロッドと、制御手段とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このもので、制御手段は、フレームロッドに電圧を印加することで検出される火炎抵抗値に基づいて求められる混合気の空気過剰率(一次空気量/化学量論的空気量)が所定の適正値になるように、ガス量調節手段により燃料ガス供給量を調節する制御を行うように構成されている。
【0003】
ところで、フレームロッドは、着火及び失火検知のためにも用いられている。ここで、フレームロッドが劣化した状態では、コールド点火時(器具が冷えた状態での点火時)や極めて低ガス量での点火時に検出される火炎抵抗値が20,000kΩと非常に高くなる。そして、着火の検知性能を確保するには、このような高いレンジでの火炎抵抗値の変化を捉えることが必要になる。一方、混合気の空気過剰率の検知性能を確保するには、2,000kΩ以下の低いレンジでの火炎抵抗値の変化を捉えることが必要になる。然し、高いレンジでの火炎抵抗値の検出精度と低いレンジでの火炎抵抗値の検出精度とを両立させることは困難である。そのため、従来は、混合気の空気過剰率の検知性能と着火の検知性能との一方を犠牲にせざるを得なかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-25722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、混合気の空気過剰率の検知性能と着火の検知性能との両者を確保できるようにした燃焼装置を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、空気に燃料ガスを混合し、混合気をファンを介してバーナに供給する燃焼装置であって、燃料ガス供給量を調節するガス量調節手段と、バーナから噴出する混合気の燃焼で形成される火炎に触れるように配置された第1フレームロッドと、制御手段とを備え、制御手段は、第1フレームロッドに電圧を印加することで検出される火炎抵抗値に基づいて求められる混合気の空気過剰率が所定の適正値になるように、ガス量調節手段により燃料ガス供給量を調節する制御を行うように構成されるものにおいて、バーナから噴出する混合気の燃焼で形成される火炎に触れるように第1フレームロッドとは別の第2フレームロッドが配置され、火炎の有無を第2フレームロッドにより検知し、第1フレームロッドは、混合気の空気過剰率の検出専用に用いることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、第1フレームロッドでは、低いレンジでの火炎抵抗値の検出精度を高め、第2フレームロッドでは、高いレンジでの火炎抵抗値の検出精度を高めることにより、混合気の空気過剰率の検知性能と着火(火炎の有無)の検知性能との両者を確保できる。
【0008】
ところで、第1と第2の両フレームロッドに同時に電圧を印加すると、両フレームロッド間に火炎を介して電流が流れてしまう。そして、第1と第2の各フレームロッドで検出される火炎抵抗値に、両フレームロッド間に流れる電流の影響で誤差を生じてしまう。
【0009】
そのため、本発明においては、第1フレームロッドへの電圧印加と第2フレームロッドへの電圧印加とは同時に行わずに、交互に行うことが望ましい。これによれば、第1と第2の両フレームロッド間に電流が流れることはなく、この電流の影響で第1と第2の各フレームロッドで検出される火炎抵抗値に誤差を生ずることを防止できる。
【0010】
また、この場合、第2フレームロッドに対する1回当たりの電圧印加時間を第1フレームロッドに対する1回当たりの電圧印加時間よりも長くすることが望ましい。これによれば、第2フレームロッドで火炎の有無を検知する期間が長くなる。そのため、失火したときにこれを素早く検知でき、安全である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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